連載
不労所得ライフも意外と大変? スマホ向けマンション経営シミュレーション「お住まい夢物語」を紹介する「(ほぼ)日刊スマホゲーム通信」第531回
スマートフォンには相当な数のゲームが存在しているが,「じゃあ,どれが面白いの?」「そもそも,数が多すぎて好みのタイトルが探せない!」と思っている人も少なくないはず。 そんな問題を解決すべく,スタートした連載が「(ほぼ)日刊スマホゲーム通信」だ。話題の新作タイトルからネタ要素多めのオモシロ系まで,スマートフォンのゲームを片っ端からプレイして(ほぼ)毎日お届けする。
本日の「(ほぼ)日刊スマホゲーム通信」では,マンションの管理人となってさまざまな部屋を管理し,住民たちを見守る作品「お住まい夢物語」(iOS / Android)を紹介しよう。細部までしっかり描かれたドットグラフィックスや,丁寧に作り込まれたゲームシステムが特徴となっている作品だ。
iOS版「お住まい夢物語」ダウンロードページ
Android版「お住まい夢物語」ダウンロードページ
プレイヤーの目的はマンションのオーナーとなり,和洋折衷さまざまなテイストの部屋を作りながら住人を入居させ,その家賃収入によってさらによい住まいを作っていくこと。最終的に20年経過した時点で,住民の幸福度や,クリアしたミッションなどからスコアが算出される。
とはいえ内装の指定や家具の配置といった部屋作りはすべてプレイヤーが行えるので,箱庭的な楽しみもある。間取り図を眺めるのが好きという方は,スコアよりも自分のこだわり優先で部屋を作ってみるのもいいかもしれない。
基本的なサイクルは部屋に家具を配置し,入居者を募集して家賃回収,貯まったお金でマンションを増築して新たな部屋を……という感じだ |
休日の見学会に来た人が部屋を気に入れば,めでたく入居となる。このあたりも実際の流れを踏襲していて,なかなか凝っている |
さて,本作で出来ることはかなり多いのだが,まずは最初からある空き部屋を改装し,少しずつ人が住めるようにしていこう。家具にはそれぞれ「追加家賃」と「維持費」が定められており,家具を置けば置くほどその部屋の家賃と維持費が上昇。家賃は住人が,維持費はプレイヤーが支払わなければならないため,家賃=維持費という状態だと収支がプラスマイナスゼロとなる。そのため,いかに維持費を抑えて家賃を上げるかという部分がプレイのカギとなるのだ。
家賃を払ってくれる住人には「収入」が設定されており,当然ながらこれを超える金額を払うことはできない。そのため,部屋の家賃と収入が釣り合うよう,最初は最低限のものだけ配置するといいだろう。なお,この世界では,風呂やトイレなど,人間として必須と思われる設備がなくても暮らせるようなので,とくに気にする必要はない。学生やフリーターは収入が低いので,彼らが就職したら家具の追加を考えよう。家具は使われる度にポイントが溜まり,MAXになるとレベルアップして家賃が上昇。住民の職業も期間によってレベルアップし,住民の収入も上がる。
すべての部屋が埋まったらつぎは「増築」。さらに部屋を増やし,より多くの住人を受け入れられるようにしていこう。
条件を満たすと新しい家具を「研究」できるようになる。研究が終われば,晴れてその家具が設置できるように。一番ワクワクする瞬間だ |
ときには住人から「相談」を受けることも。どのように返答するかでその結果も変わる。うまくいけば「称号」を獲得でき,住人の収入がアップ! |
できることは多いが,部屋数が増える後半はひとつの部屋に割ける時間が少なくなり,どうすべきか迷いがちになるだろう。家賃の回収率を100%に近づけるのか,称号やトロフィーを埋めていくか,入居者の職業を網羅するか,大きな目標をまずはひとつ立て,それに向かえるよう少しずつ改善していくのが堅実だろう。もちろん,理想の部屋を追求すべく,レイアウトにこだわるというのもいい。
ほかにも本稿では紹介しきれない要素が多々あり,実際にゲームを始めるとあっという間に時間を奪われてしまう本作。終盤は放っておいてもガンガン家賃が入るので,攻めた部屋作りもできるようになり,さらに楽しくなる。ユーザーインタフェースが細かいので,スマートフォンの小さい画面での操作性はやや難があるものの,こういうチマチマした箱庭作りが大好きという人にはピタリとハマるゲームではないだろうか。
著者紹介:トリスター/目代将規
ゲームやアニメの書籍企画,編集,シナリオライティングや広告制作なども手がける編集プロダクション「トリスター」所属。スマートフォンならではのゲームや,一瞬で遊べてしまうゆるいゲームが大好物。好きなゲームのジャンルはRPGとアドベンチャー。“モンハン”好き。
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