プレイレポート
タップとフリックで操作するスマホ向け「モンスターハンター エクスプロア」はどこまでモンハンなのか? CBT相当バージョンの先行体験レポートをお届け
以前「こちら」の記事で“体験版”のファーストインプレッションをお伝えしたが,今回は事前にクローズドβテスト相当のバージョンをプレイしたレポートをお伝えしよう。
ちなみに,6月26日に実施された発表会でも本作を試遊できたのだが,今回の先行体験はそれよりも前に実施されたものである。そのため,「こちら」に掲載した発表会とは多少内容が異なる部分があるかもしれない点はあらかじめご了承いただきたい。また,本作は開発中ということもあり,クローズドβテスト実施時に本稿の内容と異なっている可能性もある。それらを踏まえて読み進めていただければ幸いだ。
「モンスターハンター エクスプロア」公式サイト
「モンスターハンター エクスプロア クローズドβテスト」特設サイト
関連記事:
・Android版「モンスターハンター エクスプロア」のクローズドβテストに4Gamer読者1000名をご招待。応募者全員にオリジナル武器をプレゼント本作は,タイトルからも分かるように「モンスターハンター」の世界観をベースにしており,主人公である「ハンター」が「マラクジャ島」を中心とする群島を舞台に,モンスター達がはびこるさまざまな場所を探検するという“探検×ハンティングRPG”だ。
基本操作は,タップとフリックだけで済むようにスマホ向けに最適化されつつも,アクション感や最大4人でのリアルタイム協力プレイなど“モンハンらしさ”を再現している。
タップとフリックだけで操作できるように剣士もガンナーも操作を最適化
ハンターのアクションは,画面中央下部にある「バーチャルスティック」(仮想ゲームパッド)だけでほとんど行える。バーチャルスティックをスライドさせるとハンターがその方向に移動し,攻撃はタップ(溜め攻撃は長押し),回避はフリックで行える。そのほかガードや,装備している武具によって異なる効果を持つ「武技」(※詳細は後述)は,それぞれ専用のボタンを使うことになる。
また本作では,モンスター(大型モンスターの場合は各部位)をタップするとターゲットをロックオンできる。カメラ視点は自動でターゲットを追尾するので,意識して操作を行う必要はない。
剣士の場合は,一度攻撃を開始すると自動でコンボがつながるようになっていたが,途中で回避行動などを行えば,コンボをキャンセルして別の行動を取ることが可能。コンボを最後まで出しっぱなしにすると,最後の攻撃を繰り出したあと硬直時間が発生してしまうので,タイミングを見計らって硬直をキャンセルすることが立ち回りのポイントになりそうだ。
残念ながら,今回は12の武器種すべてに触れる時間は取れなかったので,本稿ではその中から大剣/ハンマー/ランス/ガンランス/弓の5種類を使ってみた感触をざっとお伝えしよう。
なお,6月26日の発表会後に実施された試遊でプレイできたのは,12武器種のうち5種(片手剣/大剣/ランス/ハンマー/弓)だけだった。クローズドβテストで使用できる武器種に言及されていないので,全12武器種を使用できるかどうか,現時点では不明である。
※12:00頃追記:カプコンによれば,現時点ではクローズドβテストで12の武器種を使える予定とのこと。
大剣は大ダメージを与えられる溜め攻撃が強力で,モンスターに攻撃を当てたときの爽快感が極めて大きい。
ハンマーは溜めながらの移動ができるので,頭部を積極的に狙ってモンスターをめまい状態に陥らせるという戦法が取れる。
ランスは,攻防一体となるカウンター攻撃を繰り出せるアクションがあるのがポイント。攻撃した直後の回避行動はステップすぐに次の攻撃につなげられる。
ガンランスの場合,龍撃砲は溜め操作で撃てるようになっていたが,一度撃つとクールタイムが必要になるので連発はできない。通常の砲撃はコンボの中に組み込まれていて,任意には撃てない模様だ。
弓は3段階の溜め攻撃が可能で,溜めが長いほど強力な攻撃ができる。タップするとターゲットに向かって勝手に矢が飛んでいくのでお手軽だ。ただ,適正な距離(いわゆるクリティカル距離)で攻撃したかどうかでダメージ量が変わるという仕様だったので,非適正距離から攻撃してもダメージを与えられない点には注意が必要である。
そして,本作では「武技」と呼ばれる要素が用意されている。これはいわゆるアクティブスキルで,攻撃をするなどしてゲージを溜めると,モンスターに大ダメージを与えたり,体力を回復したり,ステータスを上昇させたりといった特殊効果を発動できる。
まとめると,今回体験した武器に限れば,アクションの難度は全体的にナンバリングタイトルよりかなり簡略化されている。しかし,モンスターの挙動次第で攻めるか守る(避ける)かを見極めるという,モンハンらしい駆け引きは損なわれておらず,しっかりと再現されているという印象だ。
武技については,本作における“狩猟”を変えるポイントになりそうだが,今回はそのごく一部しか体験できなかったので,現時点で評価するのはまだ時期尚早だろう。まずはクローズドβテスト参加者がどのように受け止めるかに注目したい。
マルチプレイで「ベリオロス亜種」と「クルペッコ亜種」を狩猟
モンハンファンにとっては,どのモンスターが狩猟できるか,とくにマルチプレイはどうなっているかが気になるところだろう。
モンスターは,現段階で「ブラキディオス」「イビルジョー飢餓」「ジンオウガ」「リオレウス亜種」「ベリオロス亜種」「ドボルベルグ亜種」「クルペッコ亜種」そして先述した「リオレウス豪火種」が登場することが明らかにされている(今回公開された画面写真では,リオレイア,ロアルドロス,ボルボロス,ディアボロスの姿も確認できる)。
マルチプレイはインターネット接続が前提になるが,最大4人でクエストをプレイできる。遅延などを感じることはとくになかったが,先行プレイのタイミングではサーバーに接続するプレイヤーの絶対数が少ないので,あまり参考にはならないだろう。これもクローズドβテスト以降,あらためて確認したいところだ。
ブラキディオス |
ジンオウガ |
リオレウス亜種 |
イビルジョー飢餓 |
ドボルベルグ亜種 |
今回挑戦できたのは,ベリオロス亜種とクルペッコ亜種の狩猟クエストだ。モンスターに対峙してみると,ベリオロス亜種は素速い動きや竜巻を起こすブレスなどでハンターを翻弄。クルペッコ亜種は,鳴き声で体力を回復するといった厄介な行動をしてくることが確認できた。プレイした限り,大型モンスターの攻撃やアクションは,ナンバリングタイトルをしっかりと踏襲している感じである。
ベリオロス亜種 |
クルペッコ亜種 |
クエストのフィールドは複数エリアで構成されており,小型モンスターを狩る狩猟エリアや,表示されたボタンをタップして素材を採取する採取エリアなどを順に進んでいき,最終エリアで大型モンスターを討伐するという流れになっている。そのため,大型モンスターを探してエリアを行き来する羽目にはならないのが大きな違いである。
体力の可視化については,シリーズ作品をプレイしたことがない人にすればありがたい仕様と言えるが,ファンの中には否定的な意見を持つ人もいるだろう。最終的にどのような形になるのかは不明だが,個人的には,オプションでオン/オフを切り替えられるようにしてほしいと思う。
クエストをクリアすると報酬を獲得でき,部位破壊をすれば報酬に反映されるという流れは,シリーズ作品と同様だ。ただ,武器や防具は素材を使って生産するのではなく(※強化はあり),クエストの報酬で獲得する形になる。
これはマルチプレイもストーリーモードも同じで,武器や防具が欲しければ,クエストをクリアしてドロップを狙うしかない。なおカプコンによれば,本作ではサービスイン後も含め,基本的に武器や防具の有料ガチャは用意しないとのこと。
基本プレイ無料である本作の課金要素を担うのは,「狩玉」というアイテムだ。有料で購入する以外にも,クエストの初クリア報酬などで入手が可能だという。
狩玉を消費することで,クエスト中のハンターの攻撃力と防御力を上昇させたり,クエスト報酬をより多く獲得したり,「オートモード」でクエストをプレイしたりといった用途に使えるとのこと。クエスト失敗時のコンティニューも行えるようだ。
なお「オートモード」は,クエスト中の狩猟や採取を自動で行ってくれるというもの。1日の間でオートモードを使える回数には限度があるのだが,狩玉を使えば,1日のうちに制限回数を超えて使用することが可能になる。
武器や防具のドロップを狙ったり,強化に必要な素材を集めたりするには,同じクエストを繰り返しプレイするというサイクルが生まれるわけだが,そこにプレイヤーが関わる時間を短縮するというのが,本作のビジネスモデルとなる模様だ。
また,何よりも特筆すべきなのがマルチプレイである。今回筆者は,カプコンのスタッフと一緒にプレイさせてもらったのだが,皆でワイワイと,ときに助け合いながら楽しめる感覚は,携帯ゲーム機のモンハンシリーズと同じだ。
本作の操作は片手でプレイできるようシンプルに簡略化されているので,アクションゲームが苦手な人でも簡単にコンボをつなげられる。そのため,モンハンを遊んだ経験がない人や,アクションゲームが苦手な人に「一緒に遊ぼう」と誘いやすそうだ。
冒頭にも書いたが,現在本作のAndroid版クローズドβテスター募集が行われており,4Gamer読者1000名分の参加枠を用意してもらっている。応募するだけでゲーム内アイテム「始まりの宝槌」(ハンマー)がもらえるので,本稿を読んで興味をもった人は,ぜひ以下のリンクからクローズドβテストに応募してみてほしい。
「モンスターハンター エクスプロア」公式サイト
「モンスターハンター エクスプロア クローズドβテスト」特設サイト
- 関連タイトル:
モンスターハンター エクスプロア
- 関連タイトル:
モンスターハンター エクスプロア
- この記事のURL:
キーワード
(C)CAPCOM CO., LTD. 2015 ALL RIGHTS RESERVED.
(C)CAPCOM CO., LTD. 2015 ALL RIGHTS RESERVED.
- モンスターハンター エクスプロア 公式ガイドブック~上級ハンターへの道~ (GameLife BOOKS)
- 価格:¥2,952円
- 本
- 発売日:1970/01/01
- モンスターハンター:ワールド - PS4
- 価格:¥1,900円
- ビデオゲーム
- 発売日:2018/01/26
- モンスターハンター:ワールド オリジナル・サウンドトラック
- 価格:¥3,214円
- ミュージック
- 発売日:2018/02/14
- モンスターハンターダブルクロス Nintendo Switch Ver.
- 価格:¥7,500円
- ビデオゲーム
- 発売日:2017/08/25