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ハロー!Steam広場 第244回:囚人を使い捨て,危険な星域からの脱出を目指せ。「BioShock」にインスパイアされたローグライトFPS「Void Bastards」
「すちーむ」ってなぁに?というよい子のみんな集まれー! 「ハロー! Steam広場」は,PCゲームのダウンロード販売サイトSteamで公開されている気になるタイトルを,筆者が独断と偏見でピックアップして紹介する,とっても有意義なコーナーだ。毎週欠かさずチェックすれば,夫婦で離婚を懸けて「Need For Drink」をプレイする,上級Steamerにジョブチェンジできるかも。
ハロー!Steam広場 第244回は,「BioShock」と「System Shock 2」にインスパイアされたというローグライトFPS「Void Bastards」を紹介しよう。プレイヤーは,囚人の寄せ集めであるボイドバスターズを指揮し,サグラッソネビュラと呼ばれる星域からの脱出を目指すことになる。
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囚人を使い捨て,危険な星域からの脱出を目指すローグライトFPS「Void Bastards」
今回はオーストラリアのゲームデベロッパ,Blue Manchuが手がけるローグライトFPS「Void Bastards」を紹介しよう。
Blue Manchuは,「BioShock」や「System Shock 2」の開発に携わったJonathan Chey氏が率いるチームで,「Void Bastards」はそんな両作からインスパイアされたという。広大な宇宙空間を舞台する本作でプレイヤーは,囚人の寄せ集めであるボイドバスターズを指揮し,サグラッソネビュラと呼ばれる星域からの脱出を目指すことになる。
プレイヤーの宇宙船にはサグラッソネビュラ星域から一気に抜け出すための食料や燃料がないため,周囲を漂流している宇宙船に潜入し,めぼしい物資を回収しながら少しずつ船を前に進めていくことになる。船に潜入するのは,適当に捕まえてきた(自動生成される)囚人の役割だが,その囚人を操作するのはプレイヤーだ。
囚人には自動生成時に特性が付与されており,「咳をする」「身長が高い」という理由からステルスプレイに不向きだったり,逆に射撃が得意だったりと,いろいろなタイプの囚人がいるのが面白い。
漂流船の探索は一人称視点での操作となり,酸素がなくなるまえに物資を回収して脱出しなければならない。ほとんどの漂流船には宇宙人が住み着いており,プレイヤーを発見すると問答無用で攻撃してくるので,なるべく隠密行動に徹したいところ。
見つかった場合は銃火器で戦うことになるが,動きの遅い敵がほとんどなので,戦闘自体はそこまで難しくない。敵の耐久力も少ないので銃弾2〜3発で倒せてしまうが,スクリューという巨漢は別格なので,彼らを見つけたら回れ右して逃げるのが最善策だろう。
いずれにせよ酸素がなくなるまえに出なければならないので,探索は素早く行いたい。そのために有用なのが[Tab]キーで確認できる船内マップだ。このマップを見ると,どの部屋がどこにあるのかがひと目で分かるので,ここである程度探索ルートを決めておくと良い。
探索を終えて船から脱出すると,そこで手に入れた物資がプレイヤーの船に積み込まれ,十分な物資や集まれば,囚人に持たせる新たな武器や設備の開発も可能だ。
もちろん,漂流船の探索中に囚人が命を落とすこともある。その場合は,新たな囚人が自動で生成され,プレイヤーの船がスタート地点に戻った状態ではじめからやり直しとなる。
やり直しとは言っても,開発した武器や設備の状態はそのままなので,序盤はむしろ囚人を使い捨てのコマとしてどんどん利用し,自分の船の設備を充実させていこう。
本作は一発クリアを目指すようなゲームではなく,何度もゲームオーバーを繰り返してさまざまな要素をアンロックし,少しずつスタート時の状況を有利にしていくタイプのゲームなので,序盤こそ地味だが,やりこむほどに面白くなってくる。
失敗してやり直しになっても,次はどんな囚人を操作することになるのかという,妙なワクワク感もあり,リプレイ性も高めなので,この手のローグライトゲームが好きな人はぜひ遊んでみてほしい。
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