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ハロー!Steam広場 第111回:Warhammerワールドで海賊としての人生を謳歌する海戦アクションゲーム「Man O' War: Corsair」
「すちーむ」ってなぁに?というよい子のみんな集まれー! 「ハロー! Steam 広場」は,PCゲームのダウンロード販売サイトSteamでリリースされた気になるタイトルやニュースを,筆者が独断と偏見でピックアップして紹介する,とっても有意義なコーナーだ。毎週欠かさずチェックすれば,VR上の椅子に意地で座って,ふとももがパンパンに張る上級ボディビルSteamerにジョブチェンジできるかも。
ハロー!Steam広場 第111回は,Warhammerの世界観をベースにした海戦ゲーム「Man O' War: Corsair」をメインに紹介しよう。プレイヤーは,どの勢力にも属さない一端の海賊船長となり,危険に満ちたWarhammerの海を冒険することになる。このほか,中国武術をアクションとして取り入れた武侠RPG「The Wind Road」もあるので,お見逃しなく。
Warhammerワールドの大海原で海賊としての人生を謳歌する海戦ゲーム「Man O' War: Corsair」
アーリーアクセスとは,開発途中のゲームを購入して,デバッガー兼プレイヤーとして参加できる,Steamの販売形態の1つだ。今回は英国のゲームデベロッパ,Evil Twin Artworksが手掛ける「Man O' War: Corsair」を紹介しよう。ちなみに同社は,第33回で取り上げた海戦ストラテジー「Victory at Sea」を手掛けたデベロッパでもある。
そんなEvil Twin Artworksの新作となる「Man O' War: Corsair」も,これまた海戦をテーマにした作品だ。登場する船のほとんどが帆船なので,一見すると中世ヨーロッパ時代が背景のように思えるが,実は本作,れっきとした“Warhammerユニバース”に属する作品である。事実,大海原を航海していると,トレビュシェットで武装し,船首像にドリルを取り付けた,オークの禍々しい船団に出くわすこともしばしば。
ちなみにMan O' War: Corsairは,Evil Twin Artworksが生み出したオリジナルのWarhammerワールドというわけではなく,1993年にGames Workshopから発売されたボードゲーム「Man O' War」が元となっている。Warhammerにおける,海戦をテーマにした世界観は,だいぶ前から存在しているのだ。
登場する勢力も,帝国やエルフ,ブレトニアなどおなじみの顔揃いなのだが,現時点でゲーム内に実装されているプレイアブル勢力は,どこにも属さないIndependentのみだ。ただ,各勢力の船自体は特定の港で買えるので,頑張ってお金を稼げば,帝国のイカした戦艦に乗ることも夢ではない。
では,そのお金をどうやって稼ぐのかという話になるわけだが,ゲームの軸となるのが海戦なので,ほかの船から略奪したものを,港で売り払うというアウトローな稼ぎ方がメインになる。各港にある特産品を貿易して地道に稼ぐという手もあるのだが,せっかくWarhammerワールドでど派手な海戦が楽しめるのだから,ここは海賊プレイに徹するのが一番だろう。
戦闘自体は非常にシンプルだ。帆船操作中は,右クリックで砲撃体勢モードになり,クリックしている間は,船の側面から砲撃の弾道予測が矢印状に伸びていく。そのまま,矢印の先が相手の船と重なるように舵を切って狙いを付け,当たると確信できたら左クリックで砲撃するといった具合だ。
また,海賊同士の戦いといえば欠かせない船上での白兵戦も,本作では見逃せない要素の1つだ。砲撃戦では敵わないと判断したら,目標の戦艦に近づいて[Space]キーを押すだけで,そのまま白兵戦へと自動で移行してくれる。白兵戦では,三人称視点で船長または狙撃手のどちらかを操作して,自船のクルーと共に熱戦を繰り広げることに。
Warhammerの海では,オークの船団よりも恐ろしいものと遭遇することもある。吹雪や嵐といった異常気象もその1つなのだが,それ以上に危険なのが“シーモンスター”と呼ばれる生き物達だ。シーモンスターと聞くと,懐かしさを感じる人もいるだろう。筆者自信も昔,ガチャガチャで手に入れて育てた記憶があるが,そのシーモンスターではなく,本作では巨大化したサメやイッカクのことを指している。
とくに,ベヒモスと呼ばれるイッカクは,その殺意にあふれる角のような牙を振り回し,船を真っ二つにしようとしてくるので非常に厄介だ。そのうえしつこく追いかけてくるのでタチが悪い。もし速度の遅い船に乗っているときに遭遇したら,覚悟を決めて迎え撃つか,近くにいる船団になすりつけてしまおう。
本作は,グラフィックスこそ古臭く感じるものの,もともと広くは展開されていないMan O' War作品ということで,Warhammerシリーズ自体を知らなくても十分楽しめるはずだ。どうやって浮いてるのか理解できないオークの船に乗ったり,炎上する船のうえで白兵戦を繰り広げたりといった,刺激的なゲームプレイを存分に満喫できるタイトルなので,興味のある人はぜひ,Warhammerの海で海賊としての人生を謳歌してみてほしい。
「Man O' War: Corsair」Steamストア(2980円)
中国武術をテーマにした武侠アクションRPG「The Wind Road」
「こんなゲームをリリースしたい」という開発者に対して,ユーザーが賛成か反対かを投票できるサービスがGREENLIGHTだ。今回は中国のゲームデベロッパ,JIAYUAN Gameが手掛ける「The Wind Road」を紹介しよう。
本作は,中国武術をアクション要素として取り入れた武侠物のRPGだ。実のところ,それ以外のことは何も語られておらず,ゲームの雰囲気は公開されているプレイムービーで確認するしかない。ということでさっそく見てみよう。
本作は2015年に開発が始まり,現時点での進捗は約30%とのこと。ただ,開発に使用するフレームワークはすでに完成しているようで,2017年前半を目処にリリースされる予定となっている。対応言語には日本語も含まれているので,ストーリーも含めて十分に楽しめる内容に仕上がりそうだ。
ゲームに関する情報は少ないものの,プレイムービーの完成度の高さからか,GREENLIGHTはすでに通過しており,あとはリリースを待つのみとなっている。GREENLIGHTのページでは,ゲームに関する詳細情報などが随時公開されていくようなので,興味のある人はお気に入りに登録しておこう。
「The Wind Road」GREENLIGHTページ
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