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Creative,新世代サウンドカード「Sound Blaster Z」を発表。Sound Core3Dと外部DAC&ADCを搭載
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印刷2012/08/17 12:45

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Creative,新世代サウンドカード「Sound Blaster Z」を発表。Sound Core3Dと外部DAC&ADCを搭載

Sound Blaster ZxR
画像集#002のサムネイル/Creative,新世代サウンドカード「Sound Blaster Z」を発表。Sound Core3Dと外部DAC&ADCを搭載
 シンガポール時間2012年8月15日,Creative Technology(以下,Creative)は,PCI Express x1接続型サウンドカードの新たなるハイエンドモデルと位置づける製品シリーズ「Sound Blaster Z」を発表した。ラインナップは「Sound Blaster ZxR」「Sound Blaster Zx」「Sound Blaster Z」の3モデルで,世界市場における価格は順に249.99ドル,149.99ドル,99.99ドル。いずれも2012年10月には発売になる見込みとなっている。

 そんなSound Blaster Zシリーズは,「PCI Express Sound Blaster Recon3D」(以下,Recon3D)に搭載されているサウンドチップ「Sound Core3D」を搭載し,同チップの機能を最大限利用しつつ,外部D/Aコンバータ(以下,DAC)とA/Dコンバータ(以下,ADC)の採用や,同社が「(レコーディング)スタジオグレード」とする部品の採用などにより,Recon3D比で音質面のスペックを大幅に向上させてきているのが特徴だ。

画像集#003のサムネイル/Creative,新世代サウンドカード「Sound Blaster Z」を発表。Sound Core3Dと外部DAC&ADCを搭載
Sound Blaster Zx
画像集#004のサムネイル/Creative,新世代サウンドカード「Sound Blaster Z」を発表。Sound Core3Dと外部DAC&ADCを搭載
Sound Blaster Z

 Recon3Dのレビュー記事でお伝えしているとおり,同カードに搭載されるSound Core3Dは,出力系で「THX TruStudio Pro」,入力系では「CrystalVoice」という,機能的にも性能的にも優れたオーディオプロセッサ(≒サウンド処理)を利用できる。しかし,内蔵するDACやADCのスペックは前世代のPCI Express Sound Blaster X-Fiシリーズを下回り,実際に入出力される音は,「ゲームなら問題ないが,音楽鑑賞には堪えない」というレベルだったのだ。
 これがSound Core3D,そしてRecon3Dの評価を大きく下げる原因となっていたわけだが,Sound Blaster Zシリーズでは,外部DACと外部ADCを採用することにより,そこに抜本的な対策を行ってきたわけである。Recon3Dという「Sound Core3Dのショウケース」披露フェーズが終わって,ようやく真の意味でのPCI Express Sound Blaster X-Fiシリーズの後継が登場してきた,といったところだろうか。

 一点よく分からないのは,Sound Blaster Zシリーズで,Recon3Dにおける「THX TruStudio Pro」が(Sound BlasterAxxシリーズと同じ)「SBX Pro Studio」へと名称を変えてきていること。利用できるプロセッサは「Crystalizer」「Surround」「Smart Volume」「Dialog Plus」「Bass」とされているので,変わりないように思えるのだが,THXとの連携を止めたのかどうか,Creativeはとくに言及していない。


Sound Blaster ZxR


 ともあれ,おおよその立ち位置は確認できた。ここからは新製品の仕様を順に確認していきたいと思うが,まず,最上位モデルとなるSound Blaster ZxRは,サウンドカード本体と,ドーターカード「DBpro」,外付けデバイス「ACM」(Audio Control Module)からなる製品だ。
 カード本体にはS/N比127dBのDACを搭載し,OPAMP(オペアンプ)はソケット式で交換可能になっているというのが大きな特徴。ヘッドフォンアンプはインピーダンスが600Ω,出力が最大80mWとのことなので,高インピーダンスなヘッドフォンにも対応できることとなる。

 専用のドーターカードとなるDBproは,光デジタルサウンド入力と出力を1系統ずつ搭載。デジタル出力時には,リアルタイムでマルチチャネルサラウンドをデジタルストリームへエンコードして送出できる「DTS Connect」や「Dolby Digital Live」を利用可能だ。
 また,S/N比120dBのADCを搭載することで,アナログRCA×2によるアナログサウンドAUX入力も行える。

 ACMというのは,Recon3Dの上位モデルで付属していたアレイマイクに,ヘッドセット接続用のマイク入力&ヘッドフォン出力端子を加えたデバイスだ。アレイマイクとして使う場合にも,ヘッドセットを接続する場合にも,机の上にACMを置いておけるので,取り回しがラクになるというわけである。


Sound Blaster Zx,Sound Blaster Z


 下位モデルとなるSound Blaster ZxとSound Blaster Zについて,Creativeは「基本的なハードウェアとソフトウェアの仕様はSound Blaster ZxRと同じ。Sound Blaster Zxはドーターカード,Sound Blaster ZではドーターカードとACMをそれぞれ省略し,Sound Blaster Zには別途アレイマイクを付属させている」と説明している。
 ただ,冒頭に示した製品写真でも分かるように,サウンドカード本体の基板設計は異なるようだ。また。DACのS/N比も120dBと,Sound Blaster ZxRから落とされているので,別製品と考えたほうがいいのではなかろうか。Sound Blaster ZxRは「PCI Express Sound Blaster X-Fi Titanium HD」の後継で,Sound Blaster Zx&Zは通常版PCI Express Sound Blaster X-Fiシリーズの後継と見るのが正解かもしれない。


 ちなみにCreativeは,Sound Blaster Zシリーズを,「ボイスチャットを駆使しながらプレイするような,FPSやMMO,MOBA(Multiplayer Online Battle Arena)のコアプレイヤーに向く」と,リリース内で明確に位置づけている。発売が近づくにつれ,ゲーマー寄りの広報活動が行われることになりそうな気配だ。期待して待ちたい。

Sound Blaster Zシリーズに関するニュースリリース(英語)

  • 関連タイトル:

    Sound Blaster

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