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「Radeon Software Adrenalin 2019 Edition 19.9.1」が登場。Gears 5への最適化をはたす
WHQL(Windows Hardware Quality Labs,ウィクル)未通過の「Optional」(随意選択)版となる本バージョンは,9月10日発売予定であるThe Coalitionの新作アクション「Gears 5」への最適化を行ったのが見どころだ。
AMDによると,「Radeon RX 5700 XT」搭載環境で,Gears 5をDirectX 12モードの4K解像度でプレイした場合,1つ前のバージョンであるRa
ただ,Ryzen APU搭載環境でGears 5がロード中にハングアップするという既知の不具合もあるそうなので,Ryzen APUユーザーは様子をみたほうがいいかもしれない。
そのほかのポイントとしては,Adre
毎度のことであるが,AMDはゲーマーに対してOptional版ドライバの導入を推奨しているため,対象のGPUやAPUを使っているのであれば導入してみるといいだろう。もちろん,ドライバソフトの導入は自己責任であることは注意してほしい。
2019年9月9日15時45分頃追記:AMDのDrivers&Supportページで検索しても,64bit版Windows 7のドライバソフトがリストに表示されなくなっていることを確認した。ただ,AMDが公開した英文リリースノートからは64bit版Windows 7用のドライバソフトをダウンロードできるので,Drivers&Supportページの一時的な問題かもしれない。
→AMDのドライバダウンロードページ
https://www.amd.com/ja/support
→4Gamerの最新ドライバリンクページ
https://www.4gamer.net/games/999/G999902/FC20110422001/
英文のリリースノートから,新機能を含めたポイントをまとめておこう。
#### 以下,英文リリースノートまとめ ####
●Adrenalin 2019 19.9.1の対応GPU
- Radeon RX 5700シリーズ
- Radeon VII
- Radeon RX Vegaシリーズ
- Radeon RX 500・400シリーズ
- Radeon Pro Duo
- Radeon R9 Furyシリーズ
- Radeon R9 300・200シリーズ
- Radeon R7 300・200シリーズ
- Radeon R5 300・200シリーズ
- Radeon HD 8500以上のRadeon HD 8000シリーズ
- Radeon HD 7700以上のRadeon HD 7000シリーズ
- Radeon R9 M300・M200シリーズ
- Radeon R7 M400・M300・M200シリーズ
- Radeon R5 M300・M200シリーズ
- Radeon HD 8500M以上のRadeon HD 8000Mシリーズ
- Radeon HD 7700M以上のRadeon HD 7000Mシリーズ
●Adrenalin 2019 19.9.1の対応APU
- Ryzen 3000Gシリーズ
- Ryzen 2000Gシリーズ,Athlon 200GEシリーズ
- Ryzen PRO 2000Gシリーズ,Athlon PRO 200GEシリーズ
- A-Series APUs with Radeon Graphics
- Pro A-Series APUs with Radeon Graphics
- Ryzen Mobile Processors with Radeon Vega Graphics,
Athlon Mobile Pro ces sors with Radeon Vega Graphics - Ryzen PRO Mobile Processors with Radeon Vega Graphics,
Athlon PRO Mobile Proces sors with Radeon Vega Graphics - ノートPC向けFX-Series APUs with Radeon Graphics,
A-Series APUs with Radeon Graphics - ノートPC向けA-Series PRO APUs with Radeon Graphics
- Sempron Series APUs with Radeon R3 Graphics
- E2-3000シリーズ以降のE-Series APUs with Radeon R2 Graphics
- A4-5000番台のAMD A4-Series APU for Desktop
- A4-5000番台のAMD A4-Series APU for Laptop
- E2-3000シリーズ以降のE-Series APUs with Radeon R2 Graphics
●Adrenalin 2019 19.9.1が統合するコンポーネント
(※比較対象はAdrenalin 2019 19.8.2)
- Display Driver Package:19.30.01.50-190903a-346453E-Rad
eon Soft ware Adre nalin(←19. 30. 01. 40- 190 823a- 346 134E -Rad eon Soft ware Adre nalin) - Radeon Settings:2019.0903.1407.25433(←2019.0823.1340.24621)
- 2D Driver:8.1.1.1634
- Direct3D:9.14.10.01410
- OpenGL:26.20.11000.13571
- OpenCL:記載なし
- Mantle:記載なし
- Mantle API:記載なし
- Audio Driver:10.0.1.12
- Vulkan Driver:2.0.106(←2.0.99)
- Vulkan API:1.1.119(←1.1.113)
●Adrenalin 2019 19.9.1における最適化
- 「Gears 5」への最適化
●Adrenalin 2019 19.9.1における新要素
- 以下のVulkanエクステンションを追加
・VK_AMD_device_coherent_memory:Radeonシリーズ固有の拡張で,キャッシュしないメモリタイプを追加する。デバッグの役に立つとのこと
・VK_EXT_calibrated_timestamps:タイムスタンプ照会を行うインタフェース
・VK_EXT_line_rasterization:OpenGL対応CADアプリが使用しているラインラスタライズと同等の機能をVulkanでサポートする拡張
・VK_EXT_shader_demote_to_helper_invocation:SPIR-Vにおける拡張機能のSPV_EXT_demote_to_helper_invocationをVulkanでサポートする拡張
●Adrenalin 2019 19.9.1で解決した問題
・Radeon RX 5700シリーズでGIGA-BYTE Technology製の統合LED制御ツール「RGB Fusion 2.0」を起動すると,システムがハングアップすることのあった問題
●Adrenalin 2019 19.9.1における既知の問題(※抜粋)
・Ryzen APU搭載環境で,Gears 5がロード中にハングアップすることがある
・Radeon VIIを用いたマルチディスプレイ環境において,プライマリディスプレイのリフレッシュレートが60Hzに設定されていると,Radeon SettingsからHDMIオーバースキャンおよびアンダースキャンの設定が失われてしまうことがある
・Radeon RX 5700シリーズとリフレッシュレート240Hzに対応するFreeSync対応ディスプレイの組わせで,FreeSyncを有効にするとスタッター(画面のガタツキ)が発生することがある
・Performance MetricsのVRAM使用率が正しく表示されないことがある
・Radeon VIIでアイドル時やWindowsデスクトップ使用時にメモリクロックが意図せず上昇することがある
・ゲーム中にRadeon Overlayの表示,非表示を切り替えると正常に表示されないことがある
・デスクトップ録画を有効にしていると,Radeon ReLiveで録画したデータのオーディオが破損したりノイズが混ざることがある
・Radeon RX 5700シリーズで「Enhanced Sync」を有効にすると,ゲームやアプリケーション,システムがクラッシュすることがある
- 関連タイトル:
AMD Software
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