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ハロー!Steam広場 第57回:野心に満ちた冒険者を使い捨てる,ストレスフルなローグライクRPG「Darkest Dungeon」
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印刷2015/02/13 12:00

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ハロー!Steam広場 第57回:野心に満ちた冒険者を使い捨てる,ストレスフルなローグライクRPG「Darkest Dungeon」

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「すちーむ」ってなぁに?とこの期に及んでまだ言ってる残念な子も集まれー! 「ハロー Steam 広場」は,PCゲームのダウンロード販売サイトSteamでリリースされた気になるタイトルやニュースを,筆者の独断と偏見でピックアップして紹介する,とっても有意義なコーナーだ。毎週欠かさずチェックすれば,ストレスを溜めて“何か”に目覚める上級Steamerにジョブチェンジできるかも。

 ハロー!Steam広場 第57回は,“ストレス”をテーマにしたローグライクRPG「Darkest Dungeon」をメインに紹介しよう。プレイヤーは,ダンジョン内で起こるさまざまなアクシデントにストレスを覚える冒険者達をうまくコントロールして,攻略を目指すことになる。このほか,浮世絵風のグラフィックスが特徴的な対戦ゲーム「Kiai Resonance」もあるので,お見逃しなく。



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ダンジョンに送り込まれる冒険者達の“ストレス”をテーマにしたローグライクRPG「Darkest Dungeon」


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 アーリーアクセスとは,開発途中のゲームを購入して,デバッガー兼プレイヤーとして参加できる,Steamの販売形態の1つだ。今回は,カナダのインディーズ系デベロッパRed Hook Studiosが手掛ける,ダークファンタジーな世界を背景にしたローグライクRPG「Darkest Dungeon」を紹介しよう。

 本作の舞台となるのは,5つのダンジョンと,冒険者が集う寂れた町が存在する荒れ果てた土地「The Darkest Estate」。プレイヤーは,町で雇った冒険者達をダンジョンに送り込み,持ち帰ってきたお金や物資を使って施設をアップグレードしつつ,最終ダンジョンとなる「Darkest Dungeon」を攻略するための準備をしていくのだ。

強い線で描かれるコミックテイストなグラフィックスも,本作のダークな世界観を引き出すのに一役買っている
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 ダンジョンに挑むのは,町で雇った4人の冒険者であり,彼らの指揮を取るのはもちろんプレイヤー自身だ。ダンジョン内での移動は横方向のみとなり,一見すると横スクロールタイプのアクションゲームにも見えるが,戦闘はRPGらしくターン制になっている。

戦闘では攻撃をする前に,与えるダメージ値などが把握できるため,ある程度なら戦略も立てられる
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 冒険者達が持つ攻撃スキルには,それぞれ射程が決められており,自身が隊列のどこにいるかで,敵隊列の先頭から何番目の敵を攻撃できるかが決まってくる。
 したがって,近接攻撃が多くタフな戦士はなるべく先頭に,遠距離攻撃は得意だが体力は低い魔法使いやレンジャータイプなら後方に置くといいだろう。

戦闘中は使用するスキルや,敵の攻撃によって隊列の入れ替わりが頻繁に起きる。体力の低いキャラクターが先頭に引っ張り出されてしまった場合は,慌てずに後衛のキャラクターでカバーしていこう
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 本作の大きな特徴となるのがストレスシステムだ。冒険者にはステータスの1つとしてストレス値が用意されており,ダンジョン探索中に起こるさまざまなアクシデントによってこれが蓄積されていくのだ。
 ストレスを溜めすぎた冒険者はやがて発狂し,プレイヤーの指示を聞かなくなったり,暴言を吐いてほかのメンバーにストレスを与えたりするなど,パーティにとって厄介な存在になってしまう。

メンバー1人の発狂は,パーティの全滅につながる。危ないと感じたらリタイアしてダンジョンを抜けよう
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 ストレスは,町の施設で解消できるのだが,それにはお金がかかるうえ,施設に入れた冒険者は次のダンジョンに連れていけないというペナルティもある。一度ダンジョンに向かわせると,それなりのストレスを溜めて戻ってくるので,同じ冒険者を続投するのはなかなか難しい。

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 一度溜まってしまったストレスを減らすのは容易ではないが,ストレスの上昇を抑える方法はある。その1つとして用意されているのが“たいまつ”だ。画面の上部にあるゲージでは,たいまつが照らしている範囲を数値(初期値は100)で確認できる。これが76以上あれば,暗がりを歩くことで上昇するストレスを抑えられ,モンスターに不意打ちされることも減り,安心してダンジョンを歩けるというわけだ。
 なお,ダンジョンを進むたびに明かりは少しずつ弱くなるので,定期的に数値を確認して,必要であれば追加のたいまつを燃やそう。

たいまつはダンジョンを潜る前に立ち寄るショップで購入可能だ。冒険者達の生命線でもあるので,大量に買っておこう
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 ダンジョンは,目標を達成するか,リタイアすることで脱出できる。とくに後者は,冒険者のステータスが低い序盤では頻繁に行うことになるだろう。幸いリタイアしても,それまでに集めたお金や物資は持ち帰れるのだが,その代わりに,途中で断念したということがストレスになってしまうデメリットも存在する。

冒険者が持ち帰った物資は,施設のアップグレードに利用できる。序盤は雇用できる冒険者を増やすため,「Stage Coach」をどんどん強化していこう
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 また,ダンジョンから出る時にトラウマを発症したり,おかしな特性が付与されたりすることもあり,こういった悪い特性が付くとステータスが低下してしまう。
 悪い特性が付き過ぎた冒険者は非常に扱い難くなるため,さっさと切り捨てたいところ。新しい冒険者は無料で雇えるので,ストレスの治療にお金のかかる冒険者はクビにして,元気のある冒険者をどんどん使っていこう。

ダンジョン内で死体を見過ぎたせいか,戦士Meverelは「Necromania」に目覚めてしまったようだ。逆に,戦士Tailleboisは,厳しい戦いを乗り越えたことで,タフさに磨きがかかっている
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 自分の指示でダンジョンに向かわせておいて,精神的に病んだ状態で戻ってきたら切り捨てる。やっていることはかなりの外道だが,これこそが序盤の資金不足を乗り切る方策なのだ。感情に流されていては,最終ダンジョンであるDarkest Dungeonにはたどり着けない。心を鬼にして目的を果たそう。ふふ,ふふふ。キミ,明日からダンジョンに行かなくていいよ。

本格的に冒険者を育て始めるのは中盤以降で構わない。とにかく序盤は施設のアップグレードに注力しよう
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 よくよく考えてみれば,常に死と隣合わせのダンジョンでストレスが溜まるのは至極当然のこと。その当然をあえてシステムに落とし込んだのが本作なのだ。
 溜まったストレスがそのまま病になるという,ほかのゲームでは見慣れない指向のシステムによって,ゲームの難度は相当高くなっているが,ダークファンタジーなRPGとしては,心地よい難度とも言えるので,興味が湧いた人はぜひ挑戦してみてほしい。


「Darkest Dungeon」Steamページ(1980円)



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浮世絵風のグラフィックスが特徴的な対戦ゲーム「Kiai Resonance」


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 「こんなゲームをリリースしたい」という開発者に対して,ユーザーが賛成か反対かを投票できるサービスがGREENLIGHTだ。今回は,absorbrealityが手掛ける「Kiai Resonance」を紹介しよう。
 本作は,武士同士の決闘を描いた対戦ゲームだ。勝負は一太刀で決まるという緊張感の高いものになっており,プレイヤーは相手の構えから繰り出される攻撃を予測しながら立ち回るのだ。


 上のムービーを見れば分かってもらえると思うが,本作の特徴は,浮世絵をそのまま動かしているかのようなゲームの描画にある。決闘場面では,すれ違いざまの一太刀で勝負を決めるという,時代劇などではおなじみのシーンも演出されており,フレーム数の少ないキャラクターモーションもなかなか良い味を出している印象だ。

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 本作には,ほかのプレイヤーと太刀筋を競い合うミニゲームも用意されており,ローカルでの画面分割と,ネットワークを通じたオンラインプレイの両方に対応しているようだ。現在はGREENLIGHTの通過待ちだが,公式サイトでは4.99ドルで購入できるので,浮世絵風のグラフィックスに興味をそそられた人はお試しあれ。

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「Kiai Resonance」GREENLIGHTページ

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