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「Radeon Software Adrenalin 2020 Edition 20.9.2」が「STAR WARS: Squadrons」に対応
2020年9月2回目のリリースとなる本バージョンは,WHQL(Windows Hardware Quality Labs,ウィクル)未通過の「Optional」(随意選択)版で,10月3日発売予定の新作シューティング「STAR WARS: Squadrons」に対応したドライバだ。性能が向上したとは謳っていないので,AMDが動作を確認したドライバという理解でいいだろう。
そのほかに,新たなVulkan拡張への対応や不具合の修正が行われている。これまでに比べて「既知の不具合」がかなり減っているのが目立つものの,リリースノートには代表的な不具合しか記されていないので,不具合がどの程度減っているかは明確ではない。
AMDはゲーマーに対してOptional版ドライバの導入を推奨しているので,対象のGPUやAPUを使っているのであればAdrenalin 2020 20.9.2を導入してみるといいだろう。
→AMDのドライバダウンロードページ
https://www.amd.com/ja/support
→4Gamerの最新ドライバリンクページ
https://www.4gamer.net/games/999/G999902/FC20110422001/
いつもどおり,英文のリリースノートから,新機能を含めたポイントをまとめておこう。
●Adrenalin 2020 20.9.2の対応GPU
- Radeon RX 5000シリーズ
- Radeon VII
- Radeon RX Vegaシリーズ
- Radeon RX 600・500・400シリーズ
- Radeon Pro Duo
- Radeon R9 Furyシリーズ
- Radeon R9 300・200シリーズ
- Radeon R7 300・200シリーズ
- Radeon R5 300・200シリーズ
- Radeon HD 8500以上のRadeon HD 8000シリーズ
- Radeon HD 7700以上のRadeon HD 7000シリーズ
- Radeon RX 5000Mシリーズ
- Radeon R9 M300・M200シリーズ
- Radeon R7 M400・M300・M200シリーズ
- Radeon R5 M300・M200シリーズ
- Radeon HD 8500M以上のRadeon HD 8000Mシリーズ
- Radeon HD 7700M以上のRadeon HD 7000Mシリーズ
●Adrenalin 2020 20.9.2の対応APU
- Ryzen 4000Gシリーズ
- Ryzen 3000Gシリーズ
- Ryzen 2000Gシリーズ,Athlon 200GEシリーズ
- Ryzen PRO 2000Gシリーズ,Athlon PRO 200GEシリーズ
- A-Series APUs with Radeon Graphics
- Pro A-Series APUs with Radeon Graphics
- Ryzen Mobile Processors with Radeon Vega Graphics,
Athlon Mobile Pro ces sors with Radeon Vega Graphics - Ryzen PRO Mobile Processors with Radeon Vega Graphics,
Athlon PRO Mobile Proces sors with Radeon Vega Graphics - ノートPC向けFX-Series APUs with Radeon Graphics,
A-Series APUs with Radeon Graphics - ノートPC向けA-Series PRO APUs with Radeon Graphics
- Sempron Series APUs with Radeon R3 Graphics
- E2-3000シリーズ以降のE-Series APUs with Radeon R2 Graphics
- A4-5000番台のAMD A4-Series APU for Desktop
- A4-5000番台のAMD A4-Series APU for Laptop
- E2-3000シリーズ以降のE-Series APUs with Radeon R2 Graphics
●Adrenalin 2020 20.9.2が統合するコンポーネント(※比較対象はAdrenalin 2020 20.9.1)
- Display Driver Package:20.20.31.01-200923a-359518E
-Rad eon Soft ware Adre nalin 2020 (← 20 .20 .29 .01 -200 910a -358 826E -Rad eon Soft ware Adre nalin 2020) - Radeon Settings:2020.0923.0410.7508(←2020.0909.2058.37766)
- 2D Driver:8.1.1.1634
- Direct3D:9.14.10.01451
- OpenGL:26.20.11000.14736
- OpenCL:記載なし
- Mantle:記載なし
- Mantle API:記載なし
- Audio Driver:10.0.1.16
- Vulkan Driver:2.0.158(←2.0.154)
- Vulkan API:1.2.152(←1.2.149)
●Adrenalin 2020 20.9.2おける最適化
- 記載なし
●Adrenalin 2020 20.9.2における新要素
- 「STAR WARS: Squadrons」に対応
- 以下のVulkan拡張に対応
・VK_KHR_buffer_device_address:シェーダ言語SPIR-VのSPV_KHR_physical_storage_bufferに対応する拡張。おもにデバッグ向け
・VK_EXT_robustness2:VK_EXT_robustnessに対してさらにNULLをサポートする拡張
・VK_EXT_shader_image_atomic_int64:64bit整数アトミックのサポート。バッファへのアクセス効率が向上する
●Adrenalin 2020 20.9.2で解決した問題
- Radeon RX 5000シリーズを搭載したシステムで,一部のゲームプレイ時に断続的に表示のカクつきが生じることのあった問題
- Radeon Software更新後,システムを再起動しないとFreeSyncを有効にできないことのあった問題
- MSI製GPUオーバークロックツール「Afterburner」を実行しているときや有効にしているときに,画面がちらつくことのあった問題
- 「X-Plane 11」でVulkan APIを使用すると,ゲームが止まったりクラッシュすることがあった問題
- Radeon RX 5000シリーズ搭載システムで,VRタイトル「DOOM VFR」の表示が破綻したり,ゴミ(アーティファクト)が表示されたりすることのあった問題
- PCがスリープから復帰したあとで,「Performance Metric Overlay」が開かなかったり表示されたりしないことのあった問題
- 「Call of Duty: WW II」で地面や壁のテクスチャに欠損が生じることのあった問題
- Radeon RX 5000シリーズを搭載する一部のシステムで「Detroit: Become Human」プレイ時にブロック状の表示の破綻が見られることのあった問題
- 「映画&テレビ」アプリで動画を再生すると表示が緑色になることのあった問題
- 長時間のゲームプレイ後,Performance Metric OverlayのVRAM使用量に誤った値が表示されることのあった問題
- HDRを有効にすると,Windowsデスクトップでチラツキが発生したり,ゲームプレイ中にタスク切換えを実行すると画面が白っぽく飽和することのあった問題
- 「World of Warcraft」でDirectX 12のアンチエイリアシングを有効にすると,表示が破綻する可能性があった問題
- Radeon RX Vegaシリーズを搭載するシステムで自動オーバークロックを使用しているとき,ドライバアップデート後に自動オーバークロックダイアログに「0MHz」と表示されることのあった問題
●Adrenalin 2020 20.9.2における既知の問題
- 一部のゲームやシステム構成で「Enhanced Sync」を有効にすると,画面が黒くなることがある。Enhanced Syncを無効にすれば,この問題を一時的に回避できる
- Radeon RX 5700シリーズでは,Performance Metric Overlayやパフォーマンスチューニングタブでアイドル時に実際より高いクロックが表示されることがある。しかし,表示が誤っているだけで,実際の消費電力や性能に影響はない
- Radeon RX 5000シリーズをHDMI接続でオーディオ・ビデオレシーバー(※トランスミッタ)に接続すると,サウンドが不安定になることがある
- 「HDMI Scaling」のスライダーを変更すると,フレームレートが30fpsに固定されることがある
- 関連タイトル:
AMD Software
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