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Qualcomm,独自の64bit CPUコア「Kryo」を採用する「Snapdragon 820」を発表。2015年後半にサンプル出荷開始の予定
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印刷2015/03/02 21:07

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Qualcomm,独自の64bit CPUコア「Kryo」を採用する「Snapdragon 820」を発表。2015年後半にサンプル出荷開始の予定

 スペイン時間2015年3月2日,Qualcommは,スペインのバルセロナで開幕した携帯電話・モバイル機器関連見本市,Mobile World Congress 2015(以下,MWC 2015)で,次世代SnapdragonとなるSoC(System-on-a-Chip)「Snapdragon 820」の存在を明らかにした。Qualcommの独自開発CPUコアとしては初の64bit命令対応モデルとなる「Kryo」(クライオ)を採用するのが最大の特徴だ。
 機器メーカーへのサンプル出荷は2015年後半の開始を予定しているとのことなので,採用製品が登場するのは,早くても2015年末から2016年前半になるものと思われる。

 Snapdragon 820の存在は,MWC 2015で行われたQualcommのプレスカンファレンスにて,モバイル端末でリアルタイムの「Cognitive computing」(コグニティブ・コンピューティング※1)を実現する「Zeroth」プラットフォームに関する発表の中で公表された。SoCそのものの発表ではなかったこともあってか,CPUコアにKryoコアを採用することと,詳細不明のFinFETプロセスで製造されるということ以外の情報は明らかになっていない。
 しかし,Qualcommの64bit対応SoCで,ARM製の64bit CPUコアではなく自社開発の独自CPUコアを採用すると明言されたのは,今回のSnapdragon 820が初めてのこと。しかも年内にサンプル出荷という具体的なスケジュールまで明らかにされたのだから,これは大きなニュースといえるだろう。

※1 コグニティブ・コンピューティングとは,コンピュータがさまざまな情報――我々人間が日常的に目にしたり感じたり,学習したりしている膨大な情報はその一例――を学習して,それを活用する情報処理の概念といったところ。4Gamerでも最新プロセッサの記事などでときどき登場する「機械学習」とか「ディープラーニング」といった話題も,このコグニティブ・コンピューティングに含まれるものだ。

 いずれにしても,製品が登場するのはまだ先の話である。来年になったらスマートフォンを買い換えようかと考えている人は,今後の情報に注目しておくといいかもしれない。

Qualcommによる当該プレスリリース(英語)

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    Snapdragon

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