ソニー，Sony Network Entertainmentの個人情報流出事件に関する報告をアメリカ下院へ提出

　「PlayStation Network」および「Quriocity」における7700万件のアカウント情報への不正アクセスに続き，「Sony Online Entertainment」でもクレジットカード情報を含む2460万件の個人情報の流出が明らかになったソニーだが，同社はアメリカ下院エネルギー/商業委員会の商業/製造業/貿易小委員会の求めた証言に対して，5月3日付けの書面で回答し，それを公式ブログ「PlayStation.Blog」で公開した。これは，同委員会の会長であるBono Mack氏宛てにSony Computer Entertainment Americaの取締役会の会長を務める平井一夫氏が送ったもので，用紙9枚にわたって，今回の個人情報流出のことが書かれており，公式ブログではその全文を読むことができる。

「PlayStation.Blog」当該ページ

　内容としては，「予防措置と今後のケア」「検証によって明らかになった情報の速やかな開示」「顧客に対する同社の務め」，そして「当局との緊密な関係」について書かれており，さらに追加情報には，「ソニーは，専門家によって巧妙に練られたサイバーアタックの犠牲者である」ことや，「“我々は軍団（Legion）である”という文字が書かれた“Anonymous”というファイルを見つけた」といった，興味深い記述が見られる。

　また，5月1日の時点では，最大7700万人の個人情報が流出した可能性があるという表現に留まっていたが，今回の発表では7700万人分の情報が盗まれたと明記されている点にも注目したい。いずれにせよ，詳しくは公式ブログを参照してほしい。

　商業/製造業/貿易小委員会は今回の事件に関してソニーに出席を求めており，今回の書面はそれに答えた形だが，これに対してアメリカ議会はさらに詳しい情報を求めていくようだ。