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話題のゲーマー向けAndroidタブレットが日本上陸。Acerがゲーマー向けブランド「Predator」の国内展開をスタート
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印刷2016/02/10 10:00

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話題のゲーマー向けAndroidタブレットが日本上陸。Acerがゲーマー向けブランド「Predator」の国内展開をスタート

ゲーマー向けAndroidタブレット「Predator 8」
画像集 No.002のサムネイル画像 / 話題のゲーマー向けAndroidタブレットが日本上陸。Acerがゲーマー向けブランド「Predator」の国内展開をスタート
 2016年2月10日,Acerの日本法人である日本エイサーは,ゲーマー向け製品ブランド「Predator」の国内展開と,同ブランドのAndroidタブレット「Predator 8」や,デスクトップPCおよび液晶ディスプレイの計4製品を2月19日に発売すると発表した。
 海外では以前から,Predatorブランドでゲーマー向け製品を展開していたAcerだが,ようやく日本でも本格的に展開することになったわけだ。2016年1月に,国内では「X34bmiphz」として発売された液晶ディスプレイ「Predator X34」も,今後はPredatorブランドの製品として扱うという。
 発表製品のラインナップとメーカー想定売価,および単純計算した税込の想定売価はのとおり。

表 発表されたPredatorブランドの新製品
製品名 カテゴリ メーカー想定売価 単純計算した税込価格
Predator 8(型番:GT-810) タブレット端末 5万5000円前後 5万9400円
Predator G AG6710-H76K/G デスクトップPC 30万円前後 32万4000円
Predator G AG3710-H76F/G デスクトップPC 21万円前後 22万6800円
Predator Z35(型番:Z35bmiphz) 液晶ディスプレイ 15万円前後 16万2000円


4スピーカー&Atom x7-Z8700搭載のゲーマー向けタブレット Predator 8


画像集 No.009のサムネイル画像 / 話題のゲーマー向けAndroidタブレットが日本上陸。Acerがゲーマー向けブランド「Predator」の国内展開をスタート
 それでは,新製品を順番に紹介していこう。
 Androidタブレットの「Predator 8」(型番:GT-810)は,2015年6月のCOMPUTEX TAIPEI 2015で初披露された製品で,米国では2015年11月から販売を開始している。発表時には,8インチサイズの液晶パネルを備えた本体の四隅に,外側へややはみ出したスピーカーを装備するという奇抜なデザインで話題を呼んだことを覚えている人もいるだろう。

Predator 8の本体前面。四隅のスピーカーが非常に目立つデザインだ
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本体背面。金属的なガンメタリックのボディ中央に,Predatorのブランドロゴマークを配置している
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 「Predator Quadio」と呼ばれるこのスピーカーシステムは,Dolby Laboratoriesのバーチャルサラウンドサウンド技術「Dolby Audio」に対応しており,本体装備のスピーカーによるサラウンド再生が可能となっている。また,縦横どちらの向きで持っても,きちんとステレオでサウンドを再生する機能も備えているという。

 もう1つの特徴は搭載SoC(System-on-a-Chip)で,Predator 8は,Androidタブレットとしては非常に珍しいIntelの「Atom x7-Z8700」を採用しているのだ。このSoCは,「Surface 3」や「ThinkPad 10」といったWindowsタブレットには採用されていたものの,Androidではあまり採用事例がない。
 そのため,実際のゲームにおける性能は未知数だが,同じSoCを採用するSurface 3は,3Dグラフィックスベンチマークテストである「3DMark」のIce Storm Unlimitedプリセットで,「24453」という総合スコアを記録した実績がある。それから想像すると,ハイエンドのAndroidスマートフォン並みかそれ以上のグラフィックス性能を期待できるかもしれない。

画像集 No.022のサムネイル画像 / 話題のゲーマー向けAndroidタブレットが日本上陸。Acerがゲーマー向けブランド「Predator」の国内展開をスタート
 そのほかのスペックも見てみよう。まず液晶パネルは,8インチサイズ,解像度1200×1920ドットのIPS液晶パネルを採用する。色域の規格である「sRGB」のカバー率にして130%という,色域の広さが特徴で,別売りのスタイラスによるペン入力にも対応するという。
 メインメモリ容量は2GBで,内蔵ストレージ容量は32GB。最大容量128GBのmicroSDXCカードに対応するmicroSDカードスロットも備える。無線通信機能は,IEEE 802.11a/n(2x2 MIMO)とBluetooth 4.0に対応している。なお,残念ながらSIMカードスロットは備えていない。

縦持ち時の本体上側面。マイク孔と3.5mmミニピンのヘッドセット端子,USB 2.0 Micro-B端子がある。なお,下側面には何もなし
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本体左側面。microSDカードスロットがあるだけだ
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本体右側面。音量調節ボタンと[電源/スリープ]ボタンが本体左寄りに並んでいる
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 ゲーマー向けを謳うAndroidタブレットといえば,NVIDIAの「SHIELD Tablet K1」が思い浮かぶ。Predator 8をSHIELD Tablet K1と比較した場合,SoCのグラフィックス性能は及ばないかもしれないが,内蔵ストレージ容量は2倍多い。16GBしかないSHIELD Tablet K1では,ゲームを何本もインストールすると,あっという間にストレージ容量が足らなくなるという問題に悩まされることもあるので,ここは差別化要因といえるかもしれない。
 税込で6万円近い価格は人を選びそうだが,ゲーム用途で高性能なAndroidタブレットが欲しいという人は,検討する価値のある製品といえるのではないだろうか。

●Predator 8 GT-810の主なスペック
  • メーカー:Acer
  • OS:Android 5.1(Lollipop)
  • ディスプレイパネル:8インチ液晶,解像度1920×1200ドット
  • プロセッサ:Atom x7-Z8700(4 CPUコア,最大CPU動作クロック2.4GHz)
  • GPU:HD Graphics
  • メインメモリ容量:2GB
  • ストレージ:内蔵(容量32GB)+microSDXC(最大128GB)
  • アウトカメラ:有効画素数約500万画素
  • インカメラ:有効画素数約200万画素
  • バッテリー容量:4550mAh
  • 無線LAN対応:IEEE 802.11a/n
  • Bluetooth対応:4.0
  • 本体サイズ:218(W)×127(D)×12.7(H)mm
  • 本体重量:約350g


鎧のようなフロントパネルが特徴のデスクトップPC

Predator G AG6710-H76K/G,AG3710-H76F/G


 Predatorブランドのゲーマー向けデスクトップPCとしては,Predator Gシリーズの「AG6710-H76K/G」と「AG3710-H76F/G」の2製品が発表された。
 細部の違いはあるものの,基本的なデザインコンセプトは共通しており,AG6710-H76K/Gは前面と上面,AG3710-H76F/Gでは前面が,鎧の継ぎ目,あるいは無限軌道の履帯的なイメージになっているのが特徴だ。

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AG6710-H76K/G
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AG3710-H76F/G

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 上位モデルとなるAG6710-H76K/Gは,グラフィックスカードに「GeForce GTX 980」搭載モデルを,CPUには倍率ロックフリーモデルの「Core i7-6700K」を採用する製品だ。本体上部に備える「ワンパンチオーバークロック」ボタンを押すことで,Windowsを再起動することなく,CPUをオーバークロック動作させられるのが特徴である。

ゴツイ見た目の前面パネルは,上部が開閉式になっていて,DVDスーパーマルチドライブや,独自の3.5インチHDDベイである「EasySwap HDドライブベイ」(左)にアクセスできる。本体上部にある電源ボタンの上には,「TURBO」と書かれたボタンがある(右)。これが,押すだけでオーバークロック動作に切り替わる「ワンパンチオーバークロック」ボタンだ
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写真では分かりにくいが,側面パネルは全体がメッシュ状になっていて,外気を側面からも取り込む(左)。前面や側面から給気して,背面に排気する冷却機構を,Acerでは「Ice Tunnel冷却システム」と称している。右の画像はこれだけだと分かりにくいが,本体前面にある,収納式のヘッドフォン&ヘッドセット用フックだ
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 そのほかの主なスペックは,メインメモリ容量が16GBで,内蔵ストレージは,OS用が容量128GBのSSDで,別途,データ用に容量3TBのHDDという構成になっている。

 一方のAG3710-H76F/Gは,オーバークロック機能を省略し,筐体デザインも少しシンプルにした下位モデルである。グラフィックスカードは「GeForce GTX 970」搭載モデル,CPUは「Core i7-6700」を採用。メインメモリ容量は16GB,内蔵ストレージは記憶容量1TBのHDD,およびDVDスーパーマルチドライブとなっている。

AG3710-H76F/Gは,筐体デザインがシンプルになっている。側面はメッシュパネルではなく,一部に吸気孔の開いた一般的なもので(左),本体上部もフラットな形状をしているといった具合だ
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 両製品とも,スペックの割にかなり強気な価格設定は,間違いなくネックとなりそうだ。個性的なデザインの筐体に強い魅力を感じる人向けの製品といったところだろうか。


35インチVA液晶の湾曲型ディスプレイ

Predator Z35


 最後に紹介するのは,Predatorブランドの湾曲型液晶ディスプレイ「Predator Z35」。この製品も,COMPUTEX TAIPEI 2015における発表以来,長らく発売が待たれていた製品だ。
 35インチサイズで解像度2560×1080ドット,アスペクト比21:9の湾曲液晶パネルを採用し,NVIDIAのディスプレイ同期技術「G-SYNC」にも対応するのが特徴である。

Predator Z35。35インチサイズでアスペクト比21:9の湾曲型液晶パネルを備える
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一見すると34インチサイズのPredator X34とよく似たデザインだが,スタンド部分の形状は異なっている。なお,スタンドは−5〜25度の上下回転(チルト)と上下130mmの高さ調整に対応し,横回転(スイーベル)はサポートしていない
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背面左側にUSBポートを装備。なお,上側の赤いスリット部分には,9W+9Wのステレオスピーカーを内蔵している
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 採用する液晶パネルは非光沢で,駆動方式はVA,パネルの曲率は2000R(=半径2000mmの円を描くカーブ)となっている。色空間規格であるsRGBのカバー率は100%とのこと。中間調(gray-to-gray)応答速度は4ms,最大輝度は300cd/m2,コントラスト比は1000:1だ。
 ビデオ入力インタフェースは,DisplayPort 1.2×1とHDMI 1.4入力×1の2系統を装備。そのほかに,背面のI/Oパネル部分にUSB Type-A 3.0×4ポートによるUSB 3.0ハブ機能も備えている。

 対応する垂直リフレッシュレートは,DisplayPort接続時の標準状態で最大144Hz,垂直リフレッシュレートのクロックアップ機能を使った場合は,最大200Hzに対応すると,英語版の製品マニュアルには書かれている。G-SYNC有効時の最大垂直リフレッシュレートがいくつになるのかは,現在,日本エイサーに確認中なので,情報が得られたら追ってお伝えしたい。

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 発売済みのPredator X34と比べると,画面サイズと垂直リフレッシュレートでは上回り,一方で,解像度は2560×1080ドットと,Predator X34の3440×1440ドットを下回る点が,主な違いといえよう。
 16万円を超える想定売価が人を選ぶのは間違いないが,Predator X34と価格的には大差ないので,Predator X34が選択肢になるような人からすれば,そこは問題ではないだろう。高解像度やIPS液晶パネルを重視するならPredator X34,垂直リフレッシュレートやVA液晶パネルを重視するならPredator Z35を選ぶのが適当といったところだろうか。

●Predator Z35の主なスペック
  • パネル:35インチ湾曲,VA方式,ノングレア(非光沢)
  • バックライト:LED
  • パネル解像度/最大垂直リフレッシュレート:2560×1080ドット/200Hz
  • 輝度(通常):300cd/m2
  • 表示色:約1677万色
  • コントラスト比:1000:1
  • 視野角:水平178度,垂直178度
  • 中間調応答速度:4ms
  • 接続インタフェース:DisplayPort 1.2入力×1,HDMI入力×1,USB Type-A 3.0×4,USB Type-B 3.0×1
  • チルト(上下回転):対応(−5〜+25度)
  • スイーベル(左右回転):非対応
  • ピボット(縦回転):非対応
  • 高さ調整:対応(最大130mm)
  • 消費電力:52W(通常時),0.47W以下(スタンバイ時)
  • サイズ:844.4(W)×299.9(D)×554.5〜684.5(H)mm
  • 重量:12.65kg
  • 保証期間:3年

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Acer 日本語公式Webサイト

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    Predator,Nitro

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