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印刷2017/12/13 16:38

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「Radeon Software Adrenalin Edition 17.12.1」のリリースノートを見てみる

 北米時間2017年12月12日付けで,「Radeon Software」のメジャーアップデートとなる「Adrenalin Edition 17.12.1」(以下,Adrenalin 17.12.1)が公開となった。
 その勘所は紹介記事インタビュー記事でお伝えしているとおりだが,登場に合わせて英文リリースノートも出たので,本稿ではいつものように,その内容をまとめてみたいと思う。

 というわけでさっそくだが,入手先は以下のとおりだ。最近のAMDはRadeon RX Vegaシリーズとそれ以前のGPUとでドライバの入手先を分けているのだが,入手できるインストーラに違いはないことから,4Gamerではリンク先を1つにしている。
 また,AMDはこれまで,少しずつWindows 8.xのサポートを外してきたが,Adrenalin 17.12.1においては明確に,64/32bit版Windows 10&7(※Windows 7はService Pack 1以降)のみのサポートと明言している。以上の点はあらかじめお断りしておきたい。

64bit版Windows 10用Adrenalin 17.12.1
32bit版Windows 10用Adrenalin 17.12.1(※Radeon RX・Pro Duo・R9 Fury・R9 300・R7 300シリーズは非対応)
64bit版Windows 7用Adrenalin 17.12.1
32bit版Windows 7用Adrenalin 17.12.1(※Radeon RX・Pro Duo・R9 Fury・R9 300・R7 300シリーズは非対応)

ノートPC向けの64bit版Windows 10用Adrenalin 17.12.1
ノートPC向けの32bit版Windows 10用Adrenalin 17.12.1(※Radeon R9 M300・R7 M300・R5 M300シリーズは非対応)
ノートPC向けの64bit版Windows 7用Adrenalin 17.12.1
ノートPC向けの32bit版Windows 7用Adrenalin 17.12.1(※Radeon R9 M300・R7 M300・R5 M300シリーズは非対応)

4Gamerの最新ドライバリンクページ

 「Display Driver Package」のバージョンは「17.50.02-171206a-321058C-RadeonSoftwareAdrenalin」で,これは最後のRadeon Software Crimson ReLive Editionとなった17.11.4ドライバの「17.40.2511.1015-171127a1-320995E-CrimsonReLive」と比べて明らかに新しい。また,レビュワーに配られたプレリリース版と比べても若干新しくなっている。

 そのアップデート内容は別記事に詳しいため,本稿で詳細をくどくどと繰り返すことはしない。ただ,ゲーム関連を中心に,複数のバグが潰されているというのは,12日掲載の記事で紹介できていない,英文リリースノートならではの情報だ。
 いずれにせよ,対象のRadeonを使っているなら利用しない手はないだろうが,ドライバの導入作業は自己責任となるので,その点だけは注意してもらえればと思う。


#### 以下,英文リリースノートまとめ ####

●Adrenalin 17.12.1の対応GPU
  • Radeon RX Vegaシリーズ
  • Radeon RX 500・400シリーズ
  • Radeon Pro Duo
  • Radeon R9 Furyシリーズ
  • Radeon R9 300・200シリーズ
  • Radeon R7 300・200シリーズ
  • Radeon R5 300・200シリーズ
  • Radeon HD 8500以上のRadeon HD 8000シリーズ
  • Radeon HD 7700以上のRadeon HD 7000シリーズ
  • Radeon R9 M300・M200シリーズ
  • Radeon R7 M300・M200シリーズ
  • Radeon R5 M300・M200シリーズ
  • Radeon HD 8500M以上のRadeon HD 8000Mシリーズ
  • Radeon HD 7700M以上のRadeon HD 7000Mシリーズ


●Adrenalin 17.12.1の対応APU
  • A-Series APUs with Radeon R7・R6・R5・R4 Graphics
  • Pro A-Series APUs with Radeon R7・R5 Graphics
  • Athlon Series APUs with Radeon R3 Graphics
  • Sempron Series APUs with Radeon R3 Graphics
  • ノートPC向けA-Series APUs with Radeon R8・R7・R6・R5・R4・R3 Graphics-ノートPC向けPro A-Series APUs with Radeon R7・R6・R5 Graphics
  • ノートPC向けFX-Series APUs with Radeon R7 Graphics
  • ノートPC向けE-Series APUs with Radeon R2 Graphics
  • Radeon HD 8180〜8400シリーズ


●Adrenalin 17.12.1が統合するコンポーネント
(※比較対象はRadeon Software Crimson ReLive Edition 17.11.4)
  • Display Driver Package:17.50.02-171206a-321058C-RadeonSoftwareAdrenalin(←17.40.2511.1015-171127a1-320995E-CrimsonReLive)
  • Radeon Settings:2017.1206.1740.31787(←2017.1127.1953.35761)
  • 2D Driver:8.1.1.1634(←8.1.1.1624)
  • Direct3D:9.14.10.01316(←9.14.10.01304)
  • OpenGL:6.14.10.13506(←6.14.10.13497)
  • OpenCL:23.20.15002.11(←23.20.793.1024)
  • Mantle:9.1.10.0237(←9.1.10.0228)
  • Mantle API:102400
  • Audio Driver:10.0.1.6
  • Vulkan Driver:2.0.1(←1.7.0)
  • Vulkan API:1.0.65(←1.0.54)


●Adrenalin 17.12.1における最適化
(※比較対象はRadeon Software Crimson ReLive Edition 17.11.4)
  • リリースノートに記載なし


●Adrenalin 17.12.1における新要素
・Radeon Settingsの拡張
  • SNS関連設定のまとまったConnect Tab(接続)追加し,その下に,Radeon ReLiveで録画したビデオを確認したりシェアしたりするためのGallery(ギャラリー)と,Radeon ReLiveと連係できるSNSや動画配信サイトのアカウントを管理するためのAccount(アカウント),Radeon Softwareの機能を理解するための「Resource Center」(リソースセンター)を用意
  • Performance Monitoring Tabを追加
  • Radeon Settingsカスタマイズ用のUIテーマを3つ追加
  • AMD Linkを利用するためのAMD Linkタブ追加


・Radeon Overlayの導入
  • Radeon Settingsの機能をオーバーレイ表示させたメニューから利用できる機能に新規対応
  • DirectX 12・11・9およびVulkanベースのアプリケーション実行時に利用できるパフォーマンスモニタ機能を統合し,ログ出力にも対応

・Radeon ReLiveの拡張
  • 録画の負荷がフレームレートに与える影響を低減
  • Vulkan APIに新規対応
  • Eyefinity構成に新規対応
  • ボーダーレスウインドウに対する領域キャプチャ新規対応
  • マウスボタンのホットキーに新規対応
  • 対応する動画配信サービスにおいて,チャットウインドウやビューワ数のオーバーレイ表示に新規対応
  • Webカメラ使用時のクロマキー表示に対応
  • 対応ソーシャルプラットフォームの数を引き上げ
  • マイクとゲームサウンドを異なるトラックで録音する機能搭載

・Radeon Chillの拡張
  • 基本的にすべてのゲームタイトルで有効化が可能になるよう仕様変更(※使ってみて不具合がある場合は無効化するようAMDは呼びかけている)

・Enhanced Syncの拡張
  • Graphics Core Next世代のRadeonすべてに対応
  • Vulkan APIに新規対応
  • マルチGPU構成に新規対応
  • Eyefinity構成に新規対応

・Radeon WattManの拡張
  • ユーザーがカスタマイズしたWattManのプロファイルのローカルストレージ書き込み/読み出し機能を新規追加

・Frame Rate Target Controlの拡張
  • Vulkan APIに新規対応


●Adrenalin 17.12.1で解決した問題
  • 「Overwatch」で無作為的に,もしくは間欠的にゲームアプリケーションがハングすることのある問題
  • 「Tom Clancy’s Rainbow Six Siege」でgrenade手榴弾や爆発物で壁に穴を開けると,ゲームアプリケーションがハングすることのある問題
  • WebブラウザもしくはUWPアプリを使ってNetflixのビデオ再生を行うと,スタッター(stutter,カクつき)が発生することのある問題
  • Radeon ReLiveによる録画の終了後も,GPUの使用率と動作クロックが高止まりしてしまう問題
  • 「Assassin’s Creed Origins」の洞窟ミッションにおいてライティングが明るすぎたり,飽和してしまったりする問題
  • HDRディスプレイとつないだとき,「Mass Effect Andromeda」でHDR10の有効化をうまく行えない問題(※ということだと思われる。原文は「Mass Effect Andromeda may have issues enabling HDR10 on an HDR capable display.」)
  • 「Forza Horizon 3」で,ゲーム中における岩や茂み表現がおかしくなる問題
  • 「Halo Wars 2」がゲーム起動時にクラッシュすることのある問題
  • Radeon RX VegaのマルチGPU構成時に,High-Bandwidth Cache Controller(HBCC)を有効化すると,再起動するまでRadeon SettingsからセカンダリGPUが見えなくなることのある問題
  • HBCCが有効な場合,Radeon Settingsのウインドウをリサイズしようとすると,Radeon Settingsが再起動したりハングしたりすることのある問題


AMD,「Radeon Software」のメジャーアップデート「Adrenalin Edition」を正式発表。さらなる利便性向上を図る

「Adrenalin Edition」でも中間アップデートは予定あり。AMD担当者に聞く「Radeon Software」の現状と今後

  • 関連タイトル:

    AMD Software

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