SteelSeries，ゲーマー向けキーボードの新世代フラグシップ「Apex M800」を13日に国内発売。オリジナルキースイッチ「QS1」採用

　2015年8月6日，SteelSeriesは，同社独自のメカニカルキースイッチ「QS1」を搭載するゲーマー向けキーボード「SteelSeries Apex M800 Customizable Mechanical Gaming Keyboard」（以下，Apex M800）を，8月13日に国内発売すると発表した。ラインナップは日本語配列モデルと英語配列モデルの2つで，いずれも，税込のメーカー想定売価は2万7000円前後となる。RazerやLogitech G/Logicool Gなどがしのぎを削る「独自キースイッチ採用のゲーマー向けキーボード戦線」に，SteelSeriesがいよいよ参入するわけだ。

Apex M800日本語配列モデルの実機写真（上）と英語配列モデルのイメージ（下）。国内だと，日本語配列モデルが通常版扱いで，英語配列モデルは数量限定になるという

QS1のイメージ

　QS1のキーストロークは公称3mm，スイッチが反応する深さであるアクチュエーションポイント（Actuation Point，作動点）は同1.5mm。メカニカルキースイッチの代名詞的存在である「Cherry MX」よりも順に1mm，0.5mm浅いことから，SteelSeriesは「従来よりも25％高速に操作できる」と謳っている。ちなみにこの仕様は，Logitech G/Logicool Gとオムロン スイッチアンドデバイスが共同開発したキースイッチ「Romer-G」と同じだ。

　QS1にはもう1つ，約1677万色から設定できるLEDが搭載されており，キーごとに光る色をカスタマイズ可能という特徴もある。カスタマイズに使うのはお馴染みの統合型ソフトウェア「SteelSeries Engine 3」で，本ソフトウェアを使うことで，ユーザーはプリセットから発光パターンを選んだり，キーごとに色や光らせ方をカスタマイズしたりできるようになっている。

※イメージ画像は日本語配列のものでも英語配列のものでもありませんので注意してください。以下同

　また外観では，フルキーボードの左端に追加の6キーを搭載した，横長のデザインとなっているのが目を惹く。SteelSeriesが「Low-Profile Layout」と呼ぶ，あまり角度のついていない，直線的でフラットな本体デザインも特徴だが，このデザインにより，手首を無理に曲げる必要がなくなり，長時間のゲームプレイにおいても素早さと快適さを維持できるとのことだ。

キートップは側面から見るとかなり低背な印象。側面にLEDが埋め込まれている点にも注目してほしい

本体底面奥側のゴム足は高さ違いで2種類用意され，交換によって高さを調整できる

USB 2.0×2を本体側に引き出せるハブ機能が用意されている

　追加キーが搭載され，結果として横幅が公称510mmとかなり長くなっているのは気になるが，このデザインとQS1スイッチが気になる人はいるだろう。価格面でのハードルも決して低くないが，デザインやスペックに惹かれるものがあるなら，試してみる価値があるのではなかろうか。

SteelSeriesのApex M800製品情報ページ

●Apex M800の主なスペック

• 接続インタフェース：USB
• キースイッチ：QS1
• 基本キー数：日本語109＋6キー，英語103＋6キー
• キーピッチ：未公開
• キーストローク：3mm
• アクチュエーションポイント：1.5mm
• 押下特性：45g
• ロールオーバー：Nキー
• 同時押し対応：256キー
• キー耐久性：約6000万回
• ポーリングレート（レポートレート）：未公開
• マクロ機能：あり
• バックライト：あり（※キーごとに約1677万色から選択可能）
• サイズ：510（W）×174（D）×41（H）mm
• 重量：1390g（※ケーブルを含むかどうかは未公開）
• ケーブル長：2m
• 対応OS：Windows 8.x，Windows 7，Mac OS X
• 発売予定時期：2015年8月13日
• メーカー想定売価：2万7000円前後