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「Radeon Software Adrenalin 2020 Edition 20.1.1」が登場。残された不具合を修正して「MHW:ICEBORNE」にも対応
WHQL(Windows Hardware Quality Labs,ウィクル)未通過の「Optional」(随意選択)版となる本バージョンは,「MONSTER HUNTER: WORLD」の大型DLCとして1月10日に発売となったSteam版「MONSTER HUNTER WORLD: ICEBORNE」への対応を行ったドライバだ。ただ,リリースノートに最適化とは書かれていないので,動作に問題がないことを確認したドライバという理解でいいだろう。
また同時に,2019年末にリリースとなった大型アップデートに残っていた多数の不具合が修正されている。今回の修正で,既知の不具合はかなり減っているので,Radeonユーザーはとりあえずアップデートしたほうがいいだろう。ただし,ドライバソフトの導入は自己責任となることを踏まえたうえで導入していただきたい。
→AMDのドライバダウンロードページ
https://www.amd.com/ja/support
→4Gamerの最新ドライバリンクページ
https://www.4gamer.net/games/999/G999902/FC20110422001/
いつもどおり,英文のリリースノートから,新機能を含めたポイントをまとめておこう。
#### 以下,英文リリースノートまとめ ###
●Adrenalin 2020 20.1.1の対応GPU
- Radeon RX 5000シリーズ
- Radeon VII
- Radeon RX Vegaシリーズ
- Radeon RX 600・500・400シリーズ
- Radeon Pro Duo
- Radeon R9 Furyシリーズ
- Radeon R9 300・200シリーズ
- Radeon R7 300・200シリーズ
- Radeon R5 300・200シリーズ
- Radeon HD 8500以上のRadeon HD 8000シリーズ
- Radeon HD 7700以上のRadeon HD 7000シリーズ
- Radeon RX 5000Mシリーズ
- Radeon R9 M300・M200シリーズ
- Radeon R7 M400・M300・M200シリーズ
- Radeon R5 M300・M200シリーズ
- Radeon HD 8500M以上のRadeon HD 8000Mシリーズ
- Radeon HD 7700M以上のRadeon HD 7000Mシリーズ
●Adrenalin 20.1.1の対応APU
- Ryzen 3000Gシリーズ
- Ryzen 2000Gシリーズ,Athlon 200GEシリーズ
- Ryzen PRO 2000Gシリーズ,Athlon PRO 200GEシリーズ
- A-Series APUs with Radeon Graphics
- Pro A-Series APUs with Radeon Graphics
- Ryzen Mobile Processors with Radeon Vega Graphics,
Athlon Mobile Pro ces sors with Radeon Vega Graphics - Ryzen PRO Mobile Processors with Radeon Vega Graphics,
Athlon PRO Mobile Proces sors with Radeon Vega Graphics - ノートPC向けFX-Series APUs with Radeon Graphics,
A-Series APUs with Radeon Graphics - ノートPC向けA-Series PRO APUs with Radeon Graphics
- Sempron Series APUs with Radeon R3 Graphics
- E2-3000シリーズ以降のE-Series APUs with Radeon R2 Graphics
- A4-5000番台のAMD A4-Series APU for Desktop
- A4-5000番台のAMD A4-Series APU for Laptop
- E2-3000シリーズ以降のE-Series APUs with Radeon R2 Graphics
●Adrenalin 2020 20.1.1が統合するコンポーネント(※比較対象はAdrenalin 2020 19.12.3)
- Display Driver Package:19.50.03.05-191216a-349841E-Rad
eon Soft ware Adre nalin 2020 (←19. 50. 02- 191 204a- 349 467C- Rad eon Soft ware Adre nalin 2020)
Display Driver Package:19.50.11.05-200109a-350652E-Rad - Radeon Settings:2020.0109.0945.17558(←2019.1216.1341.24649)
- 2D Driver:8.1.1.1634
- Direct3D:9.14.10.01432
- OpenGL:26.20.11000.13586
- OpenCL:記載なし
- Mantle:記載なし
- Mantle API:記載なし
- Audio Driver:10.0.1.12
- Vulkan Driver:2.0.122
- Vulkan API:1.1.129
●Adrenalin 2020 20.1.1における最適化
- 記載なし
●Adrenalin 2020 20.1.1における新要素
- 「MONSTER HUNTER WORLD: ICEBORNE」に対応
●Adrenalin 2020 20.1.1で解決した問題
- 「Enhanced Sync」を有効にすると,垂直同期の設定が表示できなくなることのあった問題
- 高解像度のカメラをPCに接続していると,「Radeon ReLive」が録画中にフリーズしたり一時停止することのあった問題
- ゲーム中に「Radeon Game Advisor」を呼び出すと,CPU使用率が(不自然に)高くなることのあった問題
- Radeon Softwareからアップデートをダウンロードしようとすると,「別のインスタンスが実行されています」というエラーメッセージが表示されることのあった問題
- 「デスクトップの複製」を行うと,ゲーム中にCPU使用率が高くなることのあった問題
- スリープから復帰後,Radeon Softwareがクラッシュすることのあった問題
- 「Radeon Software Overlay」を無効化しても,Overlayを開くためのホットキーを説明するメッセージが表示されることのあった問題
- 「Lost Ark」プレイ中に断続的にゲームが途切れることのあった問題
- Radeon ReLiveでカスタムストリーミングキーを使用すると,ストリーミングに失敗することのあった問題
- Radeon ReLiveでストリーミングを行う(画面上の)領域が選択されていない場合でも,「ストリーミング」ボタンが有効のままになっていた問題
- Radeon R9 200,Radeon R9 300,Radeon R9 Furyシリーズでリフレッシュレート120Hz以上のディスプレイを使用すると,DirectX 9やDirectX 11対応タイトルの一部が不安定になることのあった問題
- Radeon RX 5700シリーズでMotionJPEG形式の動画を「Windows Media Player」や「映画&テレビ」アプリで再生すると,緑がかった色になることのあった問題
- 「MechWarrior 5: Mercenaries」をHDMI接続のFreeSync対応ディスプレイを使用して起動すると,ゲームがクラッシュして「DirectX Graphics Infrastructure」のエラーダイアログが表示されることのあった問題
- Radeon RX 5700シリーズにおいて,ストリーミング配信アプリ「DouYu」(斗魚)でハードウェアアクセラレーションを有効にしてライブストリーミングを行うと,ストリーミング動画が破綻することのあった問題
- 「Trials Rising」において,ゲーム内の一部のエリアで霧や煙が過剰に表示されることのあった問題
- VRゲーム「Boneworks」をプレイすると,右目側のテキストに欠損や破損が生じることのあった問題
- Radeon RX 5700シリーズ搭載環境で,「SETI@Home」が誤った結果を出すことのあった問題
- Radeon Softwareで「AMD製品の購入」ボタンをクリックすると,ショッピングサイトの代わりにAMD.comのWebページが表示されることのあった問題
- Radeon Softwareインストール時にスクロールオプションが機能しないことのあった問題
- Radeon Softwareの検索バーでカーソル上下キーが機能しないことのあった問題
- WindowsでHDR対応ディスプレイを有効化すると画面が白っぽくなることのあった問題
- タスクバーとRadeon Softwareのサイドバーが同じ画面上に表示されたとき,サイドバーがタスクバーに隠れることのあった問題
- 「Tom Clancy's: The Division 2」をHDRを有効にしてプレイすると,ゲーム終了後に表示色が破損することのあった問題
- Windows Mixed Realityの「Mixed Reality Portal」を一部のVRヘッドセットでプレイすると,表示領域の端付近で色が破損したり歪みが生じることのあった問題
- 「バイオハザード RE:2」(Resident Evil 2)をDirectX 12モードで起動すると,画面が点滅することのあった問題
- 改善:ゲーム起動時における「Radeon Chill」「Radeon Boost」「Radeon Anti-Lag」のビープ音を削除した。これらのビープ音は,ホットキーを使って有効化,非有効化したときだけ鳴る
- 改善:Radeon ReLiveの録画中に表示されるタイマーインジケーターは,デフォルトでは無効だが,Radeon Softwareの設定で有効化できる
●Adrenalin 2020 20.1.1における既知の問題
- Radeon Software Overlayのホットキー通知がWebブラウザで動画再生中や一部の動画再生アプリケーション起動中に表示されることがある
- 一部のWindows 7搭載PCでは,「Integer Scaling」(整数スケーリング)の設定が表示されないか,利用できない
- Radeon Softwareインストール時に工場出荷時設定へのリセットを設定しても,以前設定されたゲームプロファイルが残ってしまう場合がある。この問題により,グローバルグラフィックの設定とプロファイルごとの設定が一致しなくなることがある
- 一部の言語で,ユーザーインタフェースのメッセージ表示などにオーバーフローが発生することがある
- Radeon Softwareを開いたときに,ウインドウサイズに一貫性がなかったり,前回開いたときのウインドウサイズにならないことがある
- 「Image Sharpening」を有効にした状態で,一部のVulkan対応タイトル実行時にタスク切り換えを行うと,ゲームがクラッシュすることがある
- 解像度がディスプレイ本来の解像度より低く設定されているとき,Integer Scalingを有効にすると,一部のビデオコンテンツの表示にちらつきが生じることがある
- Radeon RX 5700シリーズの一部で,ゲーム中やデスクトップ表示中に断続的に画面が黒くなることがある。バックグラウンドで実行しているWebブラウザやチャットアプリ「Discord」のハードウェアアクセラレーションを無効にすることで,この問題を一時的に回避できる
- 関連タイトル:
AMD Software
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