ソニーモバイル，「Xperia Z4 Tablet」を発表。10インチクラスのAndroidタブレットとして世界最薄最軽量を謳う

防水機能を強調したXperia Z4 Tabletのイメージ写真

　スペイン時間2015年3月2日，携帯電話・モバイル機器関連見本市であるMobile World Congress 2015の開幕に合わせ，ソニー・モバイルコミュニケーションズは，10インチワイド液晶パネル搭載のAndroidタブレット「Xperia Z4 Tablet」を発表した。
　2015年6月に世界市場で発売予定とされる新製品は，10インチクラスとしては世界最薄最軽量であることと，ビデオ再生時に約17時間というバッテリー駆動時間が大きなアピールポイントとなっている。PlayStation 4上で動作しているゲームをタブレットでプレイする機能「PS4 リモートプレイ」は，もちろん対応だ。

　2年前の2013年2月に発表された「Xperia Z2 Tablet」は，厚さ約6.4mm，重量約426gというスペックで，当時としては世界最薄最軽量タブレットといわれたものだ。それに対し，Xperiaシリーズとして2年ぶりの10インチ級タブレットとなるXperia Z4 Tabletは，厚さ6.1mmで重量約389g（※どちらもWiFiモデルの数値）と，Xperia Z2 Tabletよりも37gの軽量化を実現している。
　内蔵されたバッテリー容量は，Xperia Z2 Tabletと同じ6000mAhとのことだが，それでいてバッテリー駆動時間は，先代の約13時間から4時間も伸びているのだから大したものだ。

厚さ6.1mm，重量約389gとなるXperia Z4 Tablet。389gというのは，重量級の8インチタブレット「SHIELD Tablet」よりもわずかに軽いレベルである

Xperia Z4 Tabletの前面と背面。本体のカラーバリエーションは，写真のブラックに加えてホワイトも用意される

専用オプションとして，液晶パネルカバーにもなるBluetoothキーボード「BKB50 Bluetooth Keyboard」（写真左側）も発売の予定

　プリインストールのOSはAndroid 5.0（Lollipop）で，SoCには64bit命令に対応するQualcomm製「Snapdragon 810」（最大動作クロック2GHz）を採用。メインメモリ容量は3GB，内蔵ストレージ容量は32GBで，容量128GBまでのmicroSDXCカードに対応したmicro SDカードスロットも備えている。10.1インチサイズの液晶パネルは，解像度2560×1600ドットとなっている。
　背面には約810万画素，フロントには約510万画素のカメラを装備。ヘッドフォン出力時は，対応ヘッドフォンと組み合わせることで，ハイレゾ音楽再生機能と，非可逆圧縮されたサウンドデータの補間機能「DSEE HX」も利用できるという。Xperiaシリーズではもはや当たり前といってもいい，防水・防塵にも対応している。

　過去のXperia Tabletシリーズにならえば，国内発売にも大いに期待できるだろう。防水対応の薄型タブレットという点に惹かれる人には，魅力的な新製品となりそうだ。

●Xperia Z4 Tabletの主なスペック

• OS：Android 5.0（Lollipop）
• ディスプレイパネル：10.1インチ液晶（「トリルミナス液晶」），解像度2560×1600ドット
• プロセッサ：Qualcomm製「Snapdragon 810」（最大CPU動作クロック2GHz）
• メインメモリ容量：3GB
• ストレージ：内蔵（容量32GB）＋microSDXC（最大128GB）
• アウトカメラ：有効画素数約810万画素（HDR撮影対応）
• インカメラ：有効画素数約510万画素（HDR撮影対応）
• バッテリー容量：6000mAh
• バッテリー駆動時間：ビデオ再生時に最大17時間
• 無線LAN対応：IEEE 802.11ac
• Bluetooth対応：4.1
• LTE対応：対応モデルあり
• 本体サイズ：254（W）×167（D）×6.1（H）mm
• 本体重量：約389g（WiFiモデル），約393g（LTEモデル）
• そのほか搭載インタフェース：USB 2.0（Micro-B），3.5mmミニピン（アナログヘッドセット対応）
• 主なゲーム関連機能：PS4 リモートプレイ

ソニー・モバイルコミュニケーションズによる当該プレスリリース（英語）