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「GeForce 446.14 Driver」が登場。「VALORANT」や「Minecraft Dungeons」に対応
Release 440世代のWHQL(Windows Hardware Quality Labs,ウィクル)通過版ドライバとなるGeForce 446.14 Driverのトピックは,大きく2つある。ひとつは新作ゲームへの対応だ。
NVIDIAによると,GeForce 446.14 Driverは6月2日リリース予定であるRiot Gamesの新作FPS「VALORANT」や,Minecraftのスピンオフタイトル「Minecraft Dungeons」,Amazon Game Studiosによる新作アクション「Crucible」,そして2020年秋にリリース予定のPrivate Divisionによる新作FPS「Disintegration」に対応しているそうだ。
VALORANTについては,最適化およびプロファイルの追加が行われたとのことだが,性能向上については記述がない。それ以外のタイトルは最適化も謳われていないので,「対応を確認した」というレベルに留まるようだ。だが,NVIDIAはこれらのタイトルをプレイするゲーマーに対してGeForce 446.14 Driverのインストールを呼びかけている。
GeForce 446.14 Driverにおけるもうひとつ重要なトピックは,Microsoftが北米時間5月27日に配信を開始したWindows 10の大型アップデート「Windows 10 May 2020 Update」への対応だ。
Windows 10 May 2020 Updateでは,DirectX 12の改良版である「DirectX 12 Ultimate」が組み込まれた。Xbox Series Xとも共通のDirectX 12 Ultimateにおける目玉は,改良されたレイトレーシングAPIや,Variable Rate Shading(可変レートシェーディング)への対応などである。
NVIDIAは,2020年3月にDirectX 12 Ultimateのサポートを宣言していたので,目新しい情報ではないのだが,今回のGeForce 446.14 Driverで,宣言どおりに対応したというわけだ。
これまでのバージョンと同様に,GeForce 446.14 DriverのStandard版は,NVIDIA公式ダウンロードページから直接検索するのではなく,「ベータドライバ&過去のドライバ」から検索する必要がある。Standard版からDCH版へはアップデートインストールを行うだけで移行できるので,これを機会にDCH版への移行を検討してもいいだろう。
ドライバのアップデートが自己責任となる点は理解してもらったうえで,すぐにでも入手したい人は,以下に示したリンクかGeForce Experienceを利用してみよう。
→64bit版Windows 10用GeForce 446.14 Driver(534.95MB,DCH)
https://www.nvidia.co.jp/Download/driverResults.aspx/159998/jp
→64bit版Windows 10用GeForce 446.14 Driver(518.16MB,Standard)
https://www.nvidia.co.jp/download/driverResults.aspx/159944/jp
→ノートPC向けの64bit版Windows 10用GeForce 446.14 Driver(535.7MB,DCH)
https://www.nvidia.co.jp/Download/driverResults.aspx/160016/jp
→ノートPC向けの64bit版Windows 10用GeForce 446.14 Driver(518.16MB,Standard)
https://www.nvidia.co.jp/download/driverResults.aspx/159962/jp
→GeForce RTX 20シリーズ,およびGTX 16シリーズ向け64bit版Windows 7用GeForce 446.14 Driver(459.64MB)
https://www.nvidia.co.jp/Download/driverResults.aspx/159908/jp
→GeForce GTXシリーズ向け64bit版Windows 8.x・7用GeForce 446.14 Driver(459.64MB)
https://www.nvidia.co.jp/Download/driverResults.aspx/159890/jp
→ノートPC向けの64bit版Windows 8.x・7用GeForce 446.14 Driver(459.64MB)
https://www.nvidia.co.jp/Download/driverResults.aspx/159926/jp
→4Gamerの最新ドライバリンクページ
https://www.4gamer.net/games/999/G999902/FC20110422001/
(リンク先はPDF)
●GeForce 446.14 Driverの対応製品
- デスクトップPC向けGeForce RTX 20シリーズ
- デスクトップPC向けGeForce GTX 16シリーズ
- NVIDIA TITAN RTX
- NVIDIA TITAN V
- NVIDIA TITAN X,Zシリーズ
- デスクトップPC向けGeForce GTX 10シリーズ
- デスクトップPC向けGeForce GTX TITANシリーズ
- デスクトップPC向けGeForce GTX 900〜600シリーズ
- デスクトップPC向けGeForce GT 600シリーズ
- ノートPC向けGeForce RTX 20シリーズ(※Windows 10のみ)
- ノートPC向けGeForce GTX 16シリーズ
- ノートPC向けGeForce GTX 10シリーズ
- ノートPC向けGeForce 900M〜800Mシリーズ
- ノートPC向けGeForce MX 300シリーズ(※Windows 10のみ)
- ノートPC向けGeForce MX 200〜110シリーズ
●GeForce 446.14 Driverが統合するソフトウェアモジュール
- GeForce 445.87 Driverから変更なし
●GeForce 446.14 Driverにおけるゲームへの最適化
- 「VALORANT」への最適化
●GeForce 446.14 Driverの新要素
- 「Minecraft Dungeons」「Crucible」「Disintegration」への対応
- Windows 10 May 2020 Updateに対応
- 「Onward VR」でVariable Rate Supersamplingに対応
●GeForce 446.14 Driverで解決した問題
- Maxwell世代のGPUを搭載したノートPCでゲーム中にGPU使用率が高くなると,バッテリー寿命が短くなり(※バッテリーの?)温度が上昇することのあった問題
- SLI構成のPCでは,複数のゲームでフレームタイム(フレームを描画する時間)の突発的な増大が発生することのあった問題
- HDRを有効化すると複数のゲームで画面が明るくなりすぎることのあった問題
- 「Overwatch」の安定性を低下させていた問題
- 「モンスターハンターワールド:アイスボーン」で画面にゴミ(アーティファクト)が表示されることのあった問題
- 「バイオハザード RE:3」をDirectX 12モードでプレイすると,複数のオブジェクトが点滅することのあった問題
- 「F1 2019」がランダムにクラッシュして,デスクトップに戻ってしまうことのあった問題
- アプリケーション起動時にシェーダーキャッシュが誤って削除されることのあった問題
- Colorful製のグラフィックスカード「Colorful GeForce GTX 1650」でドライバのインストールにトラブルが生じていた問題
- Corsair製の統合設定ソフトウェア「iCUE」でGeForce Overlayが起動できなかった問題
●GeForce 446.14 Driverにおける既知の不具合
- ノートPCで統合GPU側のディスプレイがクローン元に設定されている場合,NVIDIAコントロールパネルでディスプレイのクローン表示設定を変更できない場合がある
- ValveのVR HMD「Index」を使用中にHDCPエラーが生じることがある
- NVIDIAコントロールパネルでImage Sharpeningを有効化すると「Call of Duty: Modern Warfare」でカラーバンド(縞模様)が表示されることがある
- SLI構成でDOOM Eternal起動時に「Steam」のオーバーレイを開くと,画面表示が破綻することがある
- 「Call of Duty: Warzone」で「FreeStyle」が動作しない
- 「Forza Motorsport 7」における特定のトラックで,縁石に黒い帯が表示されることがある
- 「Zombie Army 4: Dead War」において,「Ansel」およびFreeStyleの設定タブが選択できないことがある
- G-SYNCを有効化した状態で「Tom Clancy's Rainbow Six Siege」をVulkanモードで実行すると,フルスクリーンとウインドウモードの切り替え時に画面が点滅することがある。APIとしてVulkanを選択しないか,G-SYNCを無効にすればこの問題は解決できる
- 関連タイトル:
GeForce Driver
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