Razer，コンパクトなゲーマー向けワイヤレスマウス「Atheris」を直販サイトで発売。独自方式とBluetooth LEの2方式に対応

　北米時間2017年8月15日，Razerは，Bluetooth LEと独自の無線技術「Adaptive Frequency Technology」（以下，AFT）という2通りの接続手段に対応するゲーマー向けワイヤレスマウス「Razer Atheris」（レイザー アセリス，以下 Atheris）を同社直販サイトで発売した。単3型乾電池2本で約350時間の動作が可能というバッテリー駆動時間の長さも特徴だ。
　直販サイトにおける価格は49.99ドル（税別）。世界市場での発売時期は2017年第4四半期の予定だ。

Atherisのイメージカット

　Razerは，AtherisをノートPCと組み合わせて使うのに適した製品と位置付けている。実際，公称本体サイズは62.8（W）×99.7（D）×34.1（H）mm，公称本体重量は約66g（※電池は含まず）と，軽量コンパクトであるのは間違いない。

コンパクトな点を除けば，外観に特筆すべき点は見当たらない

　独自の通信方式というAFTは，国内でも販売中のワイヤレスマウス「Razer Lancehead」（以下，Lancehead）で初めて名前が出てきたものだ。最も干渉の少ない周波数を自動的に選択し，必要に応じてホッピングさせることで，安定した通信を実現することが，AFTの特徴であるという。これにより，Atherisでは，周波数が干渉しやすいカフェやオフィスでも安定した通信が可能であると，Razerは主張している。
　AFTでの通信に使うUSB接続の無線モジュールは，Atherisの本体上面カバーを外すと，内部に収納できる仕組みだ。なお，Bluetooth LEに対応したPCと接続する場合は，無線モジュールは必要ない。

　搭載センサーの詳細は公表されていないが，光学式で最大トラッキング速度は220IPS，最大加速度は30Gの「True 7,200 DPI optical sensor」であるとのこと。
　ボタン構成は，左右メインとセンタークリック機能付きスクロールホイールのほか，ホイール手前×1，左サイド×2の計6個である。

ボディの形状は左右対称だが，サイドボタンは左側面のみの右手用である。

　ゲーム用途を重視するが，できるだけコンパクトで軽いワイヤレスマウスを求めている人にとっては，選択肢の1つになる製品となりそうだ。


●Atherisの主なスペック

• 基本仕様：光学センサー搭載ワイヤードタイプ
• 搭載センサー：True 7,200 DPI optical sensor
• ボタン数：6（左右メイン，センタークリック機能付きスクロールホイール，スクロールホイール手前×1，左サイド×2）
• 最大トラッキング速度：220IPS
• 最大加速度：30G
• フレームレート：未公開
• 画像処理能力：未公開
• トラッキング解像度：最大7200DPI
• ポーリングレート（USBレポートレート）：最大1000Hz
• オンボードフラッシュメモリ：未公開
• データ転送フォーマット：未公開
• リフトオフディスタンス：未公開
• LEDイルミネーション：なし
• 公称本体サイズ：62.8（W）×99.7（D）×34.1（H）mm
• 公称重量：66g（※バッテリー含まず）
• バッテリー駆動時間：約360時間
• マウスソール：未公開
• 公称ケーブル長：なし
• 保証期間：未公開

RazerのAtheris 製品情報ページ（英語）