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ハロー!Steam広場 第109回:Minecraftな世界でゼルダ風のアクションが楽しめる「Portal Knights」
「すちーむ」ってなぁに?というよい子のみんな集まれー! 「ハロー! Steam 広場」は,PCゲームのダウンロード販売サイトSteamでリリースされた気になるタイトルやニュースを,筆者が独断と偏見でピックアップして紹介する,とっても有意義なコーナーだ。毎週欠かさずチェックすれば,操作キャラクターが水中にいる間は,自分も呼吸を止めて一体感を楽しむ上級Steamerにジョブチェンジできるかも。
ハロー!Steam広場 第109回は,Keen Gamesが手掛ける「Portal Knights」をメインに紹介しよう。本作は,サンドボックスで構築された浮遊島を舞台に,モンスターと戦ってキャラクターを育てたり,資源を採取して家具や武器を作ったりして,自分だけの生活を満喫できるアクションRPGだ。このほか,夜の校舎を舞台に,女子生徒達と一緒に幽霊から逃げ回るホラーアドベンチャー「White Day」もあるので,お見逃しなく。
Minecraft風な世界で戦闘も生活も楽しめるアクションRPG「Portal Knights」
アーリーアクセスとは,開発途中のゲームを購入して,デバッガー兼プレイヤーとして参加できる,Steamの販売形態の1つだ。今回はドイツのゲームデベロッパKeen Gamesが手掛ける「Portal Knights」を紹介しよう。
本作は,あらゆるものを破壊・創造して,自分だけの世界を作り上げていくサンドボックス型のアクションRPGだ。ゲーム内には,森や砂漠といった環境や,そこに生息するモンスター,そして採れる資源などが異なる浮遊島がいくつも存在する。プレイヤーはそれらを結びつける古代のポータルを使って,各島々を自由気ままに冒険していくわけだ。
島に自生する植物や鉱石を採取して,家具や武器を作るといったクラフトシステムは,同系統の作品を好んで遊んでいる人にとってはおなじみの要素だが,このゲームのポイントはそこだけではなく,三人称視点でのプレイを主軸にしているという点と,アクションに力を入れているという点にもある。直近のタイトルで言えば「ドラゴンクエストビルダーズ」に雰囲気は近い。
アクションの見せ場となる戦闘では,モンスターを攻撃しようとすると自動的にターゲットがロックされ,それと同時にレターボックス(黒帯)が表示されるという,シネマティックな演出が施されている。また,ロックしたターゲットを軸にキャラクターが動いてくれるので,カメラ操作を意識せずに,戦いに集中できるのも嬉しいところだ。
冒険の舞台となる浮遊島の1つ1つは基本的にそこまで広くないうえ,前述したとおり採れる資源も決まっている。そのため,プレイヤーは島のどこかに造立された古代のポータルを使って,探索できる島をどんどん増やしていかなければならない。
古代のポータルを起動するには,空洞の部分に「Blue Portal Stone」と呼ばれるブロックアイテムを6つ置く必要があり,これはモンスターを倒したときにドロップする「Blue Portal Stone Shard」から作成できる。
アイテムを作るのに欠かせない作業台やかまどには,それぞれレベルが設定されており,レベルアップに必要な数の素材を放り込むことで,作成できるアイテムの数が増えていく。上質な素材を使った採掘道具はもちろん,強敵と互角に戦うための武器も作れるようになるので,工作施設のレベル上げは優先して行いたいところ。
工作施設のほか,プレイヤーキャラクターにもレベルの概念が存在する。モンスターとの戦闘などを通じてキャラクターのレベルが上がると,基礎ステータスが上昇するほか,一定レベルごとにタレントが選べるようになる。タレントはキャラクター作成時に決めた職業によって効果が異なり,ウォリアーならヒットポイントや防御力が上がりやすいといった感じだ。ちなみに職業は,ウォリアー,レンジャー,メイジの3種類から選択できる。
本作は最大4人での協力プレイにも対応しており,友達を自分のゲームに招待して,一緒にダンジョンを探索したり,力を合わせて強敵に挑んだり,集めた素材を持ち寄って家を建てたりといったことも可能だ。
まだアーリーアクセスの段階にあるとはいえ,ビジュアル的な完成度は非常に高く,あとはRPG要素をどこまで煮詰められるかといったところだろう。順調に開発が進めば,2016年内にも正式にリリースされるとのことだが,開発の進捗はプレイヤーのフィードバックにもかかっているので,興味のある人はゲームを購入して,発見した不具合や,ゲームに関する意見をどんどん送ってあげてほしい。
「Portal Knights」Steamストア(1480円)
夜の校舎を舞台に,幽霊から逃げつつも女子生徒との恋愛も楽しめちゃうホラーアドベンチャー「White Day」
「こんなゲームをリリースしたい」という開発者に対して,ユーザーが賛成か反対かを投票できるサービスがGREENLIGHTだ。今回は韓国のデベロッパ,ROI GAMESが手掛ける「White Day」を紹介しよう。
本作は,迷宮と化した夜の学校に閉じ込められた主人公と女子生徒達が,力を合わせて校舎からの脱出を目指す学園ホラーアドベンチャーゲームだ。この作品自体は,Sonnoriが2001年に韓国でリリースした「White Day a Labyrinth named School」をリメイクしたものであり,Android版がすでにGooglePlayにて配信されている。
プレイヤーは脱出の手掛かりを見つけるため,夜の校舎を一人称視点で探索しつつ,そこに潜むさまざまな危険から逃げ回ることになる。舞台が夜の学校ということで,何が危険なのかはお察しのとおりだが,本作では幽霊のほかにも,狂気に満ちた守衛さんが校舎を徘徊しており,彼からも見つからないように進まなければならない模様。
ホラーゲームでありながらも,女子生徒との恋愛ストーリーもしっかりと描き上げているのも特徴の1つで,プレイヤーの選択と行動によりシナリオが変わる「マルチエンディング」システムを採用されているという。ちなみに,エンディングは7パターン用意されているようだ。
2015年には,PlayStation VR向けタイトルとしても発表されており,今回GREENLIGHTに登録されたということで,PCゲーマーとしてはOculus RiftやHTC Viveへの対応にも期待したいところだ。リリースは2016年早期を予定しているということなので,興味のある人は“いいね”を押しておこう。
「White Day」GREENLIGHTページ
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