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Valveの“Linux開発チーム”に著名な開発者が次々に参加か。Linux版のSource EngineやSteamに期待がかかる
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印刷2012/07/20 19:08

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Valveの“Linux開発チーム”に著名な開発者が次々に参加か。Linux版のSource EngineやSteamに期待がかかる

画像集#002のサムネイル/Valveの“Linux開発チーム”に著名な開発者が次々に参加か。Linux版のSource EngineやSteamに期待がかかる
ValveのLinux用ソフト開発者向けblog
 Portalシリーズをはじめとするゲームタイトルの開発や「Steam」の運営で知られるValveが,Linux用ソフトの開発チーム編成に力を入れていると,技術系Webサイト「Phoronix」が報じた
 Valveは2010年に,Linux版の「Source Engine」やSteamを開発すると表明し,Linux用ソフト開発者向けのblogを立ち上げるなどしていたが,ここにきてその動きが活発化してきたようだ。


有力なLinux開発者を次々と集めるValve


 「Valve Picks Up Another All-Star Linux Developer」(ValveはLinux開発者の新たなオールスターを集めている)と題されたPhoronixの記事では,ValveのLinux開発チームに加入した開発者が実名で挙げられている。その顔触れを紹介しよう。

 まず,記事でも真っ先に名前が出てくるSam Lantinga氏は,Linux上のDirect Media Layer(WindowsでいうDirect2DやDirectSound,DirectMediaなどに相当するソフトウェアレイヤー)の開発者だ。同氏には,Loki Softwareや38 Studiosといった開発スタジオに在籍した経歴もあり,ゲームプログラマーとしても知られている。

 次にMike Sartain氏は,MicrosoftのXboxチームで開発に携わった後,Intelに移籍して「Larrabee」(ララビー,開発コードネーム)の開発にも関係したという人物。Rick Johnson氏は「Quake 4」,「Wolfenstein」などのタイトルで知られるRaven Softwareの元開発者で,David White氏はオープンソースのゲームを手掛けてきた経歴を持つなど,いずれもスゴ腕ぞろいだ。

 Phoronixが“Linux業界”に強い情報サイトであることに加え,名前の挙がった開発者の一部がValveに在籍していることはほかのサイトでも確認できることからすると,この記事の信憑性は高そうである。ValveはLinux版のSource EngineやSteamの開発に本気モードで取り組んでいると見ていいだろう。

 ValveがそこまでしてLinuxに力を入れる理由は何だろうか。
 1つには,Windows XPのサポート終了期限が近づいているということが挙げられるかもしれない。Windows XPは現在,延長サポート期間に移行しており,2014年にはその延長も終了する予定だ。Windows XPで利用していたPCにLinuxをインストールして“Steam PC”にするという動きを生み出そうとしている可能性はある。

 また,「Windows 8」でソフトウェア配信に乗り出すMicrosoftの動きを見越した策であるとも考えられるだろう。
 Windows 8は標準でソフトウェア配信ストアの「Windows Store」を搭載するので,Steamでの販売がWindows Storeによって落ち込む可能性がある。そのため,Steamの対応プラットフォームを増やし,Windows以外のユーザーを積極的に獲得していこうということかもしれない。

 いずれにしても,錚々たる面々が開発に関わるLinux版のSource EngineやSteamにはかなり期待できそうだ。楽しみにリリースを待ちたいところである。

Phoronixより「Valve Picks Up Another All-Star Linux Developer」

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