Razer，ワイヤードマウス「Lancehead TE」を6月30日に国内発売。「Kraken Pro V2」のバリエーションモデルも

　2017年6月23日，Razerは，ゲーマー向けワイヤードマウス新製品「Razer Lancehead Tournament Edition」（以下，Lancehead TE）と，ゲーマー向けのアナログ接続型ヘッドセット新製品「Razer Kraken Pro V2 Oval」（以下，Kraken Pro V2 Oval）を6月30日に国内発売すると発表した。価格はいずれも1万584円（税込）となっている。

Lancehead TE。Lancehead（ランスヘッド）はおそらく，有毒の蛇「Common lancehead」（学名：Bothrops atrox）から取ったものだと思われる

Kraken Pro V2 Oval。Razerの主力ヘッドセットに「Oval」（楕円）の名が付いた

Lancehead TE

　Lancehead（ランスヘッド）と聞いて，「世界一進歩的なゲーマー向けワイヤレスマウス」とRazerがアピールしていた「Razer Lancehead」のことを思い出した人も多いだろう。あちらは日本国内における認証の都合もあるのか，今回の発表には含まれていないが，Lancehead TEは，そんなRazer Lanceheadのワイヤード版という位置づけの製品である。

ワイヤードマウスであるLancehead TE。スクロールホイールと左右側面部のラインに，「Razer Chroma」準拠のLEDイルミネーション機能を搭載しており，約1677万色から好きな色を選んで，好みの光り方で光らせられる

本体真上から見たイメージ（上）と，左側面から見たイメージ（下）

　そんなLancehead TEの製品概要は世界市場における発表時にお伝え済みだが，簡単に振り返っておこう。
　左右対称形状や，左右メインとセンタークリック機能付きスクロールホイールのほか，ホイール手前×2，左サイド×2，右サイド×2からなる9ボタン構成という仕様はRazer Lanceheadと共通。Razerとオムロン スイッチアンドデバイスの共同開発品で，5000万クリックに耐えるというスイッチ「Razer Mechanical Mouse Switches」を採用するのもワイヤレスモデルと同じだが，搭載するセンサーはRazer Lanceheadがレーザー式なのに対し，Lancehead TEはトラッキング速度450IPS，最大加速度50Gの光学タイプとなる「True 16,000 DPI 5G optical sensor」となっている。
　光学センサーの安定性を期待する人からすると，むしろ本命のほうが先に出てきたと言えるかもしれない。

　なお，ユーティリティソフトとしては新開発の「Razer Synapse Pro」に対応しているそうで，近日公開予定のβ版を使うことにより，ボタンへの機能割り当て内容を，従来のクラウドだけではなく，マウス本体側のフラッシュメモリへも登録できるようになるという。これによりユーザーは，規定により「Razer Synapse」を導入できないような大会においても，普段どおりの設定でゲームをプレイできると，Razerはアピールしている。

●Razer Lancehead Tournament Editionの主なスペック

• 基本仕様：光学センサー搭載ワイヤードタイプ
• 搭載センサー：「True 16,000 DPI 5G optical sensor」
• ボタン数：9（左右メインとセンタークリック機能付きスクロールホイールのほか，ホイール手前×2，左サイド×2，右サイド×2）
• メインボタン耐久性：未公開（スイッチは「Razer Mechanical Mouse Switches」）
• 最大トラッキング速度：450IPS（≒11.43m/s）
• 最大加速度：50G
• 画像処理能力：未公開
• フレームレート：未公開
• トラッキング解像度：最大16000DPI（※最低値，刻み未公開）
• ポーリングレート（USBレポートレート）：最大1000Hz
• オンボードフラッシュメモリ：内蔵（※容量未公開）
• データ転送フォーマット：未公開
• リフトオフディスタンス：未公開
• LEDイルミネーション：搭載（※「Razer Chroma」対応）
• 公称本体サイズ：71（W）×126（D）×38（H）mm
• 公称重量：104g（※ケーブル抜き）
• マウスソール：未公開
• ケーブル長：2.1m
• 対応OS：Windows 7以降，macOS 10.9以降（※Razer Synapse Proの利用にはWindows 8以降が必須）
• 発売予定時期：2017年6月30日
• 価格：9800円（税別），1万584円（税込）
• 保証期間：2年

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RazerのLancehead TE製品情報ページ

Kraken Pro V2 Oval

　Kraken Pro V2 Ovalは，北米時間2016年9月の「Razer Kraken Pro V2」発表時にその登場が予告されていた「別売りの楕円形イヤーパッド」を採用するバリエーションモデルだ。楕円形イヤーパッド単体は「RazerStore」の直販で購入できるが，日本市場ではあくまでも「楕円形イヤーパッドを採用するもう1つのRazer Kraken Pro V2」として登場することになるわけである。

　そういう事情なので，50mm径の大型スピーカードライバーを，緑もしくは黒，白のエンクロージャに搭載し，オーバーヘッド型のアルミ製一体型フレームでつなぐという基本仕様は，オリジナルのRazer Kraken Pro V2とまったく同じ。Razerによると，楕円形イヤーパッドを採用することにより，耳周りにかかる負荷を軽減しつつ，遮音性を向上できているという。

黒だけでなく，Razerのコーポレートカラーである「毒による状態異常色」たる緑，そして白のモデルも店頭に並ぶ予定だ。ちなみにRazer Kraken Pro V2シリーズは純然たるアナログ接続型ヘッドセットなので，エンクロージャ部のRazerロゴは光ったりしない

●Kraken Pro V2 Ovalの主なスペック

• 基本仕様：アナログ接続ワイヤードタイプ，密閉型エンクロージャ採用，ブームマイク格納式
• 本体サイズ：未公開
• 重量：約322g（※ケーブルを含むか含まないかは未公開）
• ケーブル長：1.3m＋延長2m
• 接続インタフェース：4極3.5mmステレオミニピン×1（※メインケーブル），3極3.5mmステレオミニピン×2（※延長ケーブル）
• 搭載ボタン/スイッチ：マイクミュート，音量調整ダイヤル
• 主な付属品：未公開
• 対応ハードウェア：PC（Windows 7以降），Mac（OS X 10.9以降），PlayStation 4，Xbox One（※機種によっては別売りアダプターが必要），3.5mmミニピン端子搭載のスマートフォンおよびタブレット
• 発売予定時期：2017年6月30日
• 価格：9800円（税別），1万584円（税込）
• 保証期間：1年

《ヘッドフォン部》

• 周波数特性：12Hz〜28kHz
• インピーダンス：32Ω＠1kHz
• 感度：118dB
• 最大許容入力：30mW
• スピーカードライバー：50mm径ネオジムマグネット

《マイク部》

• 周波数特性：100Hz〜10kHz
• 感度：−38±3dB
• インピーダンス：未公開
• S/N比：55dB以上
• 指向性：単一
• ノイズキャンセリング機能：あり

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RazerのRazer Kraken Pro V2シリーズ製品情報ページ