連載
マフィア梶田の二次元が来い!:第251回「ジョジョの微妙な冒険 〜ミャンマー編〜 その1」
ただいま日本。マフィア梶田,無事ミャンマーから帰還しましたよ! ヤンゴンを拠点に,だいたい5日間,現地で過ごしたんですが……あっという間でしたね。休む間もなく,明日からは台湾なんですけれども。もうお外はいやだ……引きこもりたい……。
まぁ,それはともかく,せっかくいろいろと取材してきましたし,これから何回かに分けてミャンマー旅行記をお届けしていければと思います。
さっそくタクシーでヤンゴンへと向かい,到着した先はチャイナタウンにある旅行者向けのホテル。ひとまず荷物を部屋に放り込んで所持金を確認し,飯を食いがてらブラリと近辺を散歩してきました。
道中,屋台で見慣れない物体を発見したので寄ってみたのですが,どうやらこれはミャンマーで「クーン」と呼ばれている噛みタバコであるとのこと。インドあたりにも似たようなものがありますが,キンマという植物の葉っぱに溶いた石灰を塗ってからビンロウ(檳榔)の種子をスライスしたものを乗せ,謎のスパイスを振りかけて包んだものを,ガムのようにクッチャクッチャとやるんですわ。口の中にたまった液体は吐き出すんですが,その色はまるで血のようです。
こういった珍しいものは試さずにいられない性分なのでさっそくパクリといってみたのですが,ふんわりと香る石鹸のような匂いに渋味と酸味が絶妙に絡み合って,おいし……くはないのですが,なんだかクセになる味です。
一緒に試した二人の仲間はたまらず吐き出してしまいましたが,俺はすっかり気に入ってしまいました。なんの効果か知らんですけど,コレを噛んでいるとハイになって景色がキラキラと輝いて見えるんですよね。酒ともタバコともちょっと違った興奮,陶酔作用があるように感じました。
そして,気ままな旅らしく適当な店に入って現地の飯を食してみたわけですが……とにかく油,油,アブラ! 日本のガッツリ系ラーメンなんてヘルシー食品なんじゃないかと思えるくらい,とにかく油を大量に使った料理ばかりでした。いやまぁ,うまかったんですけどね。しかし,こんな油っぽいものを毎日食っているのにデブ率低いのが不思議です。うらやましい。
また,ミャンマーの人々は基本的に穏やかで人懐っこいです。駅や盛り場で休んでいると,その辺で何をするでもなく談笑したり新聞を読んでいた人々が周りに集まって話しかけてきます。現地では英語がそこそこ通用するのですが,モニタ越しの映画やゲームだとさっぱりな会話も,実際に顔を突き合わせていると普通に理解できるのがとても不思議な感覚でした。外国語を学ぶ一番の早道は,その国の友人か恋人を作ることだというのはマジっぽいですね。
それに彼らは好奇心も非常に強く,とくに俺のサングラスやシルバーアクセサリーなどに興味津々。見せてくれ,かけさせてくれ,触らせてくれと大人気でした。外国人と外国語でコミュニケーションするのが楽しいと感じたのは,これが初めてかもしれません。
市場で出会った美幼女と,愛嬌のある兄ちゃん。幼女の方はびっくりするくらい日本語ペラペラで,しかも絵葉書を買ってあげたらその後ずっと荷物持ちをしてくれました。健気。ぺろぺろしてあげたい |
フェリー乗り場で出会ったちょいワル兄ちゃん。フレンドリーで話しやすいヤツでしたが,「マリワナ,マリワナ」とうるさい。買わねぇよ! |
ミャンマー人は金色が好きみたいです。やたらウケたのはサングラスのフレームが金色だったからかもしれません |
聞くところによるとノイノイの弟の名前らしいのですが,日本人的にはジョジョと言えば黄金の精神を持った一族の愛称。恐れ多いのですが,正直「ジョジョ!」と呼びかけられるのは悪くない気分でした。オタクだもの。しかし,我々はジョースターさん達ほど奇妙な冒険をしているわけでもないから,“微妙な”冒険。そういうことです。
というわけで「ジョジョの微妙な冒険 〜ミャンマー編〜」。その2ではちょいと観光地の写真なども整理してお届けしたいと思います。お楽しみに!
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