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「Radeon Software Adrenalin 2019 Edition 19.8.1」が登場。RX 5700搭載環境でMicrosoftのDRM技術に対応
WHQL(Windows Hardware Quality Labs,ウィクル)未通過の「Optional」(随意選択)版となる本バージョンは,Radeon RX 5700シリーズを搭載しているPCで,4K映像のストリーミングビデオサービスなどで使われているMicrosoftのDRM技術「PlayReady 3.0」を利用できるようにしたバージョンとなる。この機能自体はゲームに直接的な関係はないが,ゲーム内のコンテンツでPlayReadyが利用されないとも限らないので,対応していたほうがゲーマーにとって安心できるのは確かだろう。
また,DRM対応のほかに,Radeon Anti-Lag有効時にゲームのフレームレートがやや低下するといった不具合が解消されたとのこと。AMDは,ゲーマーに対してOptional版ドライバの導入を推奨していることもあり,Radeon RX 5700シリーズ以外のRadeonユーザーも導入しておいて損はなさそうだ。
ただし,毎度のことではあるが,ドライバソフトの導入は自己責任であることはご注意のほどを。
→AMDのドライバダウンロードページ
https://www.amd.com/ja/support
→4Gamerの最新ドライバリンクページ
https://www.4gamer.net/games/999/G999902/FC20110422001/
英文のリリースノートから,新機能を含めたポイントをまとめておこう。
#### 以下,英文リリースノートまとめ ####
●Adrenalin 2019 19.8.1の対応GPU
- Radeon RX 5700シリーズ
- Radeon VII
- Radeon RX Vegaシリーズ
- Radeon RX 500・400シリーズ
- Radeon Pro Duo
- Radeon R9 Furyシリーズ
- Radeon R9 300・200シリーズ
- Radeon R7 300・200シリーズ
- Radeon R5 300・200シリーズ
- Radeon HD 8500以上のRadeon HD 8000シリーズ
- Radeon HD 7700以上のRadeon HD 7000シリーズ
- Radeon R9 M300・M200シリーズ
- Radeon R7 M400・M300・M200シリーズ
- Radeon R5 M300・M200シリーズ
- Radeon HD 8500M以上のRadeon HD 8000Mシリーズ
- Radeon HD 7700M以上のRadeon HD 7000Mシリーズ
●Adrenalin 2019 19.8.1の対応APU
- Ryzen 3000Gシリーズ
- Ryzen 2000Gシリーズ,Athlon 200GEシリーズ
- Ryzen PRO 2000Gシリーズ,Athlon PRO 200GEシリーズ
- A-Series APUs with Radeon Graphics
- Pro A-Series APUs with Radeon Graphics
- Ryzen Mobile Processors with Radeon Vega Graphics,Athlon Mobile Processors with Radeon Vega Graphics
- Ryzen PRO Mobile Processors with Radeon Vega Graphics,Athlon PRO Mobile Processors with Radeon Vega Graphics
- ノートPC向けFX-Series APUs with Radeon Graphics,A-Series APUs with Radeon Graphics
- ノートPC向けA-Series PRO APUs with Radeon Graphics
- Sempron Series APUs with Radeon R3 Graphics
- E2-3000シリーズ以降のE-Series APUs with Radeon R2 Graphics
- A4-5000番台のAMD A4-Series APU for Desktop
- A4-5000番台のAMD A4-Series APU for Laptop
- E2-3000シリーズ以降のE-Series APUs with Radeon R2 Graphics
●Adrenalin 2019 19.8.1が統合するコンポーネント
(※比較対象はAdrenalin 2019 19.7.5)
- Display Driver Package:19.30.01.29-190809a-345604E-Rad
eon Soft ware Adre nalin(←19. 30. 01. 25- 190 730a- 345 289E -Rad eon Soft ware Adre nalin) - Radeon Settings:2019.0808.1917.34733(←2019.0730.1734.31623)
- 2D Driver:8.1.1.1634
- Direct3D:9.14.10.01410
- OpenGL:26.20.11000.13570
- OpenCL:記載なし
- Mantle:記載なし
- Mantle API:記載なし
- Audio Driver:10.0.1.12
- Vulkan Driver:2.0.99
- Vulkan API:1.1.113
●Adrenalin 2019 19.8.1における最適化
記載なし
●Adrenalin 2019 19.8.1における新要素
- Radeon RX 5700シリーズにおいてハードウェアレベルのMicrosoft製DRM技術「PlayReady 3.0」に対応
●Adrenalin 2019 19.8.1で解決した問題
- Windows 10 May 2019 Updateを適用している環境でRadeon Softwareをインストールすると,色が異常になることのあった問題。なお,この問題はWindows Update 18362.267(KB4505903)でも解決済み
- Radeon Chillの設定をRadeon Overlayを使ってゲーム中に変更すると,その設定がゲームプロファイルと同期しなかった問題
- Radeon RX 5700シリーズで自動メモリオーバークロックを適用すると,ゲームやフルスクリーンで実行されているアプリケーションで画面が黒くなったり,チラついたりすることのあった問題
- Radeon Anti-Lag有効時,一部のゲームでパフォーマンスが低下することのあった問題
- Windows 7においてRadeon RX 5700シリーズ使用時にRadeon Softwareをアンインストールしようとすると,アンインストール中に画面が真っ暗になることのあった問題。セーフモードでアンインストールすれば問題は起きない
- Windows 7とRadeon RX 5700シリーズの組み合わせで,Radeon ReLiveを使って録画したビデオデータが空白になってしまうことのある問題
●Adrenalin 2019 19.8.1における既知の問題(※抜粋)
- Radeon RX 5700シリーズとリフレッシュレート240Hzに対応するFreeSync対応ディスプレイの組わせで,FreeSyncを有効にするとスタッター(画面のガタツキ)が発生することがある
- Performance MetricsのVRAM使用率が正しく表示されないことがある
- Radeon VIIでアイドル時やWindowsデスクトップ使用時にメモリクロックが意図せず上昇することがある
- ゲーム中にRadeon Overlayの表示,非表示を切り替えると正常に表示されないことがある
- デスクトップ録画を有効にしているとRadeon ReLiveで録画したデータのオーディオが破損したりノイズが混ざることがある
- Radeon RX 5700シリーズで「Enhanced Sync」を有効にすると,ゲームやアプリケーション,システムがクラッシュすることがある
- 関連タイトル:
AMD Software
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