インディーズゲームの小部屋：Room＃482「50 years」

　つい先日，死にまくり系の人気アクションRPGを原作としたTRPGを買ってみたものの，一緒に遊んでくれる相手がいなくて死にそうな筆者がお届けする「インディーズゲームの小部屋」の第482回は，1プレイ30分ほどでクリアできるストラテジーゲーム「50 years」を紹介する。異なる特徴を持つ10の国家から1つを選び，富国強兵に努めて，50年後に起こる大戦争に勝利しよう。ここで友達募集してもいいですか？（切実）


　本作はファンタジー世界を舞台にしたストラテジーゲームだが，国家の名称は歴史上の国や文明から採られており，アメリカ，イギリス，ギリシャ，ロシア，日本，フランス，ケルト，ローマ，ビザンチン，エジプトという10か国が登場。国家ごとに，毎年の収入が増えたり，最初から特定の施設を建設した状態でスタートできたりといった特徴があり，ゲーム開始時にどの国家でプレイするかを選択する。


　ゲームの目的は，これらの国のリーダーとなり，内政や外敵との戦いを行いながら，できるだけ長く国家を存続させること。最終的に，50年後の大戦争に勝利すればクリアとなる。とはいえ，ゲームシステムはかなりシンプルで，内政でやることは農民や兵士の雇用と，施設の建設の2つだけ。農民を雇用すると毎年の収入が増えるので，ゲームの序盤は兵士よりも農民を優先して雇うといいだろう。


　兵士には，最下級の剣士を始め，弓兵や騎士といった複数の兵種があり，さらにはミノタウロスやヒュドラなど，神話上の生物まで登場する。ただし，こうした上級の兵士（怪物）を雇用するためには事前に特定の施設を建設しておく必要がある。また，たとえ資金などが十分でも，毎年生産される食料の上限を超えて雇うことはできないので，バランスよく資金を配分して国家を運営していこう。


　本作は1ターン＝1年で進行していき，ターンを進めるとランダムで外敵が襲ってくる。戦闘はオートで行われ，初めのうちは襲来してくる敵が弱く，数も少ないが，この戦いで敗北するとその時点でゲームオーバーとなる。もし，自軍の戦力が心もとないときは，農民を兵士として徴用できるが，そのぶん，その年の収入が減ってしまうので注意が必要だ。


　戦闘で勝利すると「信仰」ポイントを獲得でき，これが一定値に達するごとに，国家にさまざまな利益をもたらす神の加護を得られる。本作には5つの宗教が存在し，それぞれに内政や戦闘を有利にする効果が用意されているので，国家の運営方針に合わせて選択していきたい。


　ストラテジーゲームとしてのエッセンスを凝縮し，非常にテンポよくゲームが展開するのが本作の特徴で，1プレイにかかる時間は30分ほど。ゲーム難度は5段階あり，国家や難易度を変えながら繰り返し遊べるゲームなので，ちょっとした空き時間に手軽に遊べるストラテジーゲームを探している人はぜひどうぞ。そんな本作はSteamにて，498円で発売中だ。

■「50 years」Steamストアページ

http://store.steampowered.com/app/502740/50_years/