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「カードファイト!! ヴァンガード」,2019年5月3日と4日に開催された大ヴァンガ祭2019の大会レポートが公開
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印刷2019/05/16 15:42

リリース

「カードファイト!! ヴァンガード」,2019年5月3日と4日に開催された大ヴァンガ祭2019の大会レポートが公開

カードファイト!! ヴァンガード
配信元 ブシロード 配信日 2019/05/13

<以下,メーカー発表文の内容をそのまま掲載しています>

ヴァンガードの祭典!
大ヴァンガ祭2019大会レポート(ライター:神田一)

画像集 No.001のサムネイル画像 / 「カードファイト!! ヴァンガード」,2019年5月3日と4日に開催された大ヴァンガ祭2019の大会レポートが公開

2019年5月3日・4日の2日間にわたって開催された『大ヴァンガ祭×大バディ祭2019+しろくろフェス2019』。今年は会場を東京ビッグサイト青海展示棟へと変え、3つのTCG合同の開催となった。
総来場者数は、なんと2万人越え!
総計5500席を超えるファイトエリアを、全国のファイターが埋め尽くした。
『カードファイト!! ヴァンガード』では、最新カードを使用するスタンダード環境の「トリオファイト」と、過去のカードがすべて使用できるプレミアムスタンダード環境の「シングルファイト」の大会が行われた。
今回は、多くのファイターが激戦を繰り広げたトリオファイトを中心に、戦いの模様をレポートする。

■トリオファイトの環境
トリオファイトは、全国からなんと420チーム(1260名)が参加!
開始前に、2ブロックに分けて予選5回戦と決勝4回戦で各ブロックの優勝チームを決定するレギュレーションがアナウンスされた。

スタンダードの環境は、直近に発売された『Primary Melody』と『救世の光 破滅の理』の影響が大きく、多くのチームが《バミューダ△》と《かげろう》を採用していた。

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《バミューダ》は、安定性はやや低いものの圧倒的なパワーで優位に立てる【旋律】軸が人気。
《かげろう》は、豊富な除去に加えて、高いフィニッシュ性能を持つ「ドラゴニック・オーバーロード・ザ・グレート」を中心したデッキが多かった。
この2クランが、当日の環境を支配したと言っても過言ではないだろう。

■東京会場の“2連覇”をかけた熱戦
トリオファイトBブロック。
決勝トーナメントの会場に、その2人が座っていた。
《エンジェルフェザー》を使うSloR選手、そして《オラクルシンクタンク》を使うウズメ選手。
昨年11月、WGP2018東京大会のトリオファイトで優勝したチームの2人である。
今回は中堅に《かげろう》を使う強豪、みるたえ選手を加えたチームでBブロックの決勝にたどり着いた。

Bブロックの決勝で相対するは、大将のレヲ選手が率いるチーム。
先鋒のコナカワ選手は人気の《バミューダ△》を使用。
中堅のひらー選手、大将のレヲ選手は、それぞれ『救世の光 破滅の理』で強化された《ロイヤルパラディン》と《リンクジョーカー》を使用した、最新デッキを繰るチームだ。

先鋒のウズメ選手は、コナカワ選手と。
大将のSloR選手は、レヲ選手と。
そして中堅のみるたえ選手は、ひらー選手との対戦。

向かって左が、奥からウズメ選手、みるたえ選手、SloR選手。向かって右が、奥からコナカワ選手、ひらー選手、レヲ選手。
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最新デッキ同士の対戦となった中堅戦は《ロイパラ》のひらー選手でスタートした。後攻のみるたえ選手は、ライド後に少し考えてそのままアタック。クリティカルトリガーで、ひらー選手に2ダメージを与えてターンを終えた。
しかし、これはみるたえ選手には嬉しくないクリティカルだった。返しのターン、ひらー選手の手札には2枚の「ハイドッグブリーダー アカネ」が!リアガードに2体の「アカネ」を展開し、山札から「ぽーんがる」をコール。クリティカルが上がったヴァンガードの「ブラスター・ブレード」のアタックで、ダメージは2対2の同点となった。

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るたえ選手のクリティカルが、ひらー選手にカウンターブラストのコストを与えてしまった。
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ロイヤルパラディンで速攻をしかけるひらー選手。冷静なプレイングが光る。

ダメージは同点だが、盤面で大きく差をつけられたみるたえ選手。「ドラゴンフルアーマード・バスター」で1体を除去し、さらに自軍リアガードでリアガードへアタック。盤面の不利を取り返そうとする。

先攻3ターン目、ひらー選手は「騎士王 アルフレッド」にライド!山札から「ブラスター・ブレード」をコールし、再び戦線を整える。

山札から「ブラスター・ブレード」をコールし、戦線を再構築できる。
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ヴァンガードのアタックでクリティカルトリガーをゲットし、ダメージは3対4。ひらー選手が一歩リードした。

後攻3ターン目、みるたえ選手は「ドラゴニック・オーバーロード」にライド!さらに「ドラゴニック・バーンアウト」で、ひらー選手の盤面を除去していく。

アタックがヒットするとスタンド可能。逆転なるか!?
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ソウルブラストと【フォース】で強化された「オーバーロード」がアタックした時、ひらー選手が手札枚数を尋ねる。みるたえ選手の手札は3枚であることを確認すると、

「考えます」

と手札を確認し始めた。
が、ここでみるたえ選手は「オーバーロード」をスタンドに戻すと、アタックのやり直しを要請。ひらー選手が応じ、再度「ドラゴニック・ネオフレイム」「バーンアウト」でリアガードにアタックし、インターセプトを排除。
あらためて「オーバーロード」でアタック!1回目のアタックをノーガードしたひらー選手だったが、みるたえ選手はノートリガー。手札を捨てて「オーバーロード」をスタンドさせ、2回目のアタック。こちらは完全ガードで凌がれ、ターンエンド。ダメージは4対4。

先攻4ターン目、ひらー選手は再び「騎士王」にライド!2枚目の【フォース】を獲得し、戦線を整える。
ヴァンガード「騎士王」のパワー31000のアタックに対し、ガードをするかどうか、逡巡するみるたえ選手。
しかし「1枚貫通」とひらー選手が確認すると、計算を間違えていたのかシールドをやり直す。あらためて盤面を確認し、しばしの思考の末、みるたえ選手は宣言した。

ノーガード。

ひらー選手は、このドライブチェックでもクリティカルトリガー!
ダメージ4のみるたえ選手は、ここでヒールトリガーを引くことができなければ、敗北となってしまう。
しかし、この大ヴァンガ祭2019トリオファイト決勝戦の場で、勝利の女神がほほ笑んだのは《ロイヤルパラディン》を使用したひらー選手だった。

6ダメージ目が、入った。ヒールトリガーは、ない。

トリオファイトBブロック決勝戦、中堅を勝利したのはひらー選手!

中堅戦のあと、大将戦は《エンジェルフェザー》のSloR選手が粘り勝ち。曰く「【星骸】のデッキだったら危なかった」とのこと。(「真紅の奇跡 メタトロン」のトリガーチェックが反転させられるため)

ダメージゾーンを入れ替えつつ、追加のトリガーを狙える切り札だ。
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そして先鋒戦は長期戦となったが、ウズメ選手は中盤からコナカワ選手が使用した完全ガードなどの数を確認し、丁寧に攻めていく。【旋律】軸の高パワーを【プロテクト】の完全ガードでいなしつつ、最後は「ヴィクトリアス・ディアー」にライド!

ウズメ選手は相手の手札枚数などを確認し、6点目のヒールも考慮して動いていた。
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6枚目のダメージにヒールを引いたコナカワ選手だったが、残り3枚の手札では強化されたリアガードを止められず、ここで決着となった。

Bブロックで優勝した3人の中で、ウズメ選手とSloR選手にとってはWGPに続く2連覇。翌日のアジア選手権の出場権利をかけたAブロックとの決勝戦にも勝利し、見事日本代表として出場権を獲得したのだった。
ウズメ選手は翌日、惜しくも優勝は逃したものの3位と大健闘!
チームメイト2名は予選敗退となり、前日の疲れが残ってしまった結果となったか。

■優勝チームインタビュー
合計10戦の激闘を終えて優勝した3名
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―――今日の戦いを終えて、優勝された今の感想をお願いします。

ウズメ「正直、絶対優勝できると思って来ていました。この日のために、東京にも何度も足を運んで大会に出て調整をしていたので」
SloR「ウズメは今日と明日、最前列のチケットを取れた声優のライブもキャンセルしたし、何もかも捨ててヴァンガードにかけて来たよね(笑)」

みるたえ「僕はCSとかだとけっこう勝ってるんですよ。ただ公式の大会ではなかなか結果が出せていなかったので、ようやくって感じです」

SloR「マジで僕もヴァンガードにかけてるんで。これで優勝して、世界大会も勝って、ヴァンガードで就職するつもりです」

―――今回の大会は《バミューダ△》がとても多かったのですが、今回チームで《バミューダ△》を使わなかった理由は何でしょうか?

みるたえ「《バミューダ》は勝てる時はプレイヤーのスキルに関係なく勝てて、負ける時はプレイヤーのスキルでフォローしようがないんです。そういう意味では限界が知れてるというか。
あとはG3の配分も多いから、どうしてもあのデッキの負け方は運になっちゃう」
SloR「回ったら最強、みたいな。ただこの3人にスキルに関係ないデッキを握らせるのはありえないなって感じで」
ウズメ「このために、この3人をそろえたので」

SloR「今回選んだデッキは、頑張れば《バミューダ》に勝てるデッキですね。今の環境は《バミューダ》と《かげろう》って【フォース】が強い分、【アクセル】がめっちゃ減ってるんですよ」
ウズメ「今日は《ノヴァ》に当たったけど、それくらい」
SloR「【フォース】が多い環境に、こっちも【フォース】で1/2になるより、有利を取れる【プロテクト】と、プレイングで勝てる《かげろう》で」

―――チームメンバーはそれぞれ違う地域にお住まいですが、調整などはどのようにされましたか?

SloR「カードショップに毎日行くとかじゃなくて、課題を決めて集中してやってますね」
ウズメ「週に何度か大会に出て、確認事項をLINEで報告して結果を共有する感じですね。『自分はこうだった』『俺もそうだった』みたいな」
SloR「僕はすぐ近くに調整相手がいるんで、座椅子と机を買って調整をしてますね。フリー対戦は時間がもったいないのであまりやらないです。大会に勝つための調整だけ」
ウズメ「たまに直接会って、チーム戦に出るのが面白いから。チーム戦じゃなかったら、わざわざ東京には来ないですね」
SloR「わかる。チームって楽しいよな」
みるたえ「僕は秋葉原のショップとかに行くことが多いです。たぶん二人よりはショップに行ってるかな。僕は対戦相手の表情とかも戦略に組み込んでるんで、ネット対戦だけじゃ足りないんです」

―――なるほど。効率的な調整が、今回の結果にもつながったわけですね。では最後に、明日のアジア選手権に向けた意気込みをお願いします。

ウズメ「普段は戦わないチームメイトと対戦するのが楽しみです。特にSloRとは何回やっても勝てなかったんで、勝ちたいですね」

みるたえ「僕も同じですね。この中から優勝を出したい」

SloR「日本で一番強い3人を集めたと思ってるので、たぶん対戦することになると思ってます。ただ、僕は自分で結果を残したいですね!」

―――ありがとうございます。あらためて、今日は本当におめでとうございます!

日本代表となったチームの3人は、翌日のアジア選手権に出場。
その大舞台で、なんと1回戦目にウズメ選手とSloR選手がマッチングされることになった。

両者ともに【プロテクト】で一歩も譲らない最終盤、ウズメ選手のダメージとドロップをすべて確認したSloR選手が動く。
「完全ガードをあと1枚握られてたら負け!残り数枚の山札に残ってたら勝ち!」という賭けに出たSloR選手だったが、ウズメ選手の手札には完全ガードの「ミス・ミスト」が。
念願の勝利をあげたウズメ選手は、その勢いで予選を全勝。
決勝トーナメントで《バミューダ△》に負けてしまったものの、3位決定戦では《オラクル》同士の対決に勝利し、3位入賞を果たしたのだった。

■プレミアムスタンダードの環境
Pスタンダードでも《バミューダ△》を使用するファイターがやや多い結果となった。
とはいえ、使用者数の差はあまり大きくはなく、様々なクランが使用されている状況だ。
プレミアムスタンダードでは、使用するデッキのクランというよりはファイターの技量が試される環境となった。

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■長い道のりを経た《ロイヤルパラディン》の優勝
決勝トーナメントにもいろいろな種類のデッキが勝ち残る混沌とした環境の中、勝ち残ったのは《ロイヤルパラディン》を使用するさむらい。選手!
Pスタンダードの優勝者にも、インタビューを試みた。

群雄割拠のプレミアムスタンダードを《ロイヤルパラディン》で駆け抜けたさむらい。選手
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―――優勝おめでとうございます!今日の大会の感想をお聞かせください。

さむらい。「運が良かった、というのが感想ですね。苦手なクランと当たらなかったので」

―――ちなみに苦手なデッキというのは?

さむらい。「《ぬばたま》の【支配】軸です。友達が使うデッキなんですが、毎回勝てなくて。今日は当たったらしょうがないと割り切って臨みました」

―――今日、一番印象に残ったシーンを挙げると?

さむらい。「予選3回戦目かな?手札が良くて、開始5分で勝てた試合は印象に残っています。「アルフレッド・アーリー」からコールした「ブラスター・ブレード」に、「ターナ」でライドした「モナークサンクチュアリ」、それに「フローラルパラディン ふろうがる」が3体並んで……」

「モナーク」で強化された「ブラスター・ブレード」が「ふろうがる」の能力でスタンドし、何度もアタックできる。
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―――それは確かにすごいですね!「ブラスター・ブレード」が4回アタックして……

さむらい。「それに「モナーク」もクリティカル2で(笑)。今日のMVPを挙げるなら、この「モナーク」ですね。毎回手札に来てくれたので」

―――今回《ロイパラ》を選んだ理由は何でしょうか?

さむらい。「《ロイパラ》は初期から使っていたんです。ヴァンガードは最初からやっているんですが、ずっと《ロイヤルパラディン》を使ってて。スタンダードで「アルフレッド」と「ブラスター・ブレード」を軸にしたデッキができて、嬉しかったです。
実はPスタンダードでは《ロイパラ》だけで3デッキ組んでいるんですが、どれも楽しいですね。『プレミアムコレクション』の「セイント・オブ・ツインソード」で、さらに「裏スター・ブレード」が強化されるので、それも楽しみです!」

能力で「ブラスター・ブレード」と「ラルース」をコール可能。「ラルース」は「ふろうがる」をコールできる
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―――今日は最初期から使い続けた《ロイパラ》での優勝だったわけですね!あらためて、おめでとうございます!

さむらい。「ありがとうございました!」

■BCF2019、開幕
次なるイベントは、6月に博多で開催されるBCF2019(ブシロードカードファイト2019)。今年は博多・仙台・大阪・札幌・名古屋の全国5か所で、トリオファイトとシングルファイトが繰り広げられることになる。真夏の最強ファイター決定戦!今年も、熱い戦いに期待しよう。

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「カードファイト!! ヴァンガード」公式サイト

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