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Creative，新ヘッドセット「Sound Blaster EVO」シリーズ4製品を発表。充実した接続形態と多機能性がウリ

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2013/07/03 12:07

ニュース

Creative，新ヘッドセット「Sound Blaster EVO」シリーズ4製品を発表。充実した接続形態と多機能性がウリ

編集部：小西利明

Sound Blaster EVO ZxR

　2013年7月3日，Creative Technology（以下，Creative）の日本法人であるクリエイティブメディアは，ヘッドセットの新シリーズ「Sound Blaster EVO」の4製品を発表した。ワイヤード接続の最下位モデルから，機能も接続性も高い最上位モデルまで，かなり広い選択肢が提供されるのが特徴となっている。

　ラインナップと直販価格，および発売時期は以下のとおりだ。

製品名	直販価格（税込）	発売時期
Sound Blaster EVO ZxR （販売店限定）	2万9800円	未定
Sound Blaster EVO Zx	2万2800円	8月上旬
Sound Blaster EVO Wireless	1万7800円	8月上旬
Sound Blaster EVO	1万800円	8月上旬

画像集#003のサムネイル/Creative，新ヘッドセット「Sound Blaster EVO」シリーズ4製品を発表。充実した接続形態と多機能性がウリ

Sound Blaster EVO Zx

画像集#004のサムネイル/Creative，新ヘッドセット「Sound Blaster EVO」シリーズ4製品を発表。充実した接続形態と多機能性がウリ

Sound Blaster EVO Wireless

Sound Blaster EVO

　4製品はオーバーヘッド型のヘッドセットという点では共通だが，冒頭でも述べたように，主なスペックを抜き出してみた下の箇条書きだけでも，違いはかなり大きいことが分かる。

■Sound Blaster EVO ZxR

スピーカードライバー：50mm径
接続インタフェース：Bluetooth 2.1＋EDR（NFC対応），USB 2.0（USB Micro-B），3.5mmミニピン（4極）×1，3.5mmミニピン（3極）×2，「デュアルプラグアナログ接続用変換コネクタ」×1
出力系アクティブノイズキャンセリング機能：搭載
SB-Axx1：搭載
マイク：2-wayアレイマイク内蔵

■Sound Blaster EVO Zx

スピーカードライバー：40mm径
接続インタフェース：Bluetooth 2.1＋EDR（NFC対応），USB 2.0（USB Micro-B），3.5mmミニピン（4極）×1
出力系アクティブノイズキャンセリング機能：非搭載
SB-Axx1：搭載
マイク：2-wayアレイマイク内蔵

■Sound Blaster EVO Wireless

スピーカードライバー：40mm径
接続インタフェース：Bluetooth 2.1＋EDR（NFC対応），USB 2.0（USB Micro-B），3.5mmミニピン（4極）×1
出力系アクティブノイズキャンセリング機能：非搭載
SB-Axx1：非搭載
マイク：ノイズキャンセリング機能付きマイク内蔵

■Sound Blaster EVO

スピーカードライバー：40mm径
接続インタフェース：USB 2.0（USB Micro-B），3.5mmミニピン（4極）×1

出力系アクティブノイズキャンセリング機能：非搭載
SB-Axx1：非搭載
マイク：ノイズキャンセリング機能付きマイク内蔵

　“無印”となるSound Blaster EVOだけが，PCとはUSBで，スマートフォンやタブレット端末，モバイルゲーム機とは4極型3.5mmミニピンで接続するワイヤードモデルとなり，上位3モデルはいずれもBluetoothによるワイヤレス接続に対応する。Bluetooth機能はNFCにも対応しているので，PCやスマートフォンにNFC機能があれば，接触させるだけで簡単にペアリング可能だ。

画像集#010のサムネイル/Creative，新ヘッドセット「Sound Blaster EVO」シリーズ4製品を発表。充実した接続形態と多機能性がウリ

　さらに，上位2モデル（Sound Blaster EVO Zx，ZxR）では，DSP（Digital Signal Processor）内蔵のHD Audio CODECである「SB-Axx1」を搭載するのも特徴といえるだろう。
　SB-Axx1は，「スピーカーとマイクを内蔵したUSB接続型サウンド入出力デバイスでありながら，標準でアナログ入力もサポートし，さらに別売のUSB電源アダプタを使用することで，スタンドアロンのBluetooth接続型ワイヤレスサウンド入出力デバイスにもなる」として注目を集めた「Sound BlasterAxx SBX 20」にも採用されているもの。基本的には，Sound Blaster Zシリーズに搭載されている「Sound Core3D」のモバイル版という位置づけのサウンドチップだ。

　そのため，上位2モデルでは，Creative肝いりの出力系プロセッサ（≒機能）スイート「SBX Pro Studio」と入力系プロセッサスイート「CrystalVoice」に対応する。もっと分かりやすく言うならば，上位2モデルは，バーチャルサラウンドヘッドフォンや，マイク入力時のノイズ低減機能などに対応しているのである。
　SB-Axx1の機能は，PCやMac用のドライバソフトウェアから設定できるのはもちろんこと，iOS端末やAndroid端末用に無償提供されるアプリ「Sound Blaster Central」からも設定できる。このあたりはSound BlasterAxx SBX 20と同じだが，「ヘッドセットのサウンド設定をスマートフォンやタブレットから変更できる」というのは面白い。
　なお，SB-Axx1の機能を利用できるのは，Bluetooth接続時とUSB接続時のみとなる。

Sound Blaster CentralのiOS版（左）とAndroid版（右）。SB-Axx1のプロセッサがもたらす効果をスマートフォンやタブレット端末から操作できる

ZxRにはキャリングケースも付属する

　さらに，最上位モデルとなるSound Blaster EVO ZxRでは，スピーカードライバーの変更と，アクティブノイズキャンセリング機能，そして，PCとのアナログ接続を可能にするための3極型3.5mmミニピン×2変換アダプターや，旅客機のシートに用意されたアナログサウンド出力端子と接続するためのアダプター「デュアルプラグアナログ接続用変換コネクタ」も用意される。要するに，5パターンの接続インタフェースに対応するわけだ。Creatieはこのことに，わざわざ「5way」というマーケティングキーワードを与えていたりもする。

上位2モデルは，2-wayのアレイマイク「デュアルアレイマイク」を右耳側エンクロージャ部に内蔵する

　マイクについても触れておこう。
　上位2モデルでは，SB-Axx1が持つ「無指向性マイクを2個利用して，1個の単一指向性マイクとして使うプロセッサ」である「Focus」を利用できることから，右耳側のエンクロージャに2個のアレイマイクを搭載してきているのだ。Focusによるビームフォーミング機能と，前出のノイズ低減効果を組み合わせることにより，マイクブームの調整という煩わしい作業なしに，ボイスチャットの音質を改善できるというのが，Creativeの主張だ。
　なお，下位2モデルの場合，右耳側エンクロージャ部にノイズキャンセリング機能を備えたブームマイクを内蔵している。つまり，Sound Blaster EVOでは，シリーズを通じて，マイクブームが用意されないわけである。

　ZxRは約3万円，最下位モデルのEVOでも1万円強と，どれも価格は高めだが，とくに上位2モデルが持つ多機能性は話題を集めそうだ。

●Sound Blaster EVO ZxRの主なスペック

基本仕様：Bluetooth接続ワイヤレスおよびUSB/アナログ接続ワイヤードタイプ
本体サイズ：未公開
重量：340g
接続インタフェース：Bluetooth 2.1＋EDR（NFC対応），USB 2.0（USB Micro-B端子），3.5mmミニピン（4極）×1，3.5mmミニピン（3極）×2
搭載ボタン/スイッチ：電源，早送り/早戻しボタンなど
主な付属品：USB充電器，キャリングケース，デュアルプラグアナログ接続用変換コネクタ，3.5mm 4極ケーブル（約1.2m）など
直販価格：2万9800円（税込）
発売時期：未定

《ヘッドフォン部》