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ハロー!Steam広場 第122回:呪われながら走る恐怖のドライブゲーム「Dead End Road」
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印刷2016/08/23 12:00

連載

ハロー!Steam広場 第122回:呪われながら走る恐怖のドライブゲーム「Dead End Road」

画像集 No.001のサムネイル画像 / ハロー!Steam広場 第122回:呪われながら走る恐怖のドライブゲーム「Dead End Road」
「すちーむ」ってなぁに?というよい子のみんな集まれー! 「ハロー! Steam広場」は,PCゲームのダウンロード販売サイトSteamでリリースされた気になるタイトルやニュースを,筆者が独断と偏見でピックアップして紹介する,とっても有意義なコーナーだ。毎週欠かさずチェックすれば,高級レストランの支払いをWebmoneyで済ませようとする上級Steamerにジョブチェンジできるかも。

 ハロー!Steam広場 第122回は,「Dead End Road」をメインに紹介しよう。本作は,ラジオからときおり聞こえる不気味なBGMや,バックミラー越しに映る幽霊など,さまざまな怪奇現象に心を削られながらも進んでいく恐怖のドライブゲームだ。このほか,残留思念を読み取れる主人公が,夫婦変死事件の真相を追う「The Tailor」もあるので,お見逃しなく。



画像集 No.002のサムネイル画像 / ハロー!Steam広場 第122回:呪われながら走る恐怖のドライブゲーム「Dead End Road」

ラジオから聞こえる不気味なBGMや,バックミラー越しに映る幽霊などに心を削られながらもアクセルを踏み続ける恐怖のドライブゲーム「Dead End Road」


 今回はイギリスのインディーズ系デベロッパ,DDDWaresが手掛ける恐怖のドライブゲーム「Dead End Road」を紹介しよう。

 このゲームの物語は,どんな願い事も叶えてしまう儀式のことを,主人公が老婦人に聞かされたところから始まる。普通の人ならバカバカしいと一蹴してしまうところだが,この主人公(言いたくはないがプレイヤー自身である)は儀式を行ってしまい,どこからともなく聞こえてくる謎の声に促されるまま,闇の力に願いを要求する。しかし,闇の力が彼に与えたのは願いではなく呪いだった。

儀式を始めると「願い事はなんだ? 」みたいな問いかけをされる。ここに,MoneyたらDarkpowerやらと入力すると恐怖のドライブがスタート。ちなみにWifeと答えたらはぐらかされてしまった
画像集 No.007のサムネイル画像 / ハロー!Steam広場 第122回:呪われながら走る恐怖のドライブゲーム「Dead End Road」

 「あのババァ!騙しやがったな!」とでも言わんばかりの勢いで儀式の間から飛び出した主人公(しつこいようだがプレイヤー自身である)は,元凶である老婦人に呪いを解くための助言を求めて,薄暗い2車線道路を車で走り続けることになる。とまあ,これが本作の大まかなあらすじだ。言ってしまえば主人公の自業自得ということになる。

掲載するスクリーンショットは見やすさを重視して明るさを補正してるが,実際のゲーム画面はかなり暗い。こんなくっきり幽霊は見えないので安心してほしい
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 このゲームの目的となるのは,老婦人の元まで無事にたどり着くこと。しかし,それは簡単な話ではない。何故かというと主人公は呪われているからだ。これがどういうたぐいの呪いなのかは不明だが,左右どちらの車線を走っても対向車が現れたり,謎の声に意識をかき乱されて視界が歪んだりと,とりあえず全力でプレイヤーを殺しに来ていることだけは間違いない。

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画像集 No.014のサムネイル画像 / ハロー!Steam広場 第122回:呪われながら走る恐怖のドライブゲーム「Dead End Road」 画像集 No.012のサムネイル画像 / ハロー!Steam広場 第122回:呪われながら走る恐怖のドライブゲーム「Dead End Road」

 しかも,運転する車のヘッドライトから放たれる光は,一寸先の闇を切り裂くことができず,そこから突然現れる対向車や急カーブに対応できなければ,命を落とすことになる。ならばとスピードを緩めると,何者かに追いつかれて取り殺されてしまうという,八方ふさがりな状態だ。
 唯一の心の拠り所は,ときたま見かけるヒッチハイカーである。誰かと一緒というだけで心強いわけで,しかも彼らは乗せるとお金をくれるのだ。ただ,気付くと後部席からいなくなっているあたりに,ちょっとした後味の悪さを感じる。

暗闇にぽつんとたたずむ不気味なヒッチハイカー。乗せるのは気が引けるが,お金のためだと思って横につけてあげよう
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 掲載しているスクリーンショットを見て気付いた人もいるかと思うが,このゲームは90年代の作品を思わせるローポリゴンなグラフィックスで作られており,プレイしていると,初代PlayStationのホラーゲームで遊んでいるような気分になってくる。当時のホラーゲームはポリゴンが粗いせいか,ゲーム全体が退廃的に見えたのだが,このゲームもその雰囲気を醸し出している。
 またどういうわけか,ほかの車やヒッチハイカーなど,プレイヤー以外のオブジェクトから“生”を感じることができず,異世界に飛ばされたわけでもないのに,なぜか孤独を感じる不気味さがある。

スピードを落として走っていたら,いつのまにか後ろの席に見知らぬ客人が……。もちろんヒッチハイカーを乗せた覚えはない
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 突然飛び出してくる人影や,ラジオから流れてくる不協和音,車道に放置された謎の肉塊など,さまざまな怪奇現象に正気を揺さぶられながらも車を走らせていると,やがてチェックポイントであるショップに到着する。店頭に食料やガソリンなどが並んでいるところ見ると,このゲームには隠しステータスのようなものが存在しているのだろう。
 おそらく,ときおりプレイヤーに襲い掛かる幻像や幻聴は,プレイヤーの精神パラメータに影響していると思われ,食料はそれらを回復するのに必要なのかもしれない。

ショップでは,食料や燃料のほか,車のアップグレードパーツや,この先の展開になんらかの影響を及ぼしそうな雑貨も見られる
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 本作にはシステムの説明などが一切なく,そのうえゲームの難度も高めなので,死を繰り返して進んでいくしかない。人を選ぶゲームであることは間違いなさそうだが,レトロホラーな雰囲気を298円で満喫できると考えれば,選り好みせずに遊んでみる価値は十分にあるはずだ。興味のある人はぜひ,おばばを目指して車を走らせてみてほしい。


「Dead End Road」Steamストア(298円)



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残留思念を読み取れる主人公が,夫婦変死事件の真相を追うホラーゲーム「The Tailor」


 「こんなゲームをリリースしたい」という開発者に対して,ユーザーが賛成か反対かを投票できるサービスがGREENLIGHTだ。今回は海外の個人開発者が手掛ける「The Tailor」を紹介しよう。

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 本作は,20年前にとある屋敷で起きた夫婦変死事件の真相を,超能力を持つ主人公が調査するというホラーゲームだ。周辺住民の話によると,事件後に廃墟となってしまった屋敷ではさまざまな心霊現象が起きており,地元民は誰も近づきたがらないという。
 ただ,ある女性はそれが何かのメッセージではないかと考えるようになる。その女性とは,変死した夫婦の娘であり,事件当時は身寄りもなかったため孤児院に送られていたようだ。

画像集 No.017のサムネイル画像 / ハロー!Steam広場 第122回:呪われながら走る恐怖のドライブゲーム「Dead End Road」

 そんなわけで主人公は,彼女の依頼を受けてこの屋敷を調査することになる。プレイヤーの持つ超能力は,残留思念を読み取るというもので,屋敷に残された家具などから,当時何が起きたのかを知ることができるというもの。ただ,何にが残留意思が宿っているかどうかは目視では分からないので,残留思念が出す特殊な周波数を感知する機械を持ちながら,屋敷の中を探索することになる。

画像集 No.017のサムネイル画像 / ハロー!Steam広場 第122回:呪われながら走る恐怖のドライブゲーム「Dead End Road」

 ここで厄介なのが幽霊の存在だ。残留思念と幽霊は近しい存在であるらしく,装置が感知したのが残留思念なのか幽霊なのかまでは判別できない。残留思念の反応かと思ってそこに向かって行ったら,血まみれの幽霊が……なんてことになるかもしれない。公開されている映像を見る限り,本作に登場する幽霊はどうも積極的で,プレイヤーは頻繁にこれらと対峙することになりそうだ。

 本作はすでにGREENLIHGTを通過しているものの,リリース時期は未定となっている。1人で制作してるとのことなので,興味のある人はフォローしつつ,本作のリリースを気長に待ちたいところだ。


「The Tailor」GREENLIGHTページ

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