連載
インディーズゲームの小部屋:Room#463「Shantae: Half-Genie Hero」
あけましておめでとうございます。何となく時期を逃したような気もしつつ,新年のご挨拶と共にお届けする「インディーズゲームの小部屋」の第463回は,WayForwardの横スクロールアクション「Shantae: Half-Genie Hero」を紹介する。今年の抱負は,断捨離の精神で身の回りを整理整頓すること。いらないものをどんどん捨てて,ついでに積みゲーも少しは減らしたいところ……。
本作の主人公となるのは,ハーフジーニーの少女・シャンティ。ジーニーというのは,精霊とか魔人とか,そのようなものだと考えておけばいいだろう。ともあれ,そんなシャンティはある夜,不思議な声を聞いて目を覚ます。そして,声の主を探すうちに秘密の洞窟に迷い込み,そこでこの世界に大きな危機が迫っているというジーニーレルムからの伝言を受け取る……。
すでにお気づきの人もいると思うが,本作は,日本ではインターグローから前作「シャンティ -海賊の呪い-」が発売された,「シャンティ」シリーズの最新作。シリーズ第4弾となる本作では,前作までのドットグラフィックスを一新。3Dの背景と,滑らかな2Dアニメーションによるキャラクターを組み合わせたスタイルを採用している。もちろん,シャンティの可愛らしい仕草は本作でも健在だ。
本作は,クエスト形式で発生するイベントに沿ってステージをクリアしていく横スクロールアクションで,シャンティの攻撃方法は長いポニーテールを鞭のように振り回して戦うというおなじみのもの。なんだか鞭打ち症になりそうな攻撃方法だが,ベリーダンサーでもあるシャンティは魔法のダンスを踊ることで,さまざまな動物に変身する能力も持っている。
例えば,サルに変身すれば垂直の壁でもスイスイよじ登れるし,ゾウになれば体当たりで障害物を壊すこともできる。ステージ中には,特定の動物に変身していないと辿り着けない場所もあり,一度クリアしたステージはいつでも再挑戦できるので,新しい踊りを覚えたら前のステージに戻って探索してみるのもいいだろう。また,街にあるアイテムショップでは,ゲーム内で集めたクリスタルを使って,冒険に役立つ魔法やアイテムなどを購入できる。
よく動く可愛らしいキャラクターと明るい世界観が大きな魅力で,アクションゲームとしても程よい手ごたえを楽しめる本作。翻訳の精度がいまいちで,微妙によく分からないセリフになっている部分もあるが,ゲーム内のテキストが日本語化されているのも嬉しい点で,アクションゲームが好きな人に広くお勧めしたいゲームに仕上がっている。そんな本作はSteamにて1980円で発売中なので,興味を持った人はぜひどうぞ。
■「Shantae: Half-Genie Hero」
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