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インディーズゲームの小部屋:Room#505「Boss 101」
近頃は,南極に突如として現れた異空間で悪魔退治に励んでいる筆者がお届けする「インディーズゲームの小部屋」の第505回は,Donley Time Foundationの「Boss 101」を紹介する。本作は,自分自身が作成したボスに次々と挑戦していくというシューティングゲームだ。ピクシーより弱い(?),ハーベストな女神が可愛いと思います。
主人公となるのは,ジェットパックを背負った少年,マックス。地球同盟の司令部に所属しているマックスは,足の怪我で入院している兄への誕生日祝いとして,アクションが満載のホームビデオを撮影するため,全銀河を支配しているロボット連合に戦いを挑む……というのが,本作のストーリーである。兄を喜ばせつつ,世界も救えて一石二鳥……って,そんな無茶な!
ゲームの大まかな目的は,ロボット連合のボス達が支配しているワープゲートを1つずつ取り戻していくこと。目的と手段が文字どおり天と地ほどかけ離れており,本当に大丈夫なのかと心配になるが,マックスには教授が用意してくれた奥の手がある。それが,ロボット連合のシステムを乗っ取って自分の手でボスを作り出す「ボス作成機」(Make-A-Boss generator)の存在だ。
本作はボス戦オンリーの横スクロールシューティングで,最大の特徴はステージ選択後に毎回自分でボスを作り出し,それと戦うという点。ボスは胴体,頭,エンジン,武器など,いくつかのパーツで構成されており,ボス作成機を使うたびにランダムでボスが出来上がる。強いボスほど,倒したときの賞金額が大きくなるが,欲張って強くしすぎると返り討ちにされてしまうので,何度も作り直して,納得のいくボス(?)と戦おう。
ボスを作り出すときに,まず注目すべきは胴体のパーツである。マックスの武器には,ピストル,バズーカ,ショットガン,火炎放射器,レーザー銃など,さまざまな種類があり,選んだ胴体パーツによって,どの武器が有効なのかが違ってくる。手持ちの武器と相性の悪い胴体を選んでしまうと,苦戦必至だ。
そしてもう一つ,ボスの攻撃方法も忘れずにチェックしておきたい。マックスは帽子を取りかえることで見た目が変化し,特定の攻撃に対する防御力がアップするといった,さまざまなアビリティを獲得できる。新たな武器や帽子は,ボスを倒すともらえる賞金を使って購入する仕組みだ。まずは,どんなボスでも対応できるよう,一通りの武器を買い揃えるのがいいだろう。
ステージが進むほど,より強力なボスが生み出されるようになるが,どうしても勝てないときは,前のステージに戻って賞金を稼ぎ,より高性能な武器や帽子を購入して,装備を充実させていこう。また,賞金を使ってマックス自身の能力(体力や攻撃力など)を強化することもできるので,こちらもうまく活用したいところだ。
全体的に明るいノリと,自動作成される奇妙奇天烈なボスとのバトルが楽しく,各ステージでさまざまなトロフィーを獲得したり,倒したボスのパーツを図鑑にコレクションしたりといったやり込み要素も豊富に用意されたゲームなので,興味を持った人はぜひどうぞ。そんな本作は,Steamにて980円で発売中だ。
■「Boss 101」公式サイト
http://www.boss101.com/- この記事のURL:
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