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Valveが斬新なデザインのコントローラ「Steam Controller」を発表。2つのトラックパッドとタッチスクリーンで,あらゆるジャンルのゲーム操作を実現
Steam:「Steam Controller」紹介ページ
「Portal 2」向けのバインディングリストを見ると,移動は左側のトラックパッドで,ポータルデバイスの使用はマウスボタン代わりの左右のトリガーで行い,中指か人差し指で操作すると思われる背面ボタンも使われている。タッチスクリーン周辺のボタンは,主にコミュニケーション周りにアサインされている。
公式サイトの発表によると,こうした独特の形状になった理由は,すでにコントローラでの操作が確立したアクションゲームだけなく,Steamライブラリにあるすべてのゲームでの利用を考慮した結果であり,「マウスの代わりに利用する」ことを前提とした,ある意味,マウスの進化形とも呼べるコントローラーだ。
そのためSteam Controllerは,アクションゲームやFPSだけでなく,RTSやシミュレーション,さらには独特の操作系を持つことが多いインディーズ作品まで幅広く対応しているとのことで,発表された写真には,「Sid Meier's Civilization」シリーズらしき画面も映っている。
Steam Controllerはオープンデバイスであり,プレイヤーやメーカーが独自のチューンアップを施したり,アクセサリーを開発したりといったことも自由に行えるとのこと。Valveはそうしたカスタマイズを支援する専用ツールもリリースする予定だ。
Valve版Steam Machineのβテストが,世界中のSteamユーザーの中から選ばれた300人のテスターによって行われることは,9月26日に掲載した記事でお伝えしたとおりだが,配布されるSteam Machineに付属する形でSteam Controllerのβテストも行われる。
ただ,β版Steam Controllerにはタッチスクリーンが装備されていないほか,製品版のようなワイヤレスではなく,USB接続になるとこのことだ。
製品版はもちろん,ValveのものだけでなくすべてのSteam Machinesに対応しており,自作Steam Machineやゲーム向けPCなどでも利用できる可能性が高い。いよいよリビングルーム進出への動きを本格化させたValveが,2014年の欧米ゲーム業界の大きな注目点になるのは間違いないだろう。
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