さらに不具合を修正したRadeon RX 7900専用「AMD Software 23.1.1」が登場

　先週になるが，米国時間2023年1月11日，AMDは，「Radeon RX 7900 XTX」と「Radeon RX 7900 XT」専用のドライバソフト「AMD Software Adrenalin Edition 23.1.1 for Radeon RX 7900 Series」（以下，Adrenalin 23.1.1 for RX 7900）をリリースした。
　本バージョンは，WHQL（Windows Hardware Quality Labs，ウィクル）通過版で，前バージョン「AMD Software Adrenalin Edition 22.12.2 for Radeon RX 7900 Series」で報告されていた不具合の一部を修正したものである。Adrenaline 22.12以降から引き続き，Radeon RX 7900シリーズ以外のGPUには対応していないので注意しよう。

　Radeon RX 7900シリーズを利用しているゲーマーは，ドライバダウンロードページからRadeon RX 7000シリーズを選択してダウンロードしインストールしていただきたい。

→AMDのドライバダウンロードページ
https://www.amd.com/ja/support
→4Gamerの最新ドライバリンクページ
https://www.4gamer.net/games/999/G999902/FC20110422001/

　英文のリリースノートから，新機能を含めたポイントをまとめておこう。


●Adrenalin 23.1.1 for RX 7900の対応GPU

• Radeon RX 7900シリーズ

●Adrenalin 23.1.1 for RX 7900の対応APU

• 対応なし

●Adrenalin 23.1.1 for RX 7900が統合するコンポーネント

• 未確認

●Adrenalin 23.1.1 for RX 7900おける最適化

• 記載なし

●Adrenalin 23.1.1 for RX 7900における新要素

• 記載なし

●Adrenalin 23.1.1 for RX 7900で解決した問題

• 自動オーバークロックのパフォーマンスチューニングを実行すると，断続的にドライバがタイムアウトすることのあった問題
• 「Valheim」のグラフィック設定で「Vulkan API」を選択すると，プレイ中にゲームがクラッシュしたり，ドライバのタイムアウトが生じることのあった問題
• 「The Witcher 3: Wild Hunt」でレイトレーシングを有効にすると，プレイ中に断続的にゲームがクラッシュしたり，ドライバがタイムアウトを起こすことのあった問題
• 工場出荷設定にリセットすると，若干の性能低下が生じることのあった問題

●Adrenalin 23.1.1 for RX 7900における既知の問題

• 高解像度，高リフレッシュレートに対応する一部のディスプレイを接続すると，アイドル時の消費電力が高くなることがある
• マルチディスプレイ構成の一部で，拡張ディスプレイに「Radeon Super Resolution」を使用すると，断続的にアプリがクラッシュしたり，ドライバのタイムアウトが発生することがある
• マルチディスプレイ構成の一部で，ゲームや動画再生時にカクつきなどの性能低下が見られることがある
• 「Uncharted 4: A Thief's End」のオープニングで，カクつくことがある
• VRゲームやVRアプリの一部で，想定より性能が低いことがある