Razer，本体サイズ据え置きで液晶パネルを13.3インチに拡大した新型「Blade Stealth」を発表

　北米時間2017年6月14日，Razerは，ゲーマー向け薄型ノートPC「Razer Blade Stealth」（以下，Blade Stealth）の新製品を発表した。本体の公称サイズや公称重量は据え置きながら，液晶パネルのサイズを，従来の12.5インチから13.3インチへと拡大したのが最大の特徴だ。ただ，従来モデルは解像度2560×1440ドットと3840×2160ドットという2種類を液晶パネルを用意しているのに対して，新製品では解像度3200×1800ドットの1種類のみになっている。
　北米およびイギリス，ドイツ，フランスでは2017年6月中に，それ以外の世界市場では2017年7月に発売の予定だ。北米市場における直販価格は1399ドル（税別）からとなっている。なお，国内での発売時期や価格は公表されていない。

新しいBlade Stealth。液晶パネルのサイズ拡大によって，額縁部分が狭くなっている

12.5インチ液晶パネルを搭載する既存のBlade Stealthは，額縁部分の幅がけっこう広かった

　新しいBlade Stealthで興味深いのは，本体のカラーバリエーションとして，従来同様の「Black」に加えて，ダークグレーの「Gunmetal」がカラーバリエーションとして追加になったことだ。ボディ全体が濃いグレーとなったので，黒一色だった既存の製品とは，だいぶ趣が異なる。
　Blackモデルは，従来どおりカスタマイズ可能なカラーLEDイルミネーション機能「Razer Chroma」に対応しているものの，GunmetalモデルはRazer Chroma非対応となった。そのため，天板のシンボルマークはLEDがなく，キーボードバックライトも白1色のみになっているようだ。ただ，こうした違いによって製品の価格が異なるかどうかは，北米のRazer直販サイトでGunmetalが選択できないため確認できなかった。

Blackモデル（左）とGunmetalモデル（右）の背面を比較した写真。Gunmetalは，Razerのシンボルマークが光らなくなった

Blackモデル（左）とGunmetalモデル（右）のキーボードを見比べると，Gunmetalはキーボードバックライトが白1色になっているのが分かる

　液晶パネルやLEDイルミネーション機能を除いた仕様は，2016年9月に登場した既存製品とあまり変わっておらず，メインメモリ容量が16GB固定になったこと（※従来は8GBまたは16GB）と，選択可能なストレージから128GBがなくなった程度の違いに留まる。

　北米のRazer直販サイトでは，従来モデルの注文も可能であるため，Blade Stealthに13.3インチサイズのバリエーションが追加されたと理解しておけばよさそうだ。

●新型Razer Blade Stealthの主なスペック

• CPU：Core i7-7500U（2C4T，定格2.7GHz，最大3.5GHz，共有L3キャッシュ容量4MB）
• チップセット：未公開
• メインメモリ：PC3-14900 LPDDR3 SDRAM 8GB×2
• グラフィックス：HD Graphics 620
• ストレージ：SSD（PCIe M.2接続，容量256GB，512GB，1TB）
• パネル：13.3インチIPS（IGZO），解像度3200×1800ドット，静電容量マルチタッチ対応
• 無線LAN：IEEE 802.11ac＋Bluetooth 4.1（Rivet Networks Killer Wireless-AC）
• 有線LAN：なし
• 外部インタフェース：USB 3.1 Type-C/Thunderbolt 3×1，USB 3.0 Type-A×2，HDMI 2.0a×1，4極3.5mmミニピン（※ヘッドセット用）×1
• スピーカー：内蔵2chステレオ
• マイク：内蔵2chステレオ
• カメラ：200万画素
• バッテリー容量：53.6Whリチウムポリマー電池
• ACアダプター：出力45W USB Type-Cアダプター
• 公称サイズ：321（W）×206（D）×13.1（H）mm
• 重量：1.33kg
• OS：64bit版Windows 10

RazerのBlade Stealth 製品情報ページ（英語）

Razer 日本語公式Webサイト