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「Radeon Software Adrenalin 19.5.1」が登場。Windows 10の次期大型アップデート対応や「RAGE 2」への最適化を行う
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印刷2019/05/14 15:46

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「Radeon Software Adrenalin 19.5.1」が登場。Windows 10の次期大型アップデート対応や「RAGE 2」への最適化を行う

 北米時間2019年5月13日,AMDは,「Radeon Software Adrenalin 2019 Edition 19.5.1」(以下,Adrenalin 2019 19.5.1)を公開した。
 5月最初のリリースとなる本バージョンは,WHQL(Windows Hardware Quality Labs,ウィクル)未通過の「Optional」(随意選択)版で,5月末頃のリリースを目標にMicrosoftが開発中であるWindows 10の次期大型アップデート
Windows 10 May 2019 Update」への対応を行うとともに,5月14日に発売予定の「RAGE 2」へ向けた最適化版でもある。

 すぐに入手したい人は下に示したリンクを使ってもらえればと思う。

→AMDのドライバダウンロードページ
https://www.amd.com/ja/support
→4Gamerの最新ドライバリンクページ
https://www.4gamer.net/games/999/G999902/FC20110422001/

 「Display Driver Package」のバージョンは,19.10.15.01-190509a-342342E-RadeonSoftwareAdrenalin2019となっていた。ひとつ前のバージョンにあたる「Radeon Software Adrenalin 2019 Edition 19.4.3」(以下,Adrenalin 2019 19.4.3)は,18.50.31.09-190415a-341662E-RadeonSoftwareAdrenalin2019だったので,バージョン番号の最上位がひとつ上がったわけで,メジャーアップデートと言ってよさそうだ。
 バージョン番号が変わった最も大きな理由は,Windows 10 May 2019 Update対応にあるのだろう。しかしAMDは,それ以外にも多数の不具合修正を行って安定性を向上させたリリースであると主張している。
 一方,RAGE 2への最適化については,「Radeon VII」を搭載したシステムの場合,Adrenalin 2019 19.4.3比で最大16%の性能向上を果たしたとのことだ。

 AMDは,ゲーマーに対してOptional版ドライバの導入を推奨しているため,対象のGPUやAPUを使っているのであれば,自己責任であることを理解したうえで試すのも悪くはない。ただ,Adrenalin 2019 19.5.1の既知の不具合として「Radeon ReLiveから動画や静止画のFacebookへのアップロードができなくなっている」ことが挙げられている点には注意が必要だ。この機能を積極的に使っているというゲーマーは,Adrenalin 2019 19.5.1の導入を見合わせたほうがいいかもしれない。

#### 以下,英文リリースノートまとめ ####

●Adrenalin 2019 19.5.1の対応GPU
  • Radeon VII
  • Radeon RX Vegaシリーズ
  • Radeon RX 500・400シリーズ
  • Radeon Pro Duo
  • Radeon R9 Furyシリーズ
  • Radeon R9 300・200シリーズ
  • Radeon R7 300・200シリーズ
  • Radeon R5 300・200シリーズ
  • Radeon HD 8500以上のRadeon HD 8000シリーズ
  • Radeon HD 7700以上のRadeon HD 7000シリーズ
  • Radeon R9 M300・M200シリーズ
  • Radeon R7 M400・M300・M200シリーズ
  • Radeon R5 M300・M200シリーズ
  • Radeon HD 8500M以上のRadeon HD 8000Mシリーズ
  • Radeon HD 7700M以上のRadeon HD 7000Mシリーズ

●Adrenalin 2019 19.5.1の対応APU
  • デスクトップPC向けRyzen 2000Gシリーズ,Athlon 200GEシリーズ(64bit版Windows 10)
  • デスクトップPC向けRyzen PRO 2000Gシリーズ,Athlon PRO 200GEシリーズ(64bit版Windows 10)
  • デスクトップPC向けA-Series APUs with Radeon Graphics(64bit版Windows 10&7)
  • デスクトップPC向けPro A-Series APUs with Radeon Graphics(64bit版Windows 10&7)
  • ノートPC向けRyzen Mobile Processors with Radeon Vega Graphics,Athlon Mobile Processors with Radeon Vega Graphics(64bit版Windows 10)
  • ノートPC向けRyzen PRO Mobile Processors with Radeon Vega Graphics,Athlon PRO Mobile Processors with Radeon Vega Graphics(64bit版Windows 10)
  • ノートPC向けFX-Series APUs with Radeon Graphics,A-Series APUs with Radeon Graphics(64bit版Windows 10&7)
  • ノートPC向けA-Series PRO APUs with Radeon Graphics(64bit版Windows 10&7)
  • Sempron Series APUs with Radeon R3 Graphics(64bit版Windows 10&7)
  • E2-3000シリーズ以降のE-Series APUs with Radeon R2 Graphics(64bit版Windows 10&7)
  • A4-5000番台のAMD A4-Series APU for Desktop(64bit版Windows 10&7)
  • A4-5000番台のAMD A4-Series APU for Laptop(64bit版Windows 10&7)
  • E2-3000シリーズ以降のE-Series APUs with Radeon R2 Graphics(64bit版Windows 10&7)

●Adrenalin 2019 19.5.1が統合するコンポーネント(※比較対象はAdrenalin 2019 19.4.3)
  • Display Driver Package:19.10.15.01-190509a-342342E-RadeonSoftwareAdrenalin2019(←18.50.31.09-190415a-341662E-RadeonSoftwareAdrenalin2019)
  • Radeon Settings:2019.0509.2042.37257(←2019.0415.2324.42127)
  • 2D Driver:8.1.1.1634
  • Direct3D:9.14.10.01394(←9.14.10.01377)
  • OpenGL:26.20.11000.13558(←25.20.15000.13547)
  • OpenCL:記載なし(←10.0.2766.5)※
  • Mantle:記載なし(←9.1.10.0295)
  • Mantle API:記載なし(←102400)
  • Audio Driver:10.0.1.10(←10.0.1.7)
  • Vulkan Driver:2.0.87(←2.0.78)
  • Vulkan API:1.1.106(←1.1.101)

※「CLINFO.EXE」の表示ではバージョンが上がっているようだがRadeon Settingsに表示されないため詳細は不明

●Adrenalin 2019 19.5.1における最適化
  • 「RAGE 2」に向けた最適化。Radeon VII搭載システムで最大16%の性能向上

●Adrenalin 2019 19.5.1における新要素
  • Windows 10 May 2019 Updateへの対応
  • 「Radeon GPU Profiler 1.5.X」に対応するインストラクショントレース機能の追加

●Adrenalin 2019 19.5.1で解決した問題
  • Radeon OverlayのPerformanceメトリックを開いた状態で著作権保護付きのコンテンツを再生すると,Radeon Overlayが断続的にちらつくことのある問題
  • 外付けGPU技術「XConnect」を使用している環境で「DOOM」を起動するとハングアップすることのある問題
  • 「Radeon HD 7970」搭載システムでRadeon Softwareのインストールが失敗するか,33%の時点で停止してしまう問題
  • Radeon RX 500/400シリーズに8K解像度のディスプレイ(※具体的な解像度は未公開)をホットプラグすると,システムがハングアップすることのある問題
  • Radeon VII搭載システムでRadeon Settingsのビデオプロファイルがビデオ再生に適用されないことのある問題
  • HTCのVRヘッドマウントディスプレイ「Vive」をWindowsやSteamVRから検出できないことのある問題
  • ASUSTeK ComputerのノートPC「ASUS TUF Gaming FX504」において,ワイヤレスディスプレイ接続時にシステムが不安定になることのある問題
  • Windows 10の「映画&テレビ」アプリでDivXフォーマットのインタレースビデオを再生すると,コマ落ちやスタッター(フレームのカクつき)が生じることのある問題
  • Radeon RX Vegaシリーズをマルチディスプレイ環境で使用すると,アイドル時に想定以上の高いメモリクロックになってしまうことのある問題
  • 4K解像度,垂直最大リフレッシュレート60Hzにディスプレイを設定すると,Radeon Settingsで10bitカラーが設定できないことのある問題
  • DirectX 9対応ゲームタイトルでFreeSync対応ディスプレイを使用すると,Enhanced Syncが有効にならない問題
  • AMD Linkの認証が安定しない問題(※解決にはAMD Linkアプリのアップデートも必要)
  • Radeon VegaシリーズにおいてVulkan API使用タイトルでテクスチャがちらついたり壊れたりすることのある問題

●Adrenalin 2019 19.5.1における既知の問題(※抜粋)
  • Radeon ReLiveでFacebookに動画などのコンテンツをアップロードすることができない
  • ASUSTeK ComputerのノートPC「ASUS TUF Gaming FX505」に外付けGPUを接続するとアイドル時にデバイスマネージャからデバイス(※おそらく外付けGPU)が消えてしまうことがある
  • World War Z」を長時間プレイするとゲームがハングアップする
  • Radeon VII搭載環境で,マルチディスプレイ構成が有効な場合,デスクトップもしくは実行中のアプリケーションがちらつくことがある
  • Radeon VII搭載環境でRadeon OverlayのPerformanceメトリックおよびRadeon WattManがGPUの挙動を正しく読み取れないことがある
  • Ryzen APUの一部で「映画&テレビ」アプリを使いHDRビデオを再生するとフリーズしたり,表示が崩れることがある

  • 関連タイトル:

    AMD Software

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