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Razer,Ultrabook「Blade Stealth」を本日発売。Thunderbolt 3接続の外付けグラフィックスボックス「Core」は「近日発売」
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印刷2016/05/26 13:40

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Razer,Ultrabook「Blade Stealth」を本日発売。Thunderbolt 3接続の外付けグラフィックスボックス「Core」は「近日発売」

 2016年5月26日,Razerは,東京都内にて報道関係者向けイベントを開催し,12.5インチ液晶搭載Ultrabook(薄型モバイルノートPC)「Razer Blade Stealth」の国内発売を発表した。
 「RazerのノートPC」でありながら,単体GPUを搭載しないという思い切った仕様を採用する製品だ。別途用意されるThunderbolt 3接続の外付けグラフィックスボックス「Razer Core」に,ユーザー側で2スロット仕様のグラフィックスカードを差すことで,「ゲームPC化」を図れるようになっている。

Razer Blade Stealth(左)と,外付けグラフィックスボックスであるRazer Core(右)
画像集 No.002のサムネイル画像 / Razer,Ultrabook「Blade Stealth」を本日発売。Thunderbolt 3接続の外付けグラフィックスボックス「Core」は「近日発売」

 ラインナップと価格は以下のとおり。当面は,直販ストアの日本語版「RazerStore」のみでの受付となり,流通やサポートは,デジカが担当するという。なお,現時点では,キーボードの配列は日本語しか選択できないが,後日英語配列も選択可能になるとのこと。

  • 解像度3840×2160ドット液晶搭載,ストレージ容量512GB:18万4800円(税別),19万9584円(税込)
  • 解像度3840×2160ドット液晶搭載,ストレージ容量256GB:16万4800円(税別),17万7984円(税込)
  • 解像度2560×1440ドット液晶搭載,ストレージ容量256GB:13万9800円(税別),15万984円(税込)
  • 解像度2560×1440ドット液晶搭載,ストレージ容量128GB:11万9800円(税別),12万9384円(税込)

Ming-liang Tan氏(CEO,Razer)
画像集 No.004のサムネイル画像 / Razer,Ultrabook「Blade Stealth」を本日発売。Thunderbolt 3接続の外付けグラフィックスボックス「Core」は「近日発売」
 イベントには,RazerのCEO兼クリエイティブディレクターであるMing-liang Tan(ミン・リャン・タン)氏が登壇。Razer Blade Stealthの特徴について説明した。

 イベントでTan氏が挙げたRazer Blade Stealthの特徴は,デザイン,ディスプレイ,性能の3点にあるという。

Razer Blade Stealthの特徴は,デザイン,ディスプレイ,性能の3点
画像集 No.005のサムネイル画像 / Razer,Ultrabook「Blade Stealth」を本日発売。Thunderbolt 3接続の外付けグラフィックスボックス「Core」は「近日発売」

 まずデザインについて,Tan氏は,薄さと軽さをアピールした。氏によると,Razer Blade Stealthでは,航空機に使用される品質のアルミニウム合金を切削加工したパネルをボディに使用しており,それにより,厚さ13.1mm,重量約1.25kgという薄型軽量ボディを実現したという。
 薄型軽量のUltrabookが珍しくない昨今では,特筆するほどの薄さではないのが正直なところではあるが,後述するスペックと合わせて考えると,高スペックながら薄型のノートPCとはいえそうだ。

つや消し黒で塗装されたボディのパネルは,航空機品質のアルミニウム合金製。天板中央のロゴマークは発光している
画像集 No.006のサムネイル画像 / Razer,Ultrabook「Blade Stealth」を本日発売。Thunderbolt 3接続の外付けグラフィックスボックス「Core」は「近日発売」

側面を見ると薄さが分かるだろう。左側面にはUSB 3.0 Type-AポートとUSB 3.1 Type-Cポートを装備しており(左),Type-Cポートは充電ポートも兼ねる。右側面にはUSB 3.0 Type-Aポートと,フルサイズのHDMI 1.4b出力端子を装備
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 キーボードは,Razer製品ではお馴染みである「Razer Chroma」(以下,Chroma)機能に対応しており,約1677万色から任意の発光色を選んで光らせることが可能だ。Chroma機能による発光機能は,ゲーム側から制御することも可能であるが,Tan氏によればゲームだけでなく,Adobe Systemsの画像編集ソフト「Photoshop」や,Imagine-Line Softwareの音楽制作ソフト「FL Studio」といったクリエイター向けアプリケーション用のテンプレートも用意しているとのことだ。

Chroma機能に対応するRazer Blade Stealthのキーボード(左)。国内向けは日本語配列を選択可能で,キーの印刷はかな文字を省略したものだった。キーボードの左右横にはステレオスピーカーを備える(右)
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 2つめの特徴として挙げられたディスプレイは,解像度の高さと色域の広さが特徴である。ディスプレイには,12.5インチサイズのIGZO液晶パネルを採用。QHDモデルは2560×1440ドット,UHDモデルでは3840×2160ドットと,2種類の解像度を選べるようになっている。Tan氏は,「AppleやDell(の競合製品)よりも高精細である」とアピールしていた。
 さらに,どちらのモデルでも,Adobe RGB比100%という広色域をサポートしているので,写真や映像の色再現性も優秀だ。ただ,液晶パネルがタッチ対応であるため,外光の反射が目立つグレアパネルであるという点は,人によっては気になるかもしれない。

12.5インチサイズで4K解像度の液晶パネルを搭載。ただ,グレアパネルなので反射が目立つ点は,気になる人もいるかもしれない
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 3つめの特徴である性能で注目すべき点は,Thunderbolt 3対応のUSB Type-Cポートを備えるところだろう。これはRazer Coreとの接続にも利用する高速I/Oインタフェースであり,既存のUSB 3.0を超える高速なデータ転送が可能である。
 その他のスペックも見てみると,CPUにはSkylake世代の「Core i7-6500U」を搭載し,メインメモリ容量は8GB(※増設不可)。内蔵ストレージには,PCI Express接続のM.2 SSDを採用しており,QHDモデルは容量128GBか256GB,UHDモデルは容量256GBか512GBの3種類から選択可能だ。単体GPUは搭載していないので,グラフィックス機能は,CPUに統合された「HD Graphics 520」となる。

 これだけのスペックを備えながら,価格が比較的安価な点が,Razer Blade Stealthの重要なところである。Tan氏は,Dellの「XPS 13」,Appleの「MacBook Air」(※13インチモデル)とRazer Blade Stealthのスペックや価格を比較した表を披露し,スペックはどの項目でも競合より優れており,しかも価格が安いことをアピールしていた。

Tan氏が示したRazer Blade StealthとXPS 13,MacBook Air 13インチモデルの比較表。ディスプレイやCPUで優れているうえ,ボディも薄く,価格は安価だ
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 Razerでは,この高い価格スペック比を武器に,ゲーマーだけでなく一般のPCユーザーにもRazer Blade Stealthを売り込みたいと考えているという。ゲーマー以外の知名度が高くはないブランドであるうえ,販売形態がオンライン販売のみとなると,ゲーマー以外のPCユーザーにはハードルが高いのではないかと思う。だが,そういった点が気にならないゲーマーであれば,Razer Blade Stealthは魅力のある製品となるかもしれない。


Razer Coreは国内市場にも近日登場


 Razer Blade Stealth専用の周辺機器ではないが,外付けグラフィックスボックスであるRazer Coreについても簡単に説明された。

日本ではおそらく初公開となるRazer Core
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 Razer Coreとは,Thunderbolt 3でPCと接続する拡張ユニットで,これをつなげば高性能な単体GPUを持たないPCでも,内部に組み込んだデスクトップPC用グラフィックスカードを利用できるという機器だ。PCと接続したり着脱したりするときには,Windowsの再起動は不要であるというのも利点であろう。
 なお,製品にはグラフィックスカードは含まれておらず,AMDやNVIDIAの対応グラフィックスカードを別途用意する必要がある。

 内部には2スロット仕様のグラフィックスカードが装着可能となっており,サイズは310(W)×152(D)×44(H)mm,最大消費電力は375Wまでのグラフィックスカードを組み込むことが可能だ。

外装を取り外した状態。3連ファンを搭載するSapphire Technology製のRadeon搭載カード(※GPUは確認できなかった)を装着していた
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反対側には,Enhance Electronics製で出力500Wの電源ユニットがある。グラフィックスカードにつなぐPCI Express電源コネクタは,8ピン×2を用意していた
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グラフィックスカードを取り外してみたところ(左),ボックスの下側に空冷用ファンがあった(右)。底面側,あるいは前面下側から吸気して,グラフィックスカードの下から冷たい空気を浴びせるという構造のようだ
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 背面には,PCとの接続用に使うThunderbolt 3対応USB 3.1 Type-Cポートが1つと,USB 3.0 Type-Aポートが4つ,Gigabit Ethernet対応の有線LANポートがあった。グラフィックスカードだけでなく,キーボードやマウス,LANケーブルなどをつないでおくドッキングステーション的な使い方も可能なわけだ。

Razer Coreの背面。周辺機器接続用のUSB 3.0 Type-A×4と,有線LANポートが並んでいる
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 なお,Razer Coreに対応するGPUとしては,のGPUが挙げられている。これ以外のGPU,とくに発表されて間もない「GeForce GTX 1080」などは,今後動作検証が済めば,対応していくのではないだろうか。

表 Razer Coreに対応するGPU(2016年5月26日時点)
AMD Radeon R9 Fury,Radeon R9 Nano,Radeon R9 300シリーズ,Radeon R9 290X,Radeon R9 290,Radeon R9 285
NVIDIA GeForce GTX TITAN X,GeForce GTX 980 Ti,GeForce GTX 980,GeForce GTX 970,GeForce GTX 960,GeForce GTX 950,GeForce GTX 750 Ti,GeForce GTX 750

 さてTan氏は,Razer Coreを日本市場に投入することを明言したのだが,すでに発売済みの北米市場でも出荷が間に合っていないため,日本では「近日発売」(Tan氏)というステータスだそうだ。
 国内価格は,北米市場における499ドル(税別)に近いものになるが,北米市場における「Razer Blade Stealth本体とセットで購入したときは100ドル引き」というキャンペーンは,日本だと両製品の発売時期がズレることから,形を変えて展開予定という。

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 Tan氏は,Razer CoreはAMDやNVIDIA,Intelと協力して開発したオープンスタンダードな製品であると述べ,Razer製ノートPC以外でも利用可能であることをアピールしていた。実際に,Intelの超小型PCベアボーンキットNUC6i7KYK」も,Razer Coreへの対応を表明しており,今後登場するRazer以外のモバイル製品にも,Razer Coreへの対応を予定しているものがあると,筆者(小西)は聞き及んでいる。
 今までの外付けグラフィックスボックスは,メーカー独自仕様で汎用性や安定性に欠けるものばかりで,なかなか普及することがないソリューションだった。しかし,Razer Coreがスタンダード的な地位を固めることで,ゲーマーが安心して利用できるものとなれば,ゲームPCの世界に新風を吹き込むことになるかもしれない,といっては大袈裟だろうか。
 Razer Coreが適切な価格で国内販売されることを期待したい。

●Razer Blade Stealthの主なスペック
  • CPU:Core i7-6500U(2C4T,定格クロック2.5GHz,最大クロック3.1GHz,共有L3キャッシュ容量4MB)
  • メインメモリ:PC3L-14900 DDR3 SDRAM 4GB×2
  • GPU:HD Graphics 520(※CPUに統合)
  • ストレージ:SSD(PCI Express M.2,256/512GB)
  • 光学ドライブ:なし
  • サウンド:オンボード
  • 有線LAN:なし
  • 無線LAN:IEEE 802.11ac(Bluetooth 4.1対応)
  • 液晶パネル:12.5インチワイド,IGZO(IPS),解像度3840×2160ドット(352ppi),または解像度2560×1440ドット(235ppi),グレア(光沢),タッチ対応
  • 入力インタフェース:日本語/英語キーボード(Anti-Ghosting対応,配列は注文時に選択),タッチパッド
  • 外部接続インタフェース:Thunderbolt 3(USB Type-C)×1,USB 3.0(Type-A)×2,HDMI 1.4b(Type A)×1,3.5mmミニピンヘッドセット入出力×1
  • 本体サイズ:321(W)×206(D)×13.1(H)mm
  • 重量:1.25kg
  • OS:64bit版Windows 10
  • 保証期間:未公開
  • 発売予定時期:2016年5月26日

●Razer Coreの主なスペック
  • PCとの接続インタフェース:Thunderbolt 3
  • 外部接続インタフェース:1000BASE-T LAN(RJ45),USB 3.0×4
  • 対応グラフィックスカードサイズ:152(W)×310(D)×44(H)mm(※2スロット仕様まで)
  • 対応GPU(AMD):Radeon R9 Fury,Radeon R9 Nano,Radeon R9 300シリーズ,Radeon R9 290X,Radeon R9 290,Radeon R9 285
  • 対応GPU(NVIDIA):GeForce GTX TITAN X,GeForce GTX 980 Ti,GeForce GTX 980,GeForce GTX 970,GeForce GTX 960,GeForce GTX 950,GeForce GTX 750 Ti,GeForce GTX 750
  • 電源容量:500W
  • 本体サイズ:104.9(W)×339.9(D)×218.4(H)mm
  • 保証期間:未公開
  • 発売予定時期:近日

RazerStoreのRazer Blade Stealth販売ページ

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