Logitech G，10キーレスキーボード「Pro Mechanical Gaming Keyboard」を世界市場で発表。「従来より10ms高速に入力できる」

　北米時間2017年3月7日，Logitech International（日本ではロジクール）のゲーマー向け製品ブランドであるLogitech G（日本ではLogicool G）は，プロゲーマーの意見を集約して開発しているというProシリーズの第2弾製品となるキーボード「Pro Mechanical Gaming Keyboard」を発表した。北米市場における直販価格は129.99ドル（税別）となっている。

Pro Mechanical Gaming Keyboard

　Pro Mechanical Gaming Keyboardは，Logitechとオムロン スイッチアンドデバイスが共同開発したメカニカルキースイッチ「Romer-G」を採用する，シンプルなシルエットの10キーレスモデルだ。
　これまで，Romer-G搭載の10キーレスキーボードというと，独特な筐体形状を採用する「G310 Atlas Dawn Compact Gaming Keyboard」（以下，G310）しか存在しなかったので，貴重な選択肢が登場したと言えそうである。

Romer-Gキースイッチ搭載なので，キーのLEDイルミネーションは個別に約1677万色から選択可能。光り方も調整できる。ちなみにこの画像だとまるでワイヤレスキーボードのようだが，しっかり（？）ワイヤードである

こちらが着脱式ケーブル込みのカット。これを見る限り，ケーブルの接続端子は「G900 Chaos Spectrum Professional Grade Wired/Wireless Gaming Mouse」に付属するのと同じもののような気配だが，どうだろうか

　キーのロールオーバー数は26。従来のRomer-G搭載キーボードにない特徴として，信号周りを最適化するアルゴリズム「Keystroke Signal Processing」（以下，KSP）の採用により，キースイッチが押されたとき，それをシステムまで送る速度を従来比で10ms高速化できたことをLogitech Gは挙げている。
　アクチュエーションポイントが1.5mmと浅めであることと，1000Hzのポーリングレートを持つことと相まって，Pro Mechanical Gaming Keyboardでは極めて高速なキー入力を行えるとのことだ。

　というわけで，ただ「G310をシンプルにしただけ」ではなさそうであり，そう聞くと，俄然興味が湧いてきたという人も少なくないのではなかろうか。現在のところ国内発売に関する発表はないが，Proシリーズ第1弾となる「Pro Gaming Mouse」ともども，日本法人であるロジクールの動きに注目して待ちたい。

Pro Mechanical Gaming Keyboardの主なスペック

• 接続インタフェース：USB
• 基本キー数：英語87キー
• キーピッチ：未公開
• キーストローク：3mm
• 押下特性：45g
• ロールオーバー：26キー
• 複数キー同時押し対応：未公開
• キー耐久性：約7000万回
• ポーリングレート（USBレポートレート）：1000Hz
• マクロ機能：対応（※「Logitech Gaming Software」による）
• バックライト：あり（※約1677万色）
• サイズ：360.4（W）×153（D）×34.3（H）mm
• 重量：約980g（※ケーブル含まず）
• ケーブル長：1.8m
• 対応OS：Windows 10・8.x・7
• 発売日：2017年3月7日
• 価格：129.99ドル（税別）
• 保証期間：2年間

Logitech GのPro Mechanical Gaming Keyboard製品情報ページ（英語）