紹介記事
屋内型テーマパークにプールにカジノに豪華客室……。セガサミーが経営に参画する統合型リゾート「パラダイスシティ」で非日常を満喫してきた
4Gamerで連載を始めて十余年。長かったわ。確かに今まで,東京ゲイムショウの期間中は同じホテルの部屋で過ごしたこともあった。打ち合わせを兼ねた食事だって2か月に一度くらいはイク。
でも,とくに今まで何かがあったわけじゃないし,お互い大人で仕事の関係だから,それ以上距離を縮めないほうがいいと思っていた。ところが,ここにきてとうとう担当さんから誘いがかかったのよ。
正直に言うとね,迷った。でも,それこそお互い大人だし,ちゃんと割り切ってさえいればまあいいんじゃないか。私はそう思って返事した。
「はい。」
そしてそのときはやってきたわ。空港で集合。ホテルは韓国にあるんだとか。まあ,確かに日本だと誰かに見られるかもしれないよね。
「ものすごい豪華なホテルですよ。今までに泊まったことがないような」
私のためにそこまでしてくれたんだ。
「まあ,オープンしてそんなに経ってないらしいんですが」
いいじゃない。どうせなら思い出に残しておきたいよ!
「セガサミーホールディングスが経営に参画しているホテルなんですよ」
そうね,二人だけのセガサミー。……セガサミー?
「なので,遊び心があるんですよね。こういう取材は初めてなんで緊張してきたなぁ」
はぁ?
飛行機に乗ってから3時間足らず。仁川国際空港の目の前に,そのホテルはあったわ。
その名も「パラダイスシティ」。
韓国の街並みを味わうことなく,空港からほぼ直結と言っていい場所に大きく構えるこのリゾートホテルに,私,男色ディーノは取材でやってまいりました。取材で。うん取材で。やだなあ,10年以上何もなかったんですよ。……今さら何かあるわけないじゃないですか〜。取材ですよ取材。……。はぁ……。
てなわけで,セガサミーホールディングスと韓国のパラダイスグループが設立したパラダイスセガサミーが運営する,韓国初の統合型リゾートに体験宿泊しに来たわけです。
しかしまあ,空港すぐ前の立地もそうなんだけど,スケールがでかいにおいがプンプンするのよね。
何はともあれ,日本のホテルでは考えられないほど広い敷地を散歩してみたわ。ホテルの建物内外に,世界的アーティスト達の作品が飾られているのよね。しかも一つ一つがでかい!
敷地からしてスケールがでかすぎて施設と施設を移動するのが大変なんだけども,いたるところにアート作品があるから歩いていても飽きはしないわね。自分が今どこにいるかの目印にもなるし。
移動中,絶えず色が変わっていく廊下。これも日本では見たことないかも。天井からぶら下がっているモニュメントを撮影する通行人多数 |
廊下を抜けると,こんな広いスペースが! ここにはいろんなフィギュアが飾られていたり,さまざまな展示品があった。さらにでかいディスプレイが三つ! |
正直に言うと,今まで「リゾートまで来てプールに入って何が楽しいんだろう?」と思っていたんだけど,恥ずかしながらめちゃくちゃ楽しかったわね。普通のプールだけでもたぶん楽しいんでしょうけど,このスケールだからね。冒険心が刺激されてその空間自体が楽しい。
WONDERBOX内のどのアトラクションもそうなんだけど,野性味にあふれている気がしたわ。乗り物はものすごくスイングしてくるし,アスレチックものはけっこうな高さがある。滑り台は思ったより速い。とにかくワイルド。一方で,メリーゴーラウンドや観覧車なんかのように,ゆったり楽しめるものもあって,いいバランスになっていると思うわ。
家族連れにはピッタリでしょうな。これまでのバカげた広大さは感じないけど,むしろ一定のスペースの中にアトラクションの楽しさが詰め込まれているといった印象ね。
そして忘れちゃいけない,肝心のホテルの客室。取材ということで,今回は一番豪華な部屋を案内してもらったわ。……これがもう,筆舌に尽くしがたい。広さもそうだけど,そもそもの部屋の内部の部屋数が半端ないのよ。ゲイムで言うとファミコンの「スパイvsスパイ」のステージよりも広い気がする(セガ関係なくてごめんだけど)。
くつろぐって何だろう……? ホテルの部屋のあり方を考えてしまうような部屋よね。最初に書いたけど,ここは空港の目と鼻の先だから,窓からは飛行機が発着する姿をガンガン見ることができ,空港の目と鼻の先ってことが確認できる感じ。もちろん防音がしっかりしてるからまったくうるさくない。
ここに自腹で泊まれるような人って,いったいどんな人生を送っているんでしょうね。
そして,このパラダイスシティの最大のウリでもある遊び,それがカジノ。しかも外国人専用らしいの。
取材ではVIPルームに通してもらったんだけど,100万円相当のチップが普通に存在していて青ざめたわ……。ここも豪華というか雰囲気があるというか。いろんな雑念を削ぎ落としてゲームに集中できる環境だった。おそらく今後,一生入ることのできない部屋でバカラとルーレットを遊ばせてもらいました。そして一財産築けるぐらいには勝ちまくった。実際にお金を賭けていたら,だけど。
取材させてもらったのはVIPルームだったけど,一般用のカジノエリアもこれまたとても広く,読者のみんなに伝わる分かりやすいイメージとしては,ドラクエのカジノが一番近いでしょうね。またしてもセガと関係ない作品で恐縮だけど。
いや,テンションが上がるというか気圧されるわね。遊ぶ遊ばないは別として,今の日本にはない世界だから,一度経験したほうがいいわよ。いやマジで。外国人専用ということで,セガサミーから派遣された日本人スタッフのほか,日本語ができるディーラーさんも多数在籍しているので,その辺も安心して大丈夫。
しかも無料のカジノ会員になると,カジノ利用者はカジノ内のレストランで一日三食まで無料で食事ができるというサービスっぷり。カジノのためにここに泊まってもいいくらい。
でも,内面はともかく風景や体験なんかはね,ないモノを求めて行くほうが建設的だと思うのよね。それが場所でもいいし,建物でもいいし,物でもいい。私は日本が好きだし,探せば手に入るものも多い恵まれた環境だなぁって思っている。でも,世界は広い。それもまた事実。日本にあるものより,日本に無いモノのほうがそりゃ多いから。
パラダイスシティもその一つ。日本ではできない体験がここにはある。
あ,そうそう,パラダイスシティを作るときのエピソードとして,セガサミーホールディングスが「日本企業が関わるホテルを作るからには,トイレに温水洗浄便座は必ず必要です」と提案したらしいのね。これ,とても素敵なことだと思うの。日本にはないモノを求めて作ったこのリゾートで,世界に誇ることができる日本の良い文化を融合させる。一言でこのパラダイスシティを表現するなら,「日本では味わうことのできない体験を,日本流のおもてなしで案内してくれる」に尽きるんじゃないかしら。
東京から数時間で行ける世界。なんなら海外に行った感覚が薄いまま海外気分が味わえる,空港すぐそばのリゾート空間。ぜひ一度行ってみてくださいな。きっと思ってる以上に気軽で,思ってる以上に未体験で,思ってるよりずっとずっと楽しい時間を過ごせるはずだから。
私も率直に思っているわよ。もう一度担当さんと,今度はプライベートでイキたいなって。
パラダイスシティ公式サイト
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