連載
インディーズゲームの小部屋:Room#429「Castle Heist: Chapter 1」
連休中に松江城を眺めてきた筆者がお届けする「インディーズゲームの小部屋」の第429回は,GoffaGamesの「Castle Heist: Chapter 1」を紹介する。本作は,消息不明となった叔父の遺志を継いで,邪悪な錬金術師の陰謀を食い止めるべく古城を探索するというステルスアドベンチャーだ。日本の城も素敵だけど,いつか一度でいいからヨーロッパの城も見に行きたいなあ。
ある時,叔父から届いた一通の手紙に従ってその家を訪ねた主人公は,そこで叔父が書き残したもう一通の手紙を見つける。そこには,火薬の製法を完成させて支配者となったレッドフォード城の錬金術師が,さらなる力の源であるアーティファクトを探し求めていると書かれていた。そして,叔父は錬金術師の陰謀を阻止するために城に向かったものの,この手紙が読まれているということは,自分は任務に失敗したのだという。
手紙には,王国の運命は今や主人公に委ねられたと綴られている。急展開すぎて,何のことやらよく分からないが,このまま見過ごすことはできない。主人公は叔父が何年もかけて密かに作成した城の見取り図を手に,向う見ずにも単身レッドフォード城に潜入するのだった……。
本作は一人称視点のステルスアドベンチャー。プレイヤーは名も無き主人公となって,衛兵の監視を潜り抜けレッドフォード城に忍び込み,錬金術師の陰謀を突き止めるべく,城内を探索していく。操作方法は,W/A/S/Dで移動,Spaceバーでジャンプ,マウスで視点移動というもの。また,左Shiftキーでしゃがむことができるが,こちらはあまり出番がないだろう。
掲載しているスクリーンショットからも分かるとおり,雰囲気抜群の美麗なグラフィックスが本作の大きな魅力。しかし,もちろん観光に来たわけではなく,至るところを衛兵が巡回しているので要注意。主人公には戦うすべがなく,衛兵に見つかると一瞬で射殺されてしまうので気が抜けない。上述のとおり,主人公は叔父が残した見取り図を持っており,次にどこへ行くべきかで迷うことは少ないので,衛兵の巡回ルートをじっくりと観察して,見つからないように城内の奥を目指そう。
本作は3部構成の第1章ということで,普通にプレイしても1時間ほどでクリアできるボリューム。ステルスアドベンチャーとしても比較的簡単な部類に入るが,そのぶん価格も298円と低く抑えられているのが嬉しいところだ。
また,城内にはただクリアするだけなら立ち寄る必要がない場所もあり,そこを訪れることで解除される実績もあるので,ぜひ城内をくまなく歩き回ってみよう。もちろんその際は,衛兵に十分ご注意を。薄暗いヨーロッパの古城の雰囲気をたっぷりと感じられる本作の製品版は,Steamにて販売中だ。
■「Castle Heist: Chapter 1」公式サイト
http://www.goffagames.com/castleheistMusic & Assets credits, see:
www.goffagames.com/castleheist_credits
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