インディーズゲームの小部屋：Room＃440「Death Road to Canada」

　流行に乗ってスマホでトレーナーデビューしてみた筆者がお届けする「インディーズゲームの小部屋」の第440回は，Rocketcat Gamesの「Death Road to Canada」を紹介する。本作は，仲間と共に車に乗り込み，ゾンビだらけの町からの逃避行を繰り広げるというロードトリップシミュレーターだ。普段と同じ道しか歩かないので，なかなか図鑑が埋まりません……。


　ゾンビだらけになってしまった世界。しかし，ウワサによるとカナダはゾンビの脅威にさらされておらず，今も安全な場所なのだという。このままフロリダに留まっていても何も得るものがないと考えた主人公は，カナダを目指して決死の旅に出ることに……。


　本作は，旅の途中で起こるさまざまなアクシデントを乗り越えながら，仲間と一緒に新天地を目指すというロードトリップシミュレーター。プレイヤーはランダムに生成された主人公と，これまたランダムに選ばれた相棒の2人組を操作して，カナダへの脱出に挑む。カナダまでの15日間の道のりは，思ったよりも遠くて大変だ。


　車で旅を続けていると，当然ながらガソリンが減っていき，食料も必要となる。ほかにも，怪我を治すための薬や，ゾンビと戦うための銃弾のストックも欲しい。車は自動的に進行し，途中で森の中に小屋を発見したり，放棄された町やスーパーマーケットなどを通りかかったりする。こんなときにどうするかが旅の成否を決める分かれ道となる。


　イベントに遭遇すると選択肢が表示され，プレイヤーは車を降りて物資を探しに行くか，スルーして先を急ぐかなどを決めなければならない。もし物資が十分にあれば，あえて冒険せずに通り過ぎてもいいが，それもいつかは底をついてしまう。とくに，ガソリンが切れると車を放棄して歩くしかなくなり，ゾンビや盗賊に襲われる確率が上がって非常に危険なので，そうなる前に補充しておきたい。


　イベントには，選択肢を選んだその場ですぐに結果が判明するものと，車を降りてゾンビだらけの町や建物を探索するものの2タイプがある。後者のイベントで探索することを選んだ場合は，ゾンビの群れと戦いながら物資を探し回るアクションパートに移行する。
　このアクションパートでは，うまくいけば大量の物資を手に入れられることもあるが，ゾンビの群れに囲まれて，最悪死亡してしまうことも。車に戻ればいつでもその場を離脱できるので，ほどほどのところで引き返そう。


　カナダまでの道中では，このほかにも新しい仲間が現われたり，車が壊れたり，虫歯になったりと，実にさまざまなアクシデントが発生する。どんなイベントが起こるのかはランダムで決まるため，無事にカナダまで辿り着けるかは運の要素も大きいが，プレイヤーはそのたびに決断を迫られ，毎回異なる展開が楽しめる。


　また，それぞれのキャラクターにはステータスや技能が設定されており，旅の途中でどんな行動をとったかによってパラメータが上下する。例えば，メカニックの技能が高ければ，車が故障しても修理できる可能性が高まるので，グループ内でうまく弱点を補いながら旅を続けたいところ。果たして，主人公達は無事にカナダに辿り着けるのか。気になる人は，ぜひ本作をプレイしてみてほしい。そんな本作は，Steamにて1480円で発売中だ。

■「Death Road to Canada」公式サイト

http://www.deathroadtocanada.com/