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サードウェーブ,筐体を一新した「GALLERIA GAMEMASTER」2018年モデルの発表会を開催。e-Sports事業には3年で20億円を投資
イベント自体は,eスポーツ事業の話から始まったのだが,あくまでも主役は,4月3日に発表となったIntelのデスクトップPC向け新CPUや新チップセットを採用するGAMEMASTERシリーズの新製品であったため,先にPC新製品について紹介したうえで,eスポーツ事業の説明を続ける形でレポートしたい。
筐体を一新したGAMEMASTER 2018年モデルは,全機種がIntel H370チップセットを採用
瀧吉氏によると,GAMEMASTERシリーズのコンセプトは「PCゲームを遊ぶためのゲーム機」であるという。
自分のPCでPCゲームをプレイするにあたって,特定のゲームが動くかどうか不安に思うユーザーは少なくないそうだ。その不安を解消すべく,GAMEMASTERシリーズでは,40タイトル以上のゲームが動作することを検証しているとのこと。これにより,「買うだけで何の心配もなく対応ゲームが動く」(瀧吉氏)という,ゲームPC初心者も安心できるPCとなっているのが,GAME
GAMEMASTERシリーズの新製品では,「安心」「快適」「安定」の3つのミッションを掲げていると,瀧吉氏は説明する。
「快適」の部分では,デスクトップPC向けの第8世代Coreプロセッサや,
3つめの「安定」とは,動作の安定性を追求した構成のことで,PCケース内外の圧力差を利用したエアフロー(圧力冷却)による冷却効率向上や,高効率の電源ユニットを搭載することが挙げられた。
そんな2018年モデルのGAMEMASTERは,新しくデザインしたミドルタワーとミニタワーのPCケースを採用している。
ちなみに,ガラスパネルの採用は,ユーザーからも要望が多かったと瀧吉氏は述べていた。
また瀧吉氏は,先述した圧力冷却の仕組みについても簡単に説明した。
これまでのGALLERIA用PCケースは,開口部をPC全面に配置してエアフローを確保する構造だったという。一方,新PCケースは,吸気と排気のエリアを厳密に定義し,余計なところから空気が出入りしないように制限したうえで,内部の圧力によって熱を外に押し出すような構造を採用しているとのこと。
さらに,ドライブベイの数を最小限に抑えたうえ,配線をマザーボード裏側に回す構造の採用などによって内部構造を最適化し,空冷ファンの数は従来と変わらないにも関わらず,2〜3dBの静音化と,3〜4℃ほど筐体内温度を下げることを実現したそうだ。
ラインナップを簡単に紹介しておこう。
GAMEMASTER 2018年モデルは,ミニタワーモデルが4製品と,タワー(※ミドルタワー)モデルが4製品の計8製品というラインナップだ。全製品が,4月3日に発表となった新チップセット「Intel H370」搭載のマザーボードを採用しているのが見どころだ。搭載GPUは,最上位モデルが「GeForce GTX 1080 Ti」,最も安価な最下位モデルは「GeForce GTX 1050 Ti」となっている。
新製品の主な仕様とBTO標準構成価格は表のとおり。
ミニタワーモデル | ||||
GALLERIA |
GALLERIA |
GALLERIA |
GALLERIA |
|
---|---|---|---|---|
CPU | Core i5 |
Core i7 |
||
メイン |
4GB×2 | 8GB×2 | ||
GPU | GeForce |
GeForce |
GeForce |
GeForce |
ストレージ | SSD 500GB |
|||
BTO標準 |
14万9980円 | 18万9980円 | 22万9980円 | 27万9980円 |
タワーモデル | ||||
GALLERIA |
GALLERIA |
GALLERIA |
GALLERIA |
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CPU | Core i5 |
Core i7 |
||
メイン |
4GB×2 | 8GB×2 | ||
GPU | GeForce |
GeForce |
GeForce |
GeForce |
ストレージ | SSD 500GB |
|||
BTO標準 |
14万9980円 | 18万9980円 | 22万9980円 | 27万9980円 |
サードウェーブでは,GAMEMASTER 2018年モデルを,ゲーマーが自宅で使用するゲームPCとしてだけでなく,eスポーツ大会やオンライン大会にも活用できるマシンとして,あらゆる場面で展開していく予定とのことだ。
サードウェーブは,eスポーツを取り巻くエコシステムに3年間で20億円を投資する
サードウェーブは,2017年に独自のeスポーツイベント「GALLERIA GAME
榎本氏は,ユーザー(=ゲーマー)を中心にしてeスポーツ市場をとりまく業種をつなげる“チェーン化”を提唱し,それによる相乗効果を狙っていくと語る。
LFS 池袋の開業も,同社と取引のあるネットカフェ各社と競合するビジネスを目的としたものではなく,同施設にて,多くのゲーマーがeスポーツに触れる機会を持たせることで,これまで以上にネットカフェの需要を拡大する相乗効果を狙ってのものだという。
それに加えて,LFS 池袋には,eスポーツ分野を目指す,あるいは関わる人材を雇用する場とするなど,(eスポーツに関わる)あらゆる人の可能性を拡大する目的もあると榎本氏は述べる。
榎本氏は,eスポーツを取り巻く企業をつないだチェーンをひとつのエコシステムだと捉え,今後3年間で20億円を投資して,この事業に貢献していくことを約束した。
ドスパラのGALLERIA GAMEMASTER製品情報ページ
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