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サードウェーブ,筐体を一新した「GALLERIA GAMEMASTER」2018年モデルの発表会を開催。e-Sports事業には3年で20億円を投資
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印刷2018/04/04 17:44

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サードウェーブ,筐体を一新した「GALLERIA GAMEMASTER」2018年モデルの発表会を開催。e-Sports事業には3年で20億円を投資

発表会で披露されたGAMEMASTERの新製品
画像集 No.002のサムネイル画像 / サードウェーブ,筐体を一新した「GALLERIA GAMEMASTER」2018年モデルの発表会を開催。e-Sports事業には3年で20億円を投資
 2018年4月3日,ゲーマー向けPCブランド「GALLERIA」を展開するサードウェーブは,東京・秋葉原で,同社が手がけるeスポーツ事業の新展開と,ゲーマー向けPCであるGALLERIA GAMEMASTER(以下,GAMEMASTER)シリーズ新製品に関する発表会を開催した。
 イベント自体は,eスポーツ事業の話から始まったのだが,あくまでも主役は,4月3日に発表となったIntelのデスクトップPC向け新CPUや新チップセットを採用するGAMEMASTERシリーズの新製品であったため,先にPC新製品について紹介したうえで,eスポーツ事業の説明を続ける形でレポートしたい。


筐体を一新したGAMEMASTER 2018年モデルは,全機種がIntel H370チップセットを採用


GAMEMASTERシリーズを説明するサードウェーブ ゲーミング部の瀧吉祐介氏
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 GAMEMASTERシリーズの2018年モデルに関する発表を担当したのは,サードウェーブのゲーミング部を担当する瀧吉祐介氏である。
 瀧吉氏によると,GAMEMASTERシリーズのコンセプトは「PCゲームを遊ぶためのゲーム機」であるという。
 自分のPCでPCゲームをプレイするにあたって,特定のゲームが動くかどうか不安に思うユーザーは少なくないそうだ。その不安を解消すべく,GAMEMASTERシリーズでは,40タイトル以上のゲームが動作することを検証しているとのこと。これにより,「買うだけで何の心配もなく対応ゲームが動く」(瀧吉氏)という,ゲームPC初心者も安心できるPCとなっているのが,GAMEMASTERシリーズの特徴であるわけだ。

 GAMEMASTERシリーズの新製品では,「安心」「快適」「安定」の3つのミッションを掲げていると,瀧吉氏は説明する。

新製品におけるミッションとして挙げられた「安心」の内容。ゲームの動作検証,365日のユーザーサポート,品質管理体制の充実により,安心して買えるゲームPCを目指す
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 まず,「安心」の部分は,先述した40タイトル以上の動作検証のほかに,24時間365日提供するユーザーサポートや,高い品質管理体制による壊れにくさといった要素からなるそうだ。
 「快適」の部分では,デスクトップPC向けの第8世代Coreプロセッサや,GeForce GTX 10シリーズのGPU,高速なSSDといったパーツを全モデルに搭載することにより,「最新の3Dゲームが快適に動作する」(瀧吉氏)ことを実現したという。
 3つめの「安定」とは,動作の安定性を追求した構成のことで,PCケース内外の圧力差を利用したエアフロー(圧力冷却)による冷却効率向上や,高効率の電源ユニットを搭載することが挙げられた。

「快適」を構成する要素は,高性能なCPUとGPUの採用に加えて,SSDを標準搭載することなど。「安定」では,エアフローの工夫による冷却効率が挙げられたが,これは静音性の向上にも寄与しているそうだ
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 そんな2018年モデルのGAMEMASTERは,新しくデザインしたミドルタワーとミニタワーのPCケースを採用している。

GAMEMASTER 2018年モデルの新筐体を披露するサードウェーブ常務取締役の榎本一郎氏。ミドルタワーとミニタワーの2種類を用意している
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写真では分かりにくいが,筐体の左側面にはガラスパネルがはめ込まれており,ケースファンやグラフィックスカードの空冷ファンに付いているLEDの光がよく見える
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 新PCケースのコンセプトは,「静」と「動」だそうで,「静」の部分は,派手さを重視したゲーマー向けPCとは方向性が異なるGALLERIA用PCケースのシックなデザインを継承したところとのこと。一方,「動」が指すのは,左側面にガラス製パネルを採用したことで,内部パーツを見通せるようになり,LEDイルミネーションで光るPCパーツなどを使って,カスタマイズを楽しめるようになったことを示すという。
 ちなみに,ガラスパネルの採用は,ユーザーからも要望が多かったと瀧吉氏は述べていた。

新PCケースのコンセプトは「静」と「動」。派手さではなく,シンプルさを重視した前面のデザインが「静」なら,ガラスのサイドパネルで内部が見える構造は「動」とのこと
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GAMEMASTER 2018年モデル。写真手前が「タワーモデル」と呼ばれるミドルタワー型で,奥側に見えるのがミニタワーモデルだ
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 また瀧吉氏は,先述した圧力冷却の仕組みについても簡単に説明した。
 これまでのGALLERIA用PCケースは,開口部をPC全面に配置してエアフローを確保する構造だったという。一方,新PCケースは,吸気と排気のエリアを厳密に定義し,余計なところから空気が出入りしないように制限したうえで,内部の圧力によって熱を外に押し出すような構造を採用しているとのこと。
 さらに,ドライブベイの数を最小限に抑えたうえ,配線をマザーボード裏側に回す構造の採用などによって内部構造を最適化し,空冷ファンの数は従来と変わらないにも関わらず,2〜3dBの静音化と,3〜4℃ほど筐体内温度を下げることを実現したそうだ。

GALLERIAの従来型PCケースのエアフロー(左)と,新しいPCケースのエアフロー(右)を描いたスライド。従来モデルは筐体の前後と上下。および右側面に開口部があり,とにかくエアフローを確保することに重点を置いていた。それに対して,新PCケースでは開口部を整理し,前面横と底面から吸気して,背面から排気する構造となっている
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 ラインナップを簡単に紹介しておこう。
 GAMEMASTER 2018年モデルは,ミニタワーモデルが4製品と,タワー(※ミドルタワー)モデルが4製品の計8製品というラインナップだ。全製品が,4月3日に発表となった新チップセット「Intel H370」搭載のマザーボードを採用しているのが見どころだ。搭載GPUは,最上位モデルが「GeForce GTX 1080 Ti」,最も安価な最下位モデルは「GeForce GTX 1050 Ti」となっている。

GAMEMASTER新製品のミニタワーモデル
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GAMEMASTER新製品のタワーモデル
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 新製品の主な仕様とBTO標準構成価格はのとおり。

表 GAMEMASTER 2018年モデルの主な仕様
ミニタワーモデル
GALLERIA GAMEMASTER GMH GALLERIA GAMEMASTER GMT GALLERIA GAMEMASTER GMF GALLERIA GAMEMASTER GMZ
CPU Core i5-8500 Core i7-8700
メインメモリ容量 4GB×2 8GB×2
GPU GeForce GTX 1050 Ti GeForce GTX 1060 6GB GeForce GTX 1070 Ti GeForce GTX 1080 Ti
ストレージ SSD 500GB(Serial ATA 6Gbps接続)+HDD 1TB(Serial ATA 6Gbps接続)
BTO標準構成価格(税別) 14万9980円 18万9980円 22万9980円 27万9980円
タワーモデル
GALLERIA GAMEMASTER GXH GALLERIA GAMEMASTER GXT GALLERIA GAMEMASTER GXF GALLERIA GAMEMASTER GXZ
CPU Core i5-8500 Core i7-8700
メインメモリ容量 4GB×2 8GB×2
GPU GeForce GTX 1050 Ti GeForce GTX 1060 6GB GeForce GTX 1070 Ti GeForce GTX 1080 Ti
ストレージ SSD 500GB(Serial ATA 6Gbps接続)+HDD 1TB(Serial ATA 6Gbps接続)
BTO標準構成価格(税別) 14万9980円 18万9980円 22万9980円 27万9980円

 サードウェーブでは,GAMEMASTER 2018年モデルを,ゲーマーが自宅で使用するゲームPCとしてだけでなく,eスポーツ大会やオンライン大会にも活用できるマシンとして,あらゆる場面で展開していく予定とのことだ。


サードウェーブは,eスポーツを取り巻くエコシステムに3年間で20億円を投資する


eスポーツ事業の取り組みについて語る榎本氏
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 順序は前後するが,eスポーツ事業におけるサードウェーブの新たな取り組みについても紹介しよう。eスポーツ事業についての説明を担当したのは,サードウェーブ常務取締役の榎本一郎氏だ。

 サードウェーブは,2017年に独自のeスポーツイベント「GALLERIA GAMEMASTER CUP」を開催するなど(関連記事),eスポーツ分野への取り組みを積極的に行っている。2018年4月15日には,東京・池袋に都内最大級というeスポーツ施設「LFS(ルフス) 池袋 esports Arena」をオープンする予定で,eスポーツ事業に対する力の入れ具合には,目を見張るものがあると言っても過言ではない。

榎本氏が挙げた,2017年における日本のeスポーツを取り巻くトピック
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 榎本氏は,ユーザー(=ゲーマー)を中心にしてeスポーツ市場をとりまく業種をつなげる“チェーン化”を提唱し,それによる相乗効果を狙っていくと語る。
 LFS 池袋の開業も,同社と取引のあるネットカフェ各社と競合するビジネスを目的としたものではなく,同施設にて,多くのゲーマーがeスポーツに触れる機会を持たせることで,これまで以上にネットカフェの需要を拡大する相乗効果を狙ってのものだという。
 それに加えて,LFS 池袋には,eスポーツ分野を目指す,あるいは関わる人材を雇用する場とするなど,(eスポーツに関わる)あらゆる人の可能性を拡大する目的もあると榎本氏は述べる。

 榎本氏は,eスポーツを取り巻く企業をつないだチェーンをひとつのエコシステムだと捉え,今後3年間で20億円を投資して,この事業に貢献していくことを約束した。

eスポーツを取り巻くエコシステム。ユーザー(=ゲーマー)を中心に,多くの企業や個人が関わっている
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発表会の最後には,GAMEMASTER 2018年モデルに関わる団体や企業の代表者が挨拶した。日本eスポーツ連合の専務理事である平方 彰氏(左)。GAMEMASTERによる公式スポンサードについて,「eスポーツ元年に心強いパートナーを得られた」と感謝の言葉を述べた。一方,Intelの日本法人であるインテルの執行役員 第3営業本部 本部長である藤木貴子氏(右)は,「eスポーツを身近に感じてもらうために,(サードウェーブと共に)これからも盛り上げていく」とのこと
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NVIDIAのコンスーマーマーケディング部 部長兼チャネルセールスマネージャーである高橋一則氏(左)は,GAMEMASTERが,GeForce GTX 10シリーズを採用していることをアピール。Microsoftの日本法人である日本マイクロソフトの執行役員 コンシューマー&パートナーグループ OEM統括本部長である梅田成二氏は,Windows 10の「ゲームモード」や「ゲームバー」といった,ゲーム関連機能を紹介した
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ドスパラのGALLERIA GAMEMASTER製品情報ページ

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