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ハロー!Steam広場 第221回:「Time Clickers」の続編はFPSに。クリッカーゲームとFPSが融合した「Time Warpers」
「すちーむ」ってなぁに?というよい子のみんな集まれー! 「ハロー! Steam広場」は,PCゲームのダウンロード販売サイトSteamで公開されている気になるタイトルを,筆者が独断と偏見でピックアップして紹介する,とっても有意義なコーナーだ。毎週欠かさずチェックすれば,キャラクリ画面だと可愛いのに,カットシーンだとブスになる現象に頭を抱える上級Steamerにジョブチェンジできるかも。
ハロー!Steam広場 第221回は,知る人ぞ知るクリッカーゲーム「Time Clickers」の続編「Time Warpers」を紹介しよう。Time Clickersは,標的を狙い撃つというシューター要素がクリッカーゲームとして目新しかったが,本作に至ってはもはやFPS化しており,前作とはまた違う中毒性を秘めている。
4Gamer公式キュレーター
「Time Clickers」の続編はFPSに。クリッカーゲームとFPSが融合した「Time Warpers」
アーリーアクセスとは,開発途中のゲームを購入して,デバッガー兼プレイヤーとして参加できる,Steamの販売形態の1つだ。今回は海外のインディーズ系デベロッパ,Proton Studioが手掛ける「Time Warpers」を紹介しよう。
本作は,知る人ぞ知るクリッカーゲーム「Time Clickers」の続編となる作品だ。クリッカーゲームとは,人生の貴重な時間をクリックに費やしたぶんだけ強くなれるという,自己満足の極みのようなゲームの総称である。
ほとんどのクリッカーゲームには,「仲間」だったり「機械」だったりという形で,プレイヤーとは別に自動でクリックしてくれるサポーターが存在し,それらを強化していくと最終的に自分でクリックしなくてもゲームが進んでいくという,矛盾した流れが形成されている。ただ,そうなるまでの過程を楽しむのがクリッカーゲームの醍醐味ともいえるのだから,意外と奥深いジャンルなのは間違いない。
Time Clickersは,標的を狙い撃つというシューター要素がクリッカーゲームとして目新しかったが,その続編となる「Time Warpers」に至っては,[W/A/S/D]キーでフィールドを移動し,マウスでAIMをするという要素が加わっている。「それFPSじゃね?」と思ったあなたは正しい。ファンタジー系クリッカーゲームの先駆けともいえる「Clicker Heroes」は,続編でアクションRPGと化していたが,Time Clickersは続編でFPSに変貌を遂げたのである。
そんなわけで今回紹介するTime Warpersだが,基本操作は一般的なFPSに基づいたものになっており,[Shift]キーによる高速ダッシュや,[Space]キーでの2段ジャンプから生まれる「Quake」を思わせるようなスピード感を楽しみながら,ステージ上にわらわらと湧くモンスターを倒していくことになる。
では,ゲーム性まで純度100%のFPSになってしまったのかと言われるとそうではない。Time Warpersにも,ドローンやタレットといったプレイヤーとは別で攻撃してくれるサポーターが存在し,モンスターを倒した時に得られるお金でそれらを強化すれば,プレイヤーが攻撃せずともどんどんゲームが進んでいくのである。
また面白いことに,「ゴーストモード」なるものを使うとプレイヤーがその場から消えさり,あとはドローンやタレット任せという状況になる。ドローンやタレットは無敵なので,そのまま放置しておけば何をせずともお金を稼げるわけだ。こうしたアプローチは,実にクリッカーゲームらしい。
まだアーリーアクセスが始まったばかりなので,じっくりと腰を据えてやり込める段階には至っていないが,これからステージやモンスター,そしてサポーターの種類が増えていけば,Time Clickersと同じく延々とプレイできてしまいそうな気配を感じる。
FPS化したことで最低限のアクション性と爽快感を担保しつつ,クリッカーゲームらしい中毒性もしっかりと味わえるので,興味のある人はぜひプレイしてみてほしい。
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