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ハロー!Steam広場 第77回:アクセル全開でゴールを決める自動車サッカー「Rocket League」
「すちーむ」ってなぁに?というよい子のみんな集まれー! 「ハロー! Steam 広場」は,PCゲームのダウンロード販売サイトSteamでリリースされた気になるタイトルやニュースを,筆者が独断と偏見でピックアップして紹介する,とっても有意義なコーナーだ。毎週欠かさずチェックすれば,ライブラリがプレイ時間1分未満のゲームで埋め尽くされている上級Steamerにジョブチェンジできるかも。
ハロー!Steam広場 第77回は,自動車を使ってサッカーをする「Rocket League」をメインに紹介しよう。プレイヤーは,競技用に用意されたマシーンに乗り込み,巨大なボールに車体をぶつけて,相手のゴールにボールを叩き込むのだ。このほか,架空のタワーマンションでバーチャル生活を満喫できる「TOWER UNITE」もあるので,お見逃しなく。
ルール無用のお祭り感が暑い夏を盛り上げる。自動車サッカー「Rocket League」
今回は,サンディエゴを拠点とするゲームデベロッパPsyonixの「Rocket League」を紹介しよう。本作は,自動車でサッカーをするというアイデアを形にしたスポーツゲームだ。その昔,Top Gearという番組が,リアルでこれをやっていたような気がする。
ルールは,コート上の巨大なボールに車体をぶつけて,相手のゴールにボールを叩き込み,ゴールの点数を競うシンプルなものだ。ファールやオフサイドといった反則ルールが存在しないので,とにかくやりたい放題だ。
試合は最大8人で行われ,ゲーム内では3人対3人がSTANDARDとされている。ちなみに,最大人数の4人対4人はCHAOSと名付けられており,計8台の車がボールを巡って入り乱れる光景は,まさに混沌と呼ぶにふさわしい。
ルールと同様に操作性も非常にシンプル。車の操作は[W/A/S/D]キーで行い,右クリックでジャンプ,左クリックでブーストといった感じだ。
ルールこそ違えどベースとなっているのはサッカーなので,試合では相手よりも先にボールに触れることが重要になる。したがって,空中に浮き上がったボールに対して有用なジャンプと,通常よりも速いスピードで走れるブーストは,試合の行方を決めるカギとなるアクションといえるだろう。
本作ではボールが車体にぶつかると,その衝撃で弾かれてしまうのでドリブルができず,常にルーズボール状態だ。ただ,そのぶんボールに触れる機会も多くなるので,初心者にも活躍するチャンスが十分に訪れるのが面白いポイント。
思った方向に飛んでくれないボールにやきもきすることも多いが,だからこそ狙い通りにシュートが決まった時の爽快感は格別だ。
ゲームモードは,世界中のプレイヤーと競う「PLAY ONLINE」と,CPUを交えてのローカルプレイが楽しめる「EXHIBITION」,そして,CPUとチームを組んでシーズンを戦い抜く「SEASON」の3種類だ。
なお,本作におけるメインモードともいえるPLAY ONLINEでは,試合の結果でプレイヤーのランクが変動する「RANKED」と,気軽に対戦が楽しめる「PLAYLISTS」2つが用意されている。
残念ながら日本にはサーバーがないため,ONLINEでは北米かヨーロッパに置かれたサーバーを使って試合をすることになるが,北米サーバーでプレイしてみた限りラグはほとんど感じられなかった。また,マッチングも非常にスムーズで,一試合も6分ほどで終わるため,サクッと楽しめるのが嬉しいところ。
オフラインモードである「SEASON」は,味方のCPUとチームを結成して,決められた期間中に行われる試合を勝ち抜いていくというもの。期間は自分で指定できるので,長めに設定しておけばじっくりと遊べるし,チームにも愛着が湧いてくるはずだ。
オンライン・オフラインを問わず,ゲームをプレイするとプレイヤーのレベルが上がっていき,それに応じて車のカスタマイズパーツが手に入る。手に入れたパーツはガレージで確認でき,それを使って車のビジュアルを自分好みに改造することが可能だ。ちなみに,パーツの組み合わせは100億通り以上もあるという。
Rocket Leagueは,まじめにプレイするスポーツゲームというよりは,お祭り感を味わう作品といった感じだ。頭を空っぽにして車をボールに突っ込ませているだけでも,ストレス発散になって面白いので,興味のある人はぜひ遊んでみてほしい。
「Rocket League」Steamページ(1980円)
架空のタワーマンションでバーチャル生活を満喫できる,コミュニティベースのシミュレーションゲーム「TOWER UNITE」
「こんなゲームをリリースしたい」という開発者に対して,ユーザーが賛成か反対かを投票できるサービスがGREENLIGHTだ。今回は,アメリカのゲームデベロッパPixelTail Gamesが手がける「TOWER UNITE」を紹介しよう。
本作は,架空の世界に建てられたタワーマンションで,バーチャル生活を満喫できるというシミュレーションゲームだ。オンライン上に構築されたこのマンションには,世界中のプレイヤーが生活しており,彼らとのコミュニケーションを通じて,さまざまなアクティビティを楽しもうというのが本作のコンセプトとなっている。
イメージとしては,「PS Home」や「Second Life」に近いが,ベースとなっているゲームは,ValveのMODエディタ「Garry's Mod」の人気MOD「GMod Tower」だ。
The Condosと呼ばれるプレイヤーの居住区の周辺には,パブリックプールやボーリング場,クラブ,カジノ,ショートゴルフ場といったアミューズメント施設がたくさん用意されており,ほかのプレイヤーと一緒に楽しめるとのこと。人間チームと幽霊チームに分かれて戦う対戦ゲームなどもあるようだ。
ゲームは,15ドルの買いきりとなっており,GREENLIGHTの紹介ページでは,Microtransactions(いわゆるゲーム内課金にあたるもの)などは存在しないとアピールされている。また,クラウドファンディングサイト「INDIE GOGO」では,目標金額の5万ドルをすでに達成しており(関連ページ),期待と注目度の高さがうかがえる。
すでにGREENLIGHTを通過しており,予定では2016年中旬に発売予定となっているので,興味のある人はフォローリストに追加して,今後の動向に注目しておこう。
「TOWER UNITE」GREENLIGHTページ
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