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男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ:第453回「二つの敗因」
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印刷2017/10/26 11:00

連載

男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ:第453回「二つの敗因」

画像集 No.001のサムネイル画像 / 男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ:第453回「二つの敗因」

著者近影
画像集 No.002のサムネイル画像 / 男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ:第453回「二つの敗因」
 先週もこの連載で触れたんだけど,10月22日に大一番があったわ。そう。「グランツーリスモSPORT」と「いただきストリート ドラゴンクエスト&ファイナルファンタジー 30th ANNIVERSARY」PlayStation 4 / PlayStation Vita。以下,いたスト)の代理戦争
 まあ,私が所属するDDTプロレス最高峰のベルトに私が挑戦したってだけの話なんだけどね。王者は若くしてグランツーリスモSPORTの発売に向けてPlayStation VRを買ってまで待機していたという人物で,一方の私は同日発売のいたストを楽しみにしていたっていう。
 ケツ論から言うと,たぶん負けたよね。たぶんっていうのは,試合の最後のほうがあんまり記憶にないからなんだけど。私としてはいまだに,実は本当は私が勝っていたのに記憶がないのをいいことにみんなで私をハメて負けたってことにしてるんじゃないかと疑っているわ。
 映像? 最近はCGの技術も上がってるからなー。試合結果発表? 報道をうのみにしちゃダメ! 報道はあくまで情報の一部だから。持っている情報の中から自分で考えて,自分なりの真実を見つけ出す。誰かの意見に影響を受けるのは良いわ。でも,誰かの意見に乗るだけってのは良くない。だって無責任じゃない。自分で受け入れて,自分の言葉で言うならいいけど。それなら責任は自分が負うことになるからね。結果ありきで情報を解釈しちゃ,情報の意味なんてないわ。情報をもとに,最後は自分で判断する。社会に出たら重要なことなのに,学校では教えてくれないことの一つね。
 というわけで,私は負けてないと思いたい。ただ,試合後に倒れ込んでいる自分の写真,数日経っているのにまだ痛む身体,そしてうっすら残っている私の記憶という数々の情報をつなぎ合わせて考えるに,どうやら私はこのタイトルマッチには負けたらしい。
 ……いや,負けてないんですよ? 長い人生で考えると。私の人生の基準である“楽しむこと”においては負けてない。試合に負けて悔しくて身体も痛くてたぶん寿命も縮んでいるんだろうけど,それでも後悔はしていないの。あのとき,こうしときゃ良かったっていう反省はあるけど。でも,挑戦しなきゃよかったとは思っていない。だから,負けてない。よって,いたストは負けてなんかいない

 そんな中,試合の敗因を強いて挙げるとすれば二つ
 一つめは,チャンピオン竹下幸之介も,いたストを買っていたという点。どうやら,昔からスーパーファミコン版を家族でプレイしていたらしい。そして,昔から腕相撲といたストだけは母親には勝てなかったらしい。竹下幸之介は高校時代に陸上10種競技でインターハイに出るようなアスリートであると同時に,株を10単位で売って絶妙に総資産をコントロールする母親に育てられた,エリートいたスリートでもあったわけ。
 私は,チャンピオンをグランツーリスモSPORTしか買わない男だと高をくくっていた。でも,現実はそうではなかった。すでに情報戦で私は負けていた。
 そして,もう一つの敗因。私,何を思ったかいたストと同時に,同日発売の「サイコブレイク2」PC / PlayStation 4 / Xbox One)を買ってしまったの。これはでかいわ。だって,グランツーリスモSPORTといたストの代理戦争だっていうのに,別のゲイムにも心を奪われていたわけだから。いたストだけを背負うことができていなかった。これはもう,反省するしかないわ。

 それにしても,普段,怖いのが苦手なうえに,あまりTPSタイプのゲイムをプレイしない私が,なぜこのタイミングでサイコブレイク2に手を出してしまったのか。おそらく,タイトルマッチに挑むにあたっていろいろと考え過ぎちゃったんでしょうね。ゲイム業界と,そこに末端ながらもライターとして携わらせていただいてる私の未来について……。
 私としては今のところ,ゲイムの競技化っていうのが,今後のゲイム業界に大きな波を生む可能性があるんじゃないかと思っているの。競技化したときに,それを広く世間に届けるために求められるのは,分かりやすさ。そしてそれは,ゲイム実況によって支えられる部分が大きいと思うの。ホラ,今の世の中って,ゲイム実況が盛んでしょ? これって,他人がゲイムをプレイするのを見るっていう文化でもあるわけ。
 ただね,ゲイム実況自体は,ゲイムの売り上げに大きな影響はない気がするのよね。なぜなら,見ているだけでプレイした気になっちゃう側面もあるから。だから,ゲイムメーカーが「ゲイム実況は広告になる」と考えるのは半分正解で半分間違いなのかなって。確かに露出は増えるわ。それによって購入を決意する人もいるでしょう。ただ同時に,買い控えも発生させている。だから,ことゲイムの売り上げだけに関して言えば,ゲイム実況文化の根付きは功罪両方あると思うの。
 でも,そうでない部分,すなわち世の中におけるゲイムの認知向上という意味では,ゲイム実況は非常に意義のある文化よね。“見ていて面白い”。これは,エンターテイメントにおいては正義だったりするから。つまり,自分がゲイムをプレイしていなくても,見ているだけで面白いっていうのは,エンターテイメントコンテンツとしては優秀だってことなの。

画像集 No.003のサムネイル画像 / 男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ:第453回「二つの敗因」
 ところで,DDTプロレスがサイバーエージェントグループに入ったことで,AbemaTVをどう利用してやろうかと考えることが増えたのね。いや,実際のところは子会社の社員に過ぎないから,利用させてもらえない可能性は高いんだけど。ホラ,妄想するだけならタダじゃん。
 AbemaTVに向いたゲイムの番組を考えていくと,やっぱりe-Sportsなのかな,と。それが受け入れられる下地は,ゲイム実況文化によって根付きつつあると思うのよね。そこが盛り上がっていけば,ゲイムが文化というか,スポーツというか,そういうものにステップアップして,今とはまた別の展開を見せると思っているの。
 つまり,娯楽としてのゲイムという展開に加え,競技としてのゲイムという展開が加わるだろう,と。ただその結果,ひょっとしたらプロレスでいうメジャーとインディー,簡単に言うと有名なものとそうでないものの二極化が進むだけかもしれないけど,それでもそこから生まれるモノだってあると思うの。願望多めではあるけど,ゲイムってものはまだ可能性があると私は信じているからね。そういう意味でe-Sportsの発展を心から望むわ。
 で,私がゲイムに関してAbemaTVを利用できるときというのは,やはりe-Sportsがらみだと思うのよね。そして,FPSやTPSって,けっこうe-Sportsの競技として取り上げられているじゃない? だったら,TPSタイプのゲイムが苦手だなんて言っている場合じゃないでしょ。ちゃんと慣れておかないと! といった経緯でサイコブレイク2を購入したのです。

 ……タイトルマッチ前っていうのは不思議なもんでね,こういう無駄に壮大なテーマで自分の人生のあり方を考えたりするものなのですよ。私の場合,メインイベントでのタイトルマッチなんて年に一度あるかないかの頻度だから,一般の感覚でいう公務員試験みたいなもんかしら。テストの前に普段しない掃除とかしたくなるってやつ。まあ,私は今年もそのテスト失敗したんだけども。
 てなわけで,今週はサイコブレイク2について書きたかったんだけど,寄り道をしすぎてそこまでたどり着かなかったから来週に回しましょうかね。ひと言だけ言っておくと,ちゃんと怖くて面白いですよ。当然,難度は一番ゆるい「CASUAL」で遊んでるんだけどね! そんな感じでまた来週! タイトルマッチはまた来年! ……は多分ないんだろうなあ。

今週のハマりゲイム
PlayStation 4:「サイコブレイク2
PlayStation Vita:「GOD WARS 〜時をこえて〜
Nintendo Switch:「ファイアーエムブレム無双
ニンテンドー3DS:「スナックワールド トレジャラーズ
iOS:「クラッシュ・ロワイヤル

■■男色ディーノ(プロレスラー)■■
ディーノ選手がプロデューサーを務めるDDTプロレスは,今週末の10月28日に千葉・Blue Field大会「落花生って、結構タンパク質も摂取できるんだぜ! in CHIBA 2017」を,翌29日に長野・長野市芸術館アクトスペース大会「信州チャーシュー皆の衆2017」を開催します。タイトルマッチは残念な結果に終わりましたが,「これからもみんなの笑顔のために戦い続けるから。痛くない方法で」と語っていました。
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