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プラットフォームがゲームになる。「100万人の三國志 Special」も発表されたコーエーテクモゲームス「my GAMECITY」リニューアル発表会の模様をレポート
コーエーテクモゲームスは本日(2012年3月14日),同社の運営するコミュニティサイト「my GAMECITY」のリニューアルを実施した。そのオープンに合わせ,コーエーテクモゲームス本社にて行われたリニューアル発表会の模様をお伝えしよう。
まず最初に,コーエーテクモゲームス代表取締役社長の襟川陽一氏が挨拶を行った。襟川氏は,今回のmy GAMECITYのリニューアルについて「単なるゲームだけでなく,コーエーテクモが30年間育ててきたIPが,my GAMECITYにフィーチャーされている」と特徴を挙げ,「今回のチャレンジから,コーエーテクモの意欲を感じ取ってほしい」と力強く述べた。
「my GAMECITY」公式サイト
コーエーテクモゲームス代表取締役社長 襟川陽一氏 |
コーエーテクモゲームス執行役員 藤田一巳氏 |
my GAMECITYについて藤田氏は,ソーシャルゲームの集合体や,アバターで遊べるコミュニティサイトといった,従来の例とは一線を画したサイトであることを強調。藤田氏はmy GAMECITY自体が街づくりのソーシャルゲームになっていると述べ,この「プラットフォームがゲームになっている」ことこそが最大の特徴であるとした。
my GAMECITYには,「信長の野望」「DEAD OR ALIVE」「アンジェリーク」といったコーエーテクモゲームスのさまざまなIPにちなんだ建物が用意されており,プレイヤーの好みによってカスタマイズが可能な「街作りゲーム」になっているのだ。プレイヤー同士が交流するSNS要素もすべてこのゲームに統合され,さらに,今後コーエーテクモゲームスがリリースする予定のソーシャルタイトルへのポータル機能も持たせる予定だという。その魅力について藤田氏は「ソーシャルゲームの気軽さと奥深いゲームを両立させ,コスプレ感覚でアバターのカスタマイズを楽しんでもらえる」と語る。
また,メニューから「ぼうけん」を選ぶと,冒険先として「信長の野望」「DEAD OR ALIVE」「アンジェリーク」といった各タイトルの遺跡が出現。この遺跡では,宝箱をクリックすることで各タイトルに関連したピースを入手できたりするほか,敵とのバトルが待ち受けている。なお藤田氏によると,最初の3タイトル以外にも,今後さまざまなIPを追加していく予定だという。
さらに,my GAMECITYのオープンに合わせて,仮想通貨「GCコイン」のサービス運用も開始される。GCコインは,ソーシャルゲームでのアイテム購入のみならず,オンラインゲームでの決済手段としても利用可能だ。今後は,サードパーティによるGCコインの利用を可能とするシステムも視野に入れているとする。
my GAMECITYが当初の目標として掲げているのは「会員数1000万人」。この達成に向けて,今後もコーエーテクモゲームスのIPを「出し惜しみなく」投入していくと藤田氏は語った。
なお,本日のオープンから2012年4月4日までの期間限定で,プレイヤー全員にニャブラハム市長のアバターがプレゼントされる予定だ。
100万人の三國志 Specialについて松本氏は,「ソーシャルゲームのサクサクした操作性はそのままに,広い画面で情報をじっくり見ながら戦略を練っていける,新しいコンテンツ」と述べた。
松本氏は,具体的な新要素として,新たに導入された「探索」コマンドによる武将の獲得や,強化システムの改良など,「武将の獲得と成長」を挙げた。また,そのように育て上げた武将達が活躍する場として,ボス戦と合戦システムを刷新。武将の特技やアイテムなどにより,ボス戦の戦略性が増しており,また合戦についても,プレイヤーごとにさまざまな楽しみ方が可能になっていると語る。
小日向さんを迎えたところで,100万人の三國志 Specialの合戦の模様が初公開された。本作の合戦は,互いに10人の武将を選択したあと,「猛将」「知将」「将軍」それぞれで対戦が行われる。そして,3戦中2勝すれば合戦に勝利したことになるため,どういった布陣で挑むかに,プレイヤーの戦略眼が問われることになる。
ゲーム画面を見た小日向さんは,松本氏に「女性の武将は出るんですか?」と質問。松本氏によると「数は限られていますが,もちろんいます」とのことだ。
100万人の三國志 Specialについて松本氏は「新たに行った仕様変更だけでなく,サービスを行いながら,今後も随時改善を行い,より楽しんでもらえるコンテンツにしたい」と意気込みを語った。
続いて藤田氏が再び登壇し,my GAMECITYの今後の展開についての説明が行われた。
まず,my GAMECITYのリニューアルに伴い,明日からサービスインする100万人の三國志 Specialの事前登録が開始される。100万人の三國志 Specialについては,先着1万名に200GCコインがプレゼントされる予定だ。
2012年3月下旬には,コーエーテクモゲームスのゲームタイトルに付属していた「GAMECITYポイント」を,「1ポイント=1コイン」でGCコインへ変換するサービスが開始される。
my GAMECITYで提供されるソーシャルゲームについても,夏までに2タイトルの追加を予定しているとのこと。藤田氏の口からは,「グループに加わったガストのタイトルなども,続々投入していきたい」と驚きの発言が飛び出した。
ここで,来場したメディアによる藤田氏への質疑応答が行われた。
my GAMECITYへのサードパーティ参入の可能性について聞かれた藤田氏は,興味を持っているメーカーに対して積極的に話を進めていきたい,と前向きな姿勢を見せた。
いわゆる“ガチャ”(コインを投入してアイテムを引くシステム)の導入については,「100万人の三國志同様,そういった機能は実装していく」と明言。
また,スマートフォンやタブレットへの対応予定について聞かれると,「当面はPCブラウザのみ」としつつも,「時代の流れにあえて逆らうようなことはしない」と述べ,今後の対応を視野に入れていることを明かした。
さらにグローバル展開について「もはや国内,国外とリージョンを区切る時代ではない」とし,「三國志や信長の野望のようにアジアで強いIPや,DEAD OR ALIVEやNINJA GAIDENなど欧米で強いIPが多数あるため,順次展開の準備を進めていきたい」とこちらも前向きな様子だった。
最後に,「会員数1000万人」という目標をどれくらいのスケジュールで達成したいか? という質問を受けて,藤田氏は「来年の桜の咲く頃には,良い報告ができるようにしたい」と,意気込み十分に答えた。
「my GAMECITY」公式サイト
最後に,登壇者一同でくす玉が割られ,発表会は終了した。なお,来週3月23日の15時より,コーエーテクモゲームスによる発表会のライブ番組も行われるそうだ。ゲストとして吉本興業のタレントも登場するとのことだが,詳細は後日改めて発表されるとのこと。こちらも要注目だ。
- 関連タイトル:
100万人の三國志 Special
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