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ハロー!Steam広場 第295回:ビートシーケンサーを武器に戦う全方位型のシューティングゲーム「Beat Blast」
「すちーむ」ってなぁに?というよい子のみんな集まれー! 「ハロー! Steam広場」は,PCゲームのダウンロード販売サイトSteamで公開されている気になるタイトルを,筆者が独断と偏見でピックアップして紹介する,とっても有意義なコーナーだ。毎週欠かさずチェックすれば,マイクロソフトフライトシミュレーターで自宅に突っ込む上級Steamerにジョブチェンジできるかも。
ハロー!Steam広場 第295回は,全方位型のシューティングゲーム「Beat Blast」を紹介しよう。プレイヤーは,画面左下にあるビートシーケンサーにノーツを打ち込み,出来上がったリズムを武器に戦うことになる。ローグライク要素もあり,リプレイ性も高めだ。
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ビートシーケンサーを武器に戦う全方位型のシューティングゲーム「Beat Blast」
アーリーアクセスとは,開発途中のゲームを購入して,デバッガー兼プレイヤーとして参加できる,Steamの販売形態の1つだ。今回は,海外のインディーズ系デベロッパWoolly Walrus Gamesが手掛ける「Beat Blast」を紹介しよう。
本作は全方位型のシューティングゲームなのだが,一般的なシューティングとは少し異なる部分がある。[W/A/S/D]キーで移動し,マウスカーソルで照準するところまでは同じだが,攻撃自体はBGMのリズムに合わせて自動で行われるのだ。
リズムは,敵を倒したときにドロップする無色のノーツを,画面左下に配置されたビートシーケンサーに打ち込んで作っていく。ビートシーケンサーには「黄」「緑」「青」「紫」という4色のラインが用意されており,緑のラインのノーツが鳴ると高速弾,紫のラインのノーツが鳴ると拡散弾といった感じで,音だけでなく発射される弾の性質も異なる。
シーケンサーにノーツを配置する時は,空いている場所をクリックするだけでよい。配置済みのノーツはクリックすればスタックに入るので,いつでも配置換えは可能だ。ノーツはどのように配置してもよく,複数のラインから同時に音が出るように打ち込めば,それぞれの色の特徴を持った弾が生成される。例えば,緑と紫のノーツが同時に鳴ると,高速の拡散弾が発射される,といった具合だ。
このように,ノーツの組み合わせ次第でいろいろな攻撃パターンを作れるうえ,ノーツはいつでも編集できるので,このあたりの試行錯誤が楽しい。音色も幅広いので,強いリズムを追求していたら良い感じのループが生まれていたなんてこともしばしば。
そしてこのゲームには,ちょっとしたローグライク要素も含まれている。本作の目的は,作ったリズムを武器にダンジョンを探索していくことで,その階にいるボスを倒すと次の階に進める。道中では,弾の性質を変えるパワーアップアイテムを手に入れるチャンスもあり,ドロップ運に比例して自機の攻撃力も上がっていくわけだ。ただ,意外と難度が高いので,どんなに自機が強くなっても死ぬときはあっさりと死んでしまう。
ゲームオーバーになると新しいアイテムがいくつか提示され,ポイントを使っていずれかをアンロックできる。このポイントはボスを倒したりするともらえるもので,開放したパワーアップアイテムは,次のプレイからゲーム内に出現するようになる。こうした引き継ぎ要素があるのも,今どきのローグライクらしい作りだ。
音楽の要素に軸足を置いた本作だが,シューティング部分も骨太に作られており,ローグライク要素によってリプレイ性もしっかりと担保されている。開発者のコメントから察するに,うまく開発が進めばビートシーケンサー以外のツールの登場にも期待できそうだ。DTMいじりが好きでシューティングも大好物,なんて人であれば刺さると思うので,ぜひ遊んでみてほしい。
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