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インディーズゲームの小部屋:Room#529「Pizza Titan Ultra」
ゴールデンウィーク中はどこにも行かず,積み上げているアレコレを消化する予定の筆者がお届けする「インディーズゲームの小部屋」の第529回は,Breakfallの「Pizza Titan Ultra」を紹介する。本作は,巨大ロボットを操縦して悪の軍団と戦いながら,時間内にピザを届けていくというアクションゲームだ。まずは積みゲーを減らすぞー!
時は西暦2096年。邪悪なファストフード提供組織“チーズボーグ”の襲撃から5年が経過したが,街を支配しようとする彼らの野望は未だ達成されていない。なぜなら,巨大ロボで常に15分以内にできたてのピザをお届けする“ウルトラピザ”が街で一番の人気店だったからだ。そんなウルトラピザに,一人の新人パイロットがやって来た……。
というわけで,プレイヤーはウルトラピザのパイロットとして,邪魔者のチーズボーグと戦いつつ,ピザのデリバリーをすることに。ウルトラピザは胸の部分にピザショップを備えた,移動式店舗とも呼ぶべき巨大ロボだ。主な攻撃方法はパンチと踏みつけで,ダッシュやジャンプ,前転による回避などを駆使して敵と戦いながら,街中にピザを届けていく。
それぞれのミッションには制限時間があり,ピザの配達をこなすことで残り時間が延長されていく。ウルトラピザの配達方法は豪快そのもので,ビルの横っ腹にパンチで大穴を空け,直接ピザを届けるというもの。ウルトラピザが街の中を走り回ると家が次々と踏みつぶされ,チーズボーグと戦っていると巻き添えでビルが倒壊したりもするが,街の人はみんな慣れっこなのか,とくに苦情は来ないようだ。
ミッションは毎回,ウルトラピザに注文電話が掛かってくるところから始まる。基本的にはピザの配達がメインだが,それと同時にチーズボーグの撃退などを頼まれることもある。また,ミッションによっては街を壊さないように指定されるので,その場合は家を踏みつぶさないように慎重に操作しなくてはならない。街に出るとメインミッション以外にもピザを待っている人がおり,時間の許す限り配達に応じてあげると,追加の報酬が得られる。
こんな風にミッションこなしてお金を貯め,次のエリアでの営業許可を受けることでゲームが進行していく。また,ガレージでは稼いだお金を使ってウルトラピザのカスタマイズも可能だ。ウルトラピザは,頭や胴体,手足,バックパックなどのパーツを個別に変更でき,パーツ交換によって機体のパワー(?)が一定に達するごとに新しい能力を獲得できる。カラーリングの変更も可能なので,見た目にこだわってみるのも面白いだろう。
ぶっ飛んだストーリーや設定からもお分かりのとおり,ジョークが満載のゲームで,店の同僚やウルトラピザに注文してくる顧客はどれも非常に個性的。思わず吹き出してしまうバカバカしいノリが本作の魅力だが,ゲームが進むとピザの配達どころではなくなるほど敵の攻撃が激しくなるアクションパートも,なかなか遊び応えがある。ロケットパンチで華麗にピザを配達したい人にお勧めしたい本作は,Steamにて1840円で発売中なので,興味を持った人はぜひどうぞ。
■「Pizza Titan Ultra」公式サイト
http://www.pizzatitanultra.com/- この記事のURL:
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