連載
インディーズゲームの小部屋:Room#552「Mana Spark」
最近は人型ロボットで火星の空を飛び回ったり,迷子のチビロボを救出したりしている筆者がお届けする「インディーズゲームの小部屋」の第552回は,BEHEMUTTの「Mana Spark」を紹介する。本作は,ローグライクな要素と高難度なアクションをミックスしたアクションRPGだ。仮想世界で大小さまざまなロボットを操縦できるようになるなんて,いい時代になったものだ。
マナと呼ばれる力がすべてを支配する世界。生まれつきマナの力が弱い人間は,ほかの種族の奴隷となるか,隠れて生きるしかなかった。ある時,そんな人々が隠れ住んでいた村が魔物に発見され,村人がさらわれてしまう。そして,何人かの勇気ある者が逆襲のために立ち上がった……。
というわけで,プレイヤーは一人のハンターとなって,モンスターだらけのダンジョンに単身足を踏み入れることに。本作は,入るたびに構造が変化するダンジョンを攻略していくという,ローグライクな要素を持ったアクションRPGだ。ダンジョン内で命を落とすと,持ち物などをすべて失って入り口に戻されてしまうのも,お約束と言っていいだろう。
最初に選べるキャラクターは弓矢を装備したハンターで,それなりに威力の高い遠距離攻撃を得意としている。ただし,一度矢を放つとスキができ,もう一度つがえ直すのに時間がかかるため,うっかり狙いを外すと大ピンチ。また,序盤から盾を構えた敵が出現し,正面からでは矢が通じないのも厄介なところだ。
さらに,敵同士で連係して攻撃を仕掛けてくるのも特徴で,例えば人型のモンスターは狼などの獣が近くにいると,それに騎乗して襲い掛かってくる。単体ではそれほど怖くないモンスターも,組み合わせによっては思わぬ脅威になることもある。しかし,ひ弱な人間でも,モンスターに対抗する手段がないわけではない。
ダンジョン内の宝箱からは,キャラクターを強化するさまざまな特性が手に入り,ときどき出現する不思議な部屋では,集めたコインを使ってアイテムなどを購入できる。また,毒の水溜まりや,トゲが飛び出す床といったダンジョン内のトラップは敵にも有効なので,これらもうまく活用して戦おう。
基本的に,ダンジョン内で手に入れたものはキャラクターが死亡すると失われるが,地上にあるキャンプでは,キャラクターを恒久的にパワーアップする手段も用意されている。その際に必要となるのがルーンと呼ばれるアイテムで,これをキャンプにいるNPCに渡すことで,モンスターを弱体化したり,サブウェポンを強化したりといった効果が得られる。
本作には3人のプレイアブルキャラクターが存在し,最初のボスを倒すと,クロスボウを装備した女性キャラが使用可能になる。もう1人は剣と盾を装備した男性キャラで,ゲームをさらに進めると登場する。それぞれ一長一短があるので,好みに応じて使い分けるといいだろう。
筆者も人並みにゲームが得意なほうだが,本作はかなり難しいと感じられた。ちょっと面白いのは,キャラクターが死ぬと死亡シーンのリプレイが流れ,好きなタイミングでスクリーンショットを撮影できる機能が用意されているところ。死にまくるのが前提の,歯ごたえあるアクションRPGを探している人にお勧めしたい本作は,Steamにて1010円で発売中だ。うう,また死んだ。
■「Mana Spark」公式サイト
http://manasparkgame.com/- この記事のURL:
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