Logitech G，Cherry MX搭載の「G610」キーボードを世界市場で発表。見た目はG810そっくり

　北米時間2016年3月17日，Logitech International（日本ではロジクール。以下 Logitech）のゲーム製品部門であるLogitech G（日本ではLogicool G）は，新しいワイヤードキーボード「G610 Orion Brown Backlit Mechanical Gaming Keyboard」「G610 Orion Red Backlit Mechanical Gaming Keyboard」（以下順に，G610 Brown，G610 Red）を世界市場に向けて発表した。
　北米市場におけるメーカー想定売価は119.99ドル（税別）で，同市場においては3月中に発売予定という。

G610 Brown/Red。両製品で外観デザインは共通だ

Cherry MX Brown（左）とCherry MX Red（右）のイメージ。もちろんRomer-Gとは仕様が異なる。ストロークはRomer-Gが3mmのところ4mmで，耐久性も7000万回に対して5000万回だ

　その製品イメージを見てもらえばLogitech G/Logicool Gのファンには一目瞭然だと思うが，その外観は「G810 Orion Spectrum RGB Gaming Keyboard」（国内製品名：G810 RGBメカニカルゲーミングキーボード，以下 G810）にそっくりだ。ただし，G810は，Logitech/ロジクールとオムロン スイッチアンドデバイスが共同開発した「Romer-G」メカニカルキースイッチを搭載するのに対し，G610 Brownは「Cherry MX Brown」，G610 Redは「Cherry MX Red」と，伝統的なCherry MXメカニカルキースイッチを搭載するので，この点が最大の特徴ということになるだろう。

キーごとのイルミネーション設定例（上）と，追加の操作系（下）

　搭載するスイッチ以外でG810と異なるのは，G810だとキーごとに約1677万色から選んで光らせられるLEDイルミネーション機能を持つのに対し，G610 Brown/Redは色が白で固定となっていることだ。ただし，キーごとに光らせたり消したりといったことは，G810と変わらず行える。
　そのほか，26キーロールオーバー仕様である点や，キーボードの角度を3段階で調整できる点，音量調整ダイヤル付きの追加操作系を持つ点，［F1］〜［F12］キーをカスタマイズできる点など，基本仕様はG810と完全に同じ。なので，純然たるG810の下位モデル見ていいのではなかろうか。あるいは，Logitech G/Logicool G初のメカニカルキースイッチ採用モデルとして登場したCherry MX Brown採用モデル「G710＋ Mechanical Gaming Keyboard」の後継製品と見ることもできそうである。

　現在のところ，ロジクールによる国内発表はないが，北米市場におけるメーカー想定売価がG810よりも40ドル安価ということで，国内価格には期待できそうだ。シンプルな外観で多機能なCherry MXキースイッチ採用モデルを探している人には面白い選択肢が登場してきたと述べておきたい。

●G610の主なスペック

• 型番：G610
• キー配列：日本語108配列＋追加ボタン7（Game/Windows key，Backlight key，Mute Key，Media Conrol Key×4）＋音量調節ホイール
• キースイッチ：メカニカル（Cherry MX Brown/Red）
• キー耐久性：5000万回（キーごと）
• キーピッチ：19mm
• キーストローク：4mm
• 押下圧：55g（G610 Brown），45g（G610 Red）
• キーボードバックライト：白LED搭載（※キーごとの調整可能）
• 複数キー同時押し対応：最大26
• Anti-Ghosting：対応（全キー）
• キーカスタマイズ：［F1］〜［F12］キーが対応
• 実測本体サイズ：443.5（W）×153（D）×34.3〜46（H）mm
• 実測本体重量：1259g（ケーブル込み）
• ケーブル長：1.8m
• 対応OS：Windows 10・8.x・7
• 発売予定日：2016年3月（※北米および欧州市場。日本では未発表）
• 保証期間：2年

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Logitech Gのキーボード製品情報ページ（英語）