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ハロー!Steam広場 第206回:1990年代のエンジンで2018年に生まれたFPS「Ion Maiden」
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印刷2018/07/27 12:00

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ハロー!Steam広場 第206回:1990年代のエンジンで2018年に生まれたFPS「Ion Maiden」

画像集 No.001のサムネイル画像 / ハロー!Steam広場 第206回:1990年代のエンジンで2018年に生まれたFPS「Ion Maiden」
「すちーむ」ってなぁに?というよい子のみんな集まれー! 「ハロー! Steam広場」は,PCゲームのダウンロード販売サイトSteamでリリースされた気になるタイトルやニュースを,筆者が独断と偏見でピックアップして紹介する,とっても有意義なコーナーだ。毎週欠かさずチェックすれば,ロキールが殺されるまでのすべての流れをアテレコできる上級Steamerにジョブチェンジできるかも。

 ハロー!Steam広場 第206回は,Voidpointが開発し3D Realmsが販売するFPS「Ion Maiden」を紹介しよう。本作は,最近流行のレトロFPSの1つだが,開発には「Duke Nukem 3D」「Shadow Warrior」でも使われていた1990年代のゲームエンジン「Build Engine」が使用され,レトロ風というよりレトロそのものを表現したゲームになっているのが特徴だ。

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1990年代のエンジンで2018年に生まれた,ラン&ガンスタイルのFPS「Ion Maiden」


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 アーリーアクセスとは,開発途中のゲームを購入して,デバッガー兼プレイヤーとして参加できる,Steamの販売形態の1つだ。今回は,Voidpointが開発し3D Realmsが販売するFPS「Ion Maiden」を紹介しよう。

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 1990年代のFPSを再現したレトロ風FPSは,現在Steamでちょっとした流行ジャンルになっており,本連載でも「AMID EVIL」や「DUSK」などいろいろと取り上げているが,Ion Maidenはひと味違う。なんと,開発に1990年代のゲームエンジンである「Build Engine」が使われているのだ。
 ……と言っても伝わらない若い読者もいるような気がするので補足すると,「Build Engine」とは,1990年代に3D Realmsが世に送り出した名作FPS「Duke Nukem 3D」「Shadow Warrior」で使われたエンジンである。要するに本作は,レトロ風ではなくレトロそのものなのだ。Build Engineで開発された新作ゲームが2018年にリリースされるとか,いったい誰が予想できただろうか。

2018年の新作です
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 正確にいうと,本作で使用されているBuild Engineは,現在のOSでも動作できるよう改良されたものになるが,そこから生まれたIon Maidenは変な言い方になるが,20年前のゲームと言われてもまったく違和感がない
 ステージが3Dで描写されているのに,敵や武器といったオブジェクトが2Dだったり,モーションのフレーム数が少なかったりと,画面からは1990年代の雰囲気がバッチリと感じ取れる。とくに,手に持っている銃なんかはどう見ても2Dなのに,しっかりとアニメーションが付いていて,逆にリアルに見えるところがなんとも面白い。

 ただ,裏を返せばグラフィックスが古臭いということでもある。当時のFPSをリアルタイムでプレイしていたおっさ……古株のゲーマーならば,ノスタルジックな気分に浸れるかもしれないが,今の若いゲーマーが見たらどう感じるかは正直に気になるところ。

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 グラフィックスは当時のままだが,ゲーム性はしっかりと今風にアレンジされている。ステージがちょっとしたオープンワールドになっていたり,今のFPSと同じ操作方法でプレイできたりと,少なくとも,ゲームとしての古臭さはそこまで感じない
 ゲーム全体は,戦闘を主軸にしたラン&ガンスタイルになっているので,謎解き要素もなく,撃って進む爽快感に特化している。ヘルスが自動回復しないので,道中に落ちているヘルスパックやアーマーの回収に走り回るというところは当時のFPSと同じだが,移動スピードは速く設定されているので,変にテンポ感を削がれることもない。

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 隠れて進むよりも,やられる前にやるというランボースタイルがマッチするゲームなので,とにかくドンパチしたいという人にはもってこいのゲームともいえる。キャラクターや銃のカスタマイズ要素といったものもなく,攻略できるかどうかがプレイヤーのAIM力に終始しているあたりも,自分の腕だけでゲームを進めたいというレトロ好きなコアなプレイヤーにとっては嬉しいポイントだろう。

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 惜しい点は,現状でキャンペーンのボリュームが少ないところくらいか。キャンペーンモードにあたる「CRISIS IN COLUMBIA」は,最初のボスを倒して巨大ガトリングガンを入手した時点で終了となってしまう。時間にすると1時間くらいだろうか。キャンペーンにだけ興味のある人は,正式リリースまで待ったほうが得策かもしれない。

 もっとも,現時点でもキャンペーンだけで難度が3つあるうえ,弾数無限のガトリングガンでひたすら敵を倒していく「QUEEN OF THE HILL」や,手りゅう弾だけでステージを攻略する「BOMBARDIER TRIAL」という変わり種のモードもあるので,やり込もうと思えば結構遊べてしまう。今後はマルチプレイモードも追加される予定とのことなので,アップデートも楽しみに待ちたいところだ。



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