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ハロー!Steam広場 第234回:のどかな土地で村を起こし,工業化を目指すシミュレーションゲーム「Factory Town」
「すちーむ」ってなぁに?というよい子のみんな集まれー! 「ハロー! Steam広場」は,PCゲームのダウンロード販売サイトSteamで公開されている気になるタイトルを,筆者が独断と偏見でピックアップして紹介する,とっても有意義なコーナーだ。毎週欠かさずチェックすれば,大事なところが謎の光で隠されてしまっても脳内補完でやり過ごせる上級Steamerにジョブチェンジできるかも。
ハロー!Steam広場 第234回は,「Factory Town」を紹介しよう。本作は,何もない土地で村を起こし,一大工業地帯へと発展させていくシミュレーションゲームだ。序盤は村人が手作業で資源を集めるのだが,そういった部分を少しずつ自動化させ,発展の効率化を目指す。
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何もない土地で村を起こし,やがては一大工業地帯へと発展させていくシミュレーションゲーム「Factory Town」
アーリーアクセスとは,開発途中のゲームを購入して,デバッガー兼プレイヤーとして参加できる,Steamの販売形態の1つだ。今回は海外のインディーズゲーム開発者,Erik Asmussen氏が手がける「Factory Town」を紹介しよう。
本作は,何もない土地で村を起こし,一大工業地帯へと発展させていくシミュレーションゲームだ。最初は数人の労働者で伐採や収穫を重ね,コツコツと資源を確保していくところからスタートする。拠点には発展に必要な資源が設定されており,それを満たすとレベルが上がり,新しい建物がアンロックされていく。
拠点が発展するにつれて,資源を一度にたくさん運ぶための荷車や,資源を転がして運ぶ「シュート」などが使えるようになり,少しずつ村の工業化が進む。「Factorio」などをプレイしたことがあれば,このあたりの流れはイメージしやすいだろう。
ゲーム内はとても平和で,自然災害やモンスターの襲撃で村が壊滅するようなことはない。食料がないからといって村人が死ぬわけでもないので,自分のペースでまったりとプレイできるのもポイントの1つだ。収穫した作物がシュートの上をコロコロと転がって倉庫に運ばれていく様子を見ていると,なんだか心が癒やされるような気さえする。
この手のゲームは途中で目的を見失いがちになるが,本作では拠点のレベルを上げなければ次に進めないので,そのために必要な資源を確保するのが常にプレイヤーのタスクとなる。
拠点のレベル上げに必要な素材は,そのときの技術レベルで作れる一番難しいものが指定されているので,普通にプレイしているだけでも村はどんどんと工業化していくのだ。
ただ,工業化に伴い村の見栄えはどんどん悪くなる。もちろん,いかにも工場地帯といった感じが好きな人も多いだろうが,景観にこだわりたい人もいるだろう。
そんな人のために,何のパラメーターにも影響しない「景観用オブジェクト」がいくつか用意されているあたりも,本作のポイントだろう。ベンチや花壇やランプポストなど,田舎町ののどかな雰囲気を演出するのにはもってこいのオブジェクトばかりなので,こういったものを使ってディテールにこだわってみるのも面白いだろう。
アーリーアクセスこそ始まったばかりだが,ゲームの制作は3年ほど前から行っているそうで,現時点でもゲームの土台はしっかりとしている。
今後は,Steam Workshopにも対応するそうで,ユーザーメイドの景観オブジェクトやゲームバランスを変えるMODなどが出てくれば,長く親しまれる作品になりそうだ。作業を効率化させていく系のゲームが好きな人はぜひ遊んでみてほしい。
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