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ハロー!Steam広場 第260回:ろくろで作った陶磁器を展示して自分だけの陶芸館を経営していく「陶芸マスター」
「すちーむ」ってなぁに?というよい子のみんな集まれー! 「ハロー! Steam広場」は,PCゲームのダウンロード販売サイトSteamで公開されている気になるタイトルを,筆者が独断と偏見でピックアップして紹介する,とっても有意義なコーナーだ。毎週欠かさずチェックすれば,CoDのAIM勝負をあえてコントローラで受ける上級Steamerにジョブチェンジできるかも。
ハロー!Steam広場 第260回は,陶芸をテーマにしたシミュレーションゲーム「陶芸マスター」を紹介しよう。ろくろ回しや,素焼き,施釉など,実際と同じ手順を踏んだ陶磁器作りを体験した後は,仕上げた作品を展示して自分だけの陶芸館を作り上げていくという経営要素も楽しめる。
ろくろで作った陶磁器を展示して自分だけの陶芸館を経営していく「陶芸マスター」
アーリーアクセスとは,開発途中のゲームを購入して,デバッガー兼プレイヤーとして参加できる,Steamの販売形態の1つだ。今回は,AZGamesが手掛ける「陶芸マスター」を紹介しよう。
本作はその名の通り,陶芸をテーマにしたシミュレーションゲームだ。プレイヤーは陶芸館の館長となり,自分が手掛けた陶磁器を展示してファンの獲得を目指していく。経営資金は入館チケットによる収入がメインなので,クオリティの高い陶磁器を作って来館者を増やしていくことが,大きな目標となるわけだ
ゲームは日数で進行していき,プレイヤーはゲーム内時間の一日で最大2作品まで作れる。陶磁器を作ってスキルレベルを上げていくと,出来上がった作品の価値も上がっていくという,成長要素も用意されている。
ゲームの主軸となる陶磁器作りは,成形,素焼き,施釉,本焼きの順で行う。成形ではまず,ろくろの上で回転している粘土の成形したい場所をクリックする。その状態で上下にドラッグすることで,粘土を伸ばしたり縮めたりできる。同じく左右にドラッグすることで膨らませたり,くびれを作ったりも可能だ。感覚的に操作できるので,思い通りの形を作るのはそう難しくはない。
形が決まったら素焼きに入る。ここはちょっとしたミニゲームになっており,熱ゲージのバーが炎のアイコン内に留まるよう,窯の温度を調節していく。温度は左クリックで下がり,右クリックで上がるので,うまく微調整しながら完璧な焼き上がりを目指そう。
素焼きが終わったら,次に色や模様付けを行う。とは言っても,陶磁器に直接筆を入れるわけではなく,キャンパスに書きたい絵や模様を描き込む形だ。陶磁器の表面と連動しているので,ここに描いたものが陶磁器に反映される。指定した色で少しずつ染めていけるので,陶磁器らしい濃淡もしっかりと出せる。すでに塗ったところに別の色をかぶせて混色にすることも可能だ。
模様付けも,あらかじめ決められたパターンを貼り付けていくだけなので,この手のセンスをまったく持ち合わせない筆者でも,それっぽくデザインできてしまう。
施釉が済んだら,本焼きをして仕上げる。といっても,本焼き自体は演出だけで終わるので,最後に名前を付ければ陶磁器の完成だ。あとは館内にあるブースに展示して展覧会を開催すれば,来館者が作品を評価してくれる。展覧会の描写自体は簡素だが,作品に対してフラッシュが炊かれる演出があり,自分の作品が誰かに認められている感じがなんだか嬉しい。
入館チケットで稼いだお金は,新しい顔料等の購入費のほか,陶芸館の宣伝費にも充てられる。オーナーから届く手紙にはいくらかのお金が封入されているので,お金に困ったときはメールボックスを確認すると良いだろう。
来館者数が安定してきたら,チケット価格の値上げも視野に入れていきたいが,タイミングを間違えると客足が遠のくので,このあたりはしっかりと見極めたい。
本作のアーリーアクセス期間は約3か月〜6か月となっており,今後のアップデート次第で価格が上がる可能性もあるとのこと。テーマからして相当狭いところを狙った作品かと思いきや,専門的な知識はまったく要求されず,体験教室のノリで陶器作りが楽しめるので,興味のある人はぜひ遊んでみてほしい。
ちなみに,Steamコミュニティを覗くとほかの人が投稿した陶芸品が閲覧できる。独創的な作品を見ると創作意欲が刺激されるので,一度チェックしてみると良いだろう。
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