「3DMark」のDXR対応レイトレーシングテスト「Port Royal」は2019年1月にリリースの予定

　フィンランド時間2018年11月29日，ULのベンチマーク部門であるUL Benchmarks（旧Futuremark）は，グラフィックスベンチマークアプリ「3DMark」の追加テストとして，Microsoftのレイトレーシング用API「DirectX Raytracing」（以下，DXR）対応のハイブリッドレンダリングテスト「Port Royal」を2019年1月にリリースすると発表した。

Port Royalの1シーン。Port Royalと言っても，Kalypso Media製の海洋交易シミュレーションゲームとは関係ない

　Port Royalは，「3DMark raytracing benchmark」という仮称で2018年9月に発表されたもので，DXRによるリアルタイムレイトレーシングを利用した初のUL製ベンチマークテストである。
　Port Royalの正式なリリース日と価格は，Galaxy Microsystemsが12月8日にベトナム・ホーチミン市で開催予定のオーバークロックイベント「GALAX GOC Grand Final」で明らかになるとのことだ。

　Port Royalでは，雲海の上を漂うプラットフォームに艶やかな表面をした宇宙船が到着するシーンを描いており，雲やプラットフォーム内の情景が船体に映り込む様子が窺える，いかにもレイトレーシングといった雰囲気のテストシークエンスとなっている。


　ちなみに，Port Royalの開発に当たってUL Benchmarksは，DXRの開発元であるMicrosoft，リアルタイムレイトレーシング技術「RTX Technology」を開発したNVIDIAに加えて，AMDやIntelの協力も得たとのことだ。


　なお，Port Royalを実行するには，DXR対応のGPUだけでなく，大型アップデート「Windows 10 October 2018 Update」（以下，October 2018 Update）を適用したWindows 10も必要になる。現時点では，October 2018 UpdateのWindows Updateを通じた再開は始まっていないが，Port Royalがリリースされる2019年1月には，OS側の環境も整っているのではないだろうか。

UL Benchmarksによる当該プレスリリース（英語）